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真実の告白

まさか3日連続でnoteを書くとは思わなかった…

※このnoteにはゲーム「omori」の重大なネタバレを含んでいます。未プレイの方は閲覧注意です。

妹のダンスレッスンへついて行った。
ダンスレッスンはとあるショッピングモールの中にある小さなスタジオで行われる。
時間は19時半からスタートで20時半に終わる。

ショッピングモールから自宅まで30分程度かかる。帰りの車で妹が寝ていた。きっと疲れていたんだろう。しかし、家についても起きない。この辺から私は妹に苛立っていた。
妹がなんとか車から出てきてリビングで横になっている姿を見て「寝るんだったら着替えて寝て。それか風呂入って。」と言っても反応がない。母が起きるように言ってやっと立ち上がった。母が「一緒に風呂入ったらどう?」と妹に聞いてきたのに対して妹は答えなかった。
私は怒りが爆発して「ちゃんと言葉で答えろや!」とそばにあったゴミ箱を妹に向かって投げかけた。すると、母が飛んできて、仲裁に入った。「たしかに無視したのは良くない。でも暴力を振るうのはだめ。約束できる?」納得行かなかった。最近ずっと憎たらしいと思っていた妹に制裁を与えられなかったことが。

私の高校時代は杜撰なものだった。

教室でいつもひとりぼっち。移動教室は1人で行かなきゃいけなかった。それも3年間クラスが持ち越し。ひとりぼっちを男子に揶揄われる毎日。
妹が羨ましい。ひとりぼっちじゃないから。移動教室のときに一緒にいる子がいるから。

テスト勉強は全ての教科が手につかず、毎回数科目を捨てていた。そうなると当然赤点も出てくる。その成績を部活の顧問に見せないといけなかった。そして毎回叱られる始末。
妹が羨ましい。なんで毎回「テストやばい」とか言いながら全ての科目に手をつけられて赤点も取らないのか。

私は学習障害のせいか簡単な漢字も書けない。毎月ある漢検が苦痛でしかなかった。
部活では一生懸命やっているつもりなのに発達障害の特性の1つである発達性協調運動障害のせいか空回りしていて「話を聞いているのか?」「お前、ふざけてんのか?」「お前、俺のことおちょっくってんのか?」と怒鳴られる。
妹が羨ましい。なんの障害も持ってない定型発達だから。

学校行事も楽しくなかった。友達がほぼいないから一緒に周る人がいない。少なからずいた友達は別の友達と周ることになっていて、私はいつも一人だった。クラスメイトと団結して今流行りのお揃いの物を作ることなんてことはなかった。
妹が羨ましい。楽しそうにクラスメイトとお揃いのメガホンやタンバリンを作っていたから。

学校に行くのが辛くなってきて遅刻を何回かした。遅刻をすると怒鳴られ遅刻票を必ず書かなければいけなかった。その遅刻票は部活の顧問に直接届くようになっており、当然、昼休みに呼び出しをくらう。
妹が憎い。遅刻しても遅刻票を書かなくてもいいから。遅刻しそうになってものんびり支度をしているから。遅刻しそうになったら親に車で送ってもらえるから。私は遅刻しそうになったら朝食を抜いたり顔も洗わず高校へ行ったのに。走って駅まで行ったのに。


とりあえず、妹は風呂に入った。
そこから、母、父、自分の3人での家族会議が始まった。
私は今までの思いを全てぶつけた。
前述した内容の高校が辛かったこと。そのせいで妹がとても憎いこと。
母は話を聞いて「今まで辛かったね」と言ってくれた。

私はふと思い出した。
とある実況者が「omori」というゲームをしていてトゥルーエンディングを迎えたことを。
そしてその内容を。


これは重いトラウマを持った主人公が最後に仲間たちに真実を打ち明けるシーンだ。

私も主人公のように真実を両親に伝えることにした。

小・中・高ずっと辛くて20歳で死ぬために短大を選んだこと。
死ねない理由がでしてしまって死ぬのを諦めて大学へ編入したこと。
ODをしたのは精神が悪化して入院した親友のもとへいけると思ったから。
退院した後、仲のいい友達が私の不得意科目をどんどん進めていき、会話に追いつけなくなって惨めな思いをしてきたこと。
そのため、大学に行くのが苦しくなって休学を選んだこと。
大学に編入してのは生きるためであってその先のことは何も考えられなかったこと。管理栄養士の資格なんてどうでもよかったこと。
でも、今は栄養教諭になって子どもと接する仕事がしたい。でも、病院実習に行けるか不安なこと。

言い出したら止まらなくなった。涙で顔がぐちゃぐちゃになった。

母は「そうだったの。話してくれてありがとう。」と言った。

父は「管理栄養士以外にも子どもと関われる道はいくらでもある。ゆっくり考えればいい。」と言った。

両親は口を揃えて「復学まであと1ヶ月半もある。ゆっくりと体調を整えるのが優先。無理だったらもう1年休学や退学という道もあるからね。」と言ってくれた。

これから私はどうしたらいいのだろう。
元気なときは「復学して頑張って管理栄養士取るぞ!」という気持ちになるが気持ちが沈んだときは「もう管理栄養士なんてどうでもいい。死にたい。」と思ってしまう。
心に天秤がある。そこに大きくて重たいおもりが左右に1つずつ乗っかっている。そしてゆらゆら揺れている。
いずれ左右どちらかに傾く日が来るのだろうな。
その日がくるまで私は…


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