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沖縄で自分の理想を想像する②

どこまで書いたんだっけか。
そうそう。夕飯の話。
みんなでアメリカンヴィレッジから交代でぱっつんくんのベビーカーを押しながら向かったのはタコス屋さん。

なぜか裏口から入店してしまったが、入った瞬間この店は当たりだと思った。
米軍基地で働いている人たちも集まっていたからこれは本物のタコスだと確信して、かなりテンションが上がった。
内装も外装もテックスメックスな感じで可愛くて、ヴィーガンオプションもたっぷり。
英語と日本語の表記がされたメニューから私が選んだのはチキンタコス。
なんでもないように聞こえるが、
テックスメックスアレンジのチキンの味は格別。
もちろんセブンアップと一緒に食べる。
ケサディアも良かったが、沖縄に来たからにはタコスを食べておきたかった。

かなり混雑していたので、ゆっくりスープを飲みながら待つ。
運ばれてきた熱々のタコスにサルサをたっぷりのせて頬張った。
うまい、、、、本当に美味かった。
あの少しもちっとした食感のトルティーヤにジュワッとチキンの旨みが染み込んでいた。
感動。

みんなでうまい、、、と悶絶しながらタコスを平らげ、
ゆったりと車に戻る。
読谷の宿に向かう。

車窓から見えた夜空が綺麗だった。

宿について、もう一台の車でやってきた旅の仲間たちと初めましてを交わす。
日本中各地からやってきた今回の仲間たちは年齢もそれぞれしてきた経験も別々。
それぞれの境遇も改めてしっかり聞きたかったけど、
それはまた今度会いに行った時にしようと思った。
一度繋がった縁はなかなかきれないから。

明日の朝ごはんや、今日のおつまみを買い出しに行く。
近くのイオンまでパンダくんが車を走らせてくれた。
この度一番のドライバーはパンダくんだったんじゃないかな。
イオンについて、みんなであーでもないこーでもないと言いながら、
沖縄ならではの食材を見て回る。
普段はお酒を飲まないが、
どうしてもオリオンビールが飲みたくなったので、
パンダくんと一緒にその日の晩に飲むために購入。
桜バージョンの期間限定にした。
そしてそのアテにはミニサイズのブルーシールアイスを買った。

宿に戻り、改めて見渡してみると、本当にいい空間だった。
適度に作業ができるスペースに広いキッチン。
みんなで集まれるリビング。
まるでシェアハウスの空気感を沖縄に持ってきたように過ごすことができた。

夜空が見たくなったので(という建前で本音はタバコが吸いたくなった)
パンダくんと一緒にオリオンビールを抱えて宿から徒歩1分のビーチに向かう。
夜になると潮がひくから波の音が少しだけ遠くに聞こえる。
そして、空にはもちろん星と月が見える。
大阪よりはるかにたくさんの星が見えた。

ぼーっと眺めがらタバコに火をつけ、
ビールを煽りながら波の音をBGMにパンダくんとちょっとだけクサい話をした。
こんな時間がいつまでも続けばいいのにな。
ゆらりゆらりと煙を揺らしながら、自分の心もゆらりゆらりと波に委ねる。
不思議と体も心もほぐれていき、1日遊び回った自分の疲れが消化されていった。

宿に戻ったら、みんなが輪になって話していたからそれに参加して、
夜中の2時まで笑い転げていた。腹筋が割れるほど笑ったのは久しぶり。
ほぐれて空になった心にエネルギーが注がれていくようだった。

そんなことを思いながら、シャワーをあび、気絶するように布団の中に沈んでいった。

その3時間半後に自然に目が覚めてしまったが、その晩の記憶に上書きしたくなくて、二度寝したのはここだけの話。

さあ、二日目を迎えようというところで続編にしようかな。


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