邦ロックとかロキノン系とか、意味がないようであるような意味不明なジャンル

2000年代の邦ロック限定で名曲ランキングを作りましょうって企画がちょっと前に始まって話題になった。
結果、日本ロックシーンについて議論が活発になった。

邦ロックってなんやねん

これこそが良くも悪くも物議をかもしたランキングである。
まずいい意味での物議。

これ、邦ロックなの?

結果を見て、これはロキノン系のランキングではないかという意見が沸き上がった。
私は邦ロックもロキノン系も一緒じゃないの? と思っていたので、存外そうでもない認識の方が多いんだなと思った。

じゃあ何が邦ロックなんだと思いツイートを漁ると、大体最近のモノは邦ロック。それ以前のモノはロキノン系という括りをしている人が多い印象を受けた。

しかし誰が決めたわけでもないこの不毛なジャンル分け。
正直どっちも同じで済んでもいい話だ。いや、本来なら済んでしかるべき。
もしこの話題を、音楽に興味のない方にしたものなら罵られるだろう。
「貴方にはすごく魅力に感じるテーマでしょうね」
「あるいは」
「けどごめんなさい。そんなことを考えるより、貴方は将来どう振る舞うかを考えた方がいいと思うわ。どうしてかわかる? これは最後の通告よ。これ以上私の前で何も言わないで」
「あるいは」
「言わないで」
これくらいの扱いを受けても仕方ない。

でも書きたいから俺は書く。
個人的な主観で、邦ロックとロキノン系の違いについて考察してみた。

ロキノン系と邦ロックの違い

そもそもrockin'onは洋楽誌である。
なので個人的に邦ロックとは、ロキノン系から洋楽を切り離すために作り上げたものではないかと考えている。
そもそもロキノン系という言葉自体が『ロキノン厨』という蔑称から変化した言葉である(諸説あり)。
ロキノン厨とはロッキンでプッシュされてるアーティストのファンの蔑称であり、ロッキンでプッシュされてるアーティストを一括りにまとめるため、ロキノン厨からロキノン系に変化。
それが2015年あたりに洋楽を聴かないロックファン中心に邦ロックという言葉が浸透。今に至るって感じかな?

ではどうして洋楽が排斥されたと考えられるか。
おそらく洋楽離れ自体は00's初頭から静かに浸透していた。
特にヒップホップ、ガレージロックリバイバルなどのムーブに大衆がついていけなかったのがデカい。いや、そもそも90'sのオルタナティブというわけのわからないジャンルができて混乱したことが遠因か。
局所的なスターが登場することはあれど、00's後半になるにつれ静かに加速する洋楽離れ。それに反比例するように伸びるロキノン系の流れ。
そして10'sに入ると、洋楽は日本じゃマニアのものになった。みんなフジロックよりもROCK IN JAPANとかメトロックに行きたいし、おそろの服でアーティストのバンドを手に付けたいのだ。

まとめると、そもそも洋楽要素を持っていたrockin'onからロキノン厨、ロキノン系という言葉が発生し、そこから徐々に洋楽成分を薄めていった結果邦ロックが誕生した。

じゃあ邦ロックの対義語はUKロックとかUSロックなのか?
あれもロックからいろんなものを省いた結果だろ。
ここまで話を広げると本格的にまとまらんから終わり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?