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そろそろ解体以外の作業がしたい。DAY4

毎回、夫婦でその日の作業を確認して、目標を立てる。「今日は、リビングの床、捨て貼りまで終わらせたいよね」という無茶な目標。

「うーん、May君いるしなー。(ていうか、捨て貼りって何だろう)」

捨て貼りとは、要はコンパネです。今回、畳を板貼りにするには、この工程でやるらしい。

①防湿材を撒く ②捨て貼り ③防水シートを貼る ④気密テープを貼る ⑤根太を張る ⑥断熱材を入れる ⑦捨て貼り ⑧無垢板を貼る

Youさんが今日仕上げたいのは、⑦の捨て貼りなのだ。畳を剥がすと②の捨て貼りが敷いてある。本来ならそれを綺麗に剥がして、釘もキレイに抜いて、地面に防水シートを貼って、また新しくコンパネを敷いて捨て貼りをしたいところだが、何せ今回は引越しが迫っていて週末しか作業時間が確保できないという、1分1秒勝負の中、できるだけ作業は省きたい。30年以上の経年劣化したコンパネを剥がしたら、バリバリにミルフィーユが剥かれて、片付けが大変なのは目に見えてる。だから、②のコンパネは残すという選択。ところが、その前に①防湿材を地面に撒かなければならない。さて、どうするか、やっぱりコンパネを剥がすのか、2人でうろうろしながら思案していると、真ん中にドーンと鎮座している掘りごたつが目に入る。これを取ったら、地面が出るのでは?そこから防湿材を全体に行き渡らせるという荒技ができるのでは・・・!そうしたら、かなりの時間と体力と、おまけに材料費まで節約できるのでは!!

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早速、取ってみることにしたのはいいけど、ステンレスのボックスはすぐ取れたものの、その下のコンパネ作のボックスがガッチリはめ込まれてて、おまけに超重いから腰痛持ちの私たち夫婦にとって地獄のような体勢で力を入れなければならない。バールとかを駆使しながら、なんとかバコッと抜けた。やっぱり予想通り!地面が出てきた。なかなかキレイな状態ではないか。サワガニの化石まで出てきた。おそらく30年前に床下に迷い込んだかわいそうなサワガニ君だ。すごーい、と感心していたら写真を撮るのを忘れた。

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その穴に入って、調湿材をザーッと撒く。地面全体に薄い板を使ってはじっこまで調湿材を払い飛ばす。案外キレイに飛ばせるもんだね。サワガニ君のお墓がキレイになった。Youさんはほんの時々、突拍子もない考えを実行して、私を驚かせる。今回もこんなやり方で調湿材を撒くなんて、私なら絶対思いつかないから、この地面全体に撒くためにあと3日は要していただろうね泣。

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次女くりちゃんが見守る中、前回抜いた押入れと床の間にも調湿材を敷く。

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私は相変わらず、ガラ袋担当みたいになってて、ガラクタの片付けにうんざりしている頃、くりちゃんとパパは何か相談していたらしく、急に木材を買い出しに行ってくる、ということになった。「え?今から?」という間もなく、ピューンと2人で買い出しに行ってしまった。もう16時だというのに。

残されたMay君と長女あんこと3人で、廃材の山をなんとかすべく。と言っても、実際に作業するのは、私だけ。あんこは、波乗り、とか言って不安定な材木の上でお尻をゆらゆらしていて手伝ってくれない。May君は、寝ていてくれるのが今は一番良い仕事。釘つきの木からバールですっすと抜いていく。どうしても抜けない錆びててぶっとい釘は残しておいて、あとでYouさんに丸鋸で小さくカットしてもらって、釘がついた部分だけをガラ袋にまとめて、業者さんに持っていってもらう。釘なしの木は、別の袋にまとめて、いつかの焚き火のために取っておく。

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この家は大工さんが建てただけあって、なんだか良い木があちこちに使われている。全部、良い木なのかもしれない。私にはわからないけど、Youさんはそう言っている。バールで抜いていたら、ひのきっぽいの香りがしてきた。え、どれどれ、と色々嗅いでみたら、どうやら敷居として使われていた木が檜らしい。後に、大工さんにみてもらったら、あれは檜、あれは松、あれは何々、いい木ばっかり使ってますねー、と言われた。私は無知だし単純だから、嬉しくてますます誇らしげに剥き出しの天井を見上げている。

しばらくして、買い出しチームが帰ってきた。くりちゃんは何やら忙しそうに、かわいい手でせっせと運んできた。角材!!!ていうか・・・太くない?

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押入れと床の間の床を剥がしたら、その根太が5センチだった。普通の根太は4.5だから、規格外ということで、ホームセンターで5×5に削いでもらってきた。くりちゃんが、5センチ、5センチ、言っている。ホームセンターで大人のやり取りをきっちり聞いてきたらしい。畳の部分の根太は、隣接しているキッチンの床とレベルを合わせるために通常よりも細い3×4で貼っているから、同じくレベルを合わせるために、元のサイズの5センチの根太を貼らなければならない、という事らしい。ややこしくて、私はあまり理解していない。

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早速、Youさんは押入れと床の間だった部分の根太を貼り、捨て貼りをして、助手をくりちゃんが務める。ピノコみたいでかわいい。

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その間の私の作業。この家に来てから、ずーっと、なんとなく、プチストレスだった靴箱の扉。これ、いらないよね?

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インパクトで取ろうと思ったら、1発目でいきなりビスの頭がバカになって、回らない。あ、これは全部バカになるやつだ。仕方がないから、ドライバーをめちゃくちゃ押し付けながら回して、なんとか4つ蝶番外したら、すっごいスッキリした。さりげなく今日一番の収穫。達成感。ずっとガラ袋詰めしてたしね!

時間ができたら、この下駄箱も縁の色を変えたり、漆喰塗ったりしてもいいな。玄関開けたら、海の家のナチュラルな佇まいを実現するべく、ここも計画をあたためておく。早くそういうのやりたい、という早る気持ちは抑えて。

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もう日が暮れてきて、ばかみたいに寒くなってきた。今朝、東京のマンションから石油ファンヒーターを持ってきてよかった。そして頼みの綱は熱湯。カップラーメンと春雨スープは必ず常備している。疲れた体に染み渡る、カップラーメン。私は産後の体作りのためにカロリーと脂質、糖質が多いカップラーメンはほとんど食べない。みんながたべてるの、めっちゃ美味しそう。春雨スープで我慢。

今日の作業は、これにて完了。お疲れ様でした。


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