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妊娠19週 せつが教えてくれること【2】

記録と自分の気持ちの整理のために、書かせてください。

翌朝、起きてベッドの中で夫と泣き。
ソファでも泣き。
病院で入院の手続きをして夫は仕事へ。
病室が個室でほっとした。

少しして、処置を行うために診察室へ向かう。
簡単に言うと、ラミナリアという棒を入れて、赤ちゃんが通りやすいように子宮の出口を広げていく。
私は初産ということもあり、子宮口が狭く、まずは2本からスタート。

病室に戻り、ベッドに横になる。
仕事のLINEをしたり、上司にメールしたり。
ふとすると涙が流れるので、できるだけ忙しくした。

することがなくなり、夫のお母さんにもLINEした。
義父母にとってこの子は初孫で、きっとそれはそれは楽しみにしていたと思う。
また、申し訳なくて泣いた。

母が、きっと暇だろうと本を買ってきてくれた。
リクエストしたのは、
『PK』 伊坂幸太郎
『木曜日にはココアを』 青山美智子
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 岸田奈美
結果的に、この本たちを読む時間が私の心を軽くした。

Instagramを開けば、数日前まで調べていた関連ワードから、妊娠出産関係の幸せな投稿が並ぶ。
子どもの成長を喜ぶ友人の投稿が、否が応でも目に入る。
でも、誰も悪くない。

Netflixを見てみるも、あまりハマらない。
これも、誰も悪くない。
たぶん。

ちなみに母は本と一緒にみかん6個とりんご1個(ナイフ付き)を持ってきた。
流石に多すぎるけど、返すわけにもいかず、ありがたく頂戴した。

そんなわけで、夕方の診察まで本に読み耽り、またラミナリア処置。
2本を抜いて、次は4本。

その後、看護師さんが何度も病室に来て、痛くない?と聞いてくれた。
入れる時は多少痛いけど、入れた後は特に痛くない。
痛みのない私はなんか変なのか?と思うくらい何度も聞かれた。

面会に来た夫と、制限時間たっぷり1時間話した。
食事をあまり取れていないようだった。
処置や手術に臨む女性はもちろんだけど、こんな状況でも仕事に行かなければならない男性も大変だなと思った。

優しい言葉をかけられるのも、気を遣われるのも、いつも通りにするのも、どれも辛い。

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