シェーンコップ

○ シェーンコップ ( Schönkopf )

直訳すると「美しい頭」。

今回全然わからなかった。この苗字はあまり一般的ではないみたい。由来になりそうなものとしては、

1、山の名前

2、先祖の特徴から名付けたもの

まずは、1から説明する。

1、スロベニアとイタリアの国境近くに 標高2049mの " Schönkopf " ( Vetta Bella ) という山がある。ロープを使って岩をよじ登らなければならない非常に険峻な山で、この山に至るには "Seebachtal" から " Weißenbach " に沿って整備されていない " Brunnerhütte " (Capanna Brunner 標高1432m ) に向かわなければならない。
比較的オーストリアの近くにある山で、ドイツ語 ( オーストリア ) 側は " Schönkopf "と呼び、イタリア側は"  Vetta Bella "と呼んでいる。(2つ名前があるのは神聖ローマ帝国がらみ?  神聖ローマ帝国は、北イタリアオーストリア、スロベニアも領土に含むはず)

この山の場合は、美しい頭 = 美しい頂か?

2、またドイツ語の苗字には先祖の特徴が元になったものがある。
例えば、" Schwarzは黒いという意味で、髪の毛か、色が黒い人に名付けられた。
また、" Lange " は英語のロング。背の高い人がこう呼ばれた。( ヘッセン州にある集落から付けられた地名姓である場合もある )

この 2 が名前の由来だった場合
美しい頭 = 美しい頭(笑) 
もしくは、ハンサムなリーダー ( 素晴らしいリーダー )とでも訳すべきか?

どちらがシェーンコップの由来になったのかはわからないが、1の山だった場合、非常に険峻なため人が住んでいたかどうかはわからない。山の見える麓に住んでいたか、あるいは他にシェーンコップの愛称で呼ばれる山があったのかもしれない。

ここで各単語の由来を見ていこう。

" Schön "の由来は、古高ドイツ語の " scōni " ハンサムな、純粋、輝く、素晴らしい
中高ドイツ語の "schœn, schœne "  優しい、親切な

" kopf " の由来は、中高ドイツ語の " kopf " フラスコ。
・ カップまたはフラスコの製造者、販売者の職業名。
(この場合だと、Schönkopf = 美しいカップを作る / 売る /人?)
・ また、頭に顕著な特異性、奇形を持つ人のニックネーム。

" kopf " は頭という意味だが、人間の頭部だけではなく、組織のトップメンバーやキャベツなど野菜の成長形態。また、釘・ネジなどの頭、文章の頭、コインの人の絵が描かれている面、取り付け可能な機会部品の名称、船の三角形の帆の上部分、音符の頭などにも使われる。

ちなみに人名としてのシェーンコップは、詩人ゲーテの愛した女性  Anna Katharina Schönkopf ( 1746ー1810 ) がいる。彼女はドイツのライプツィヒで生まれているが有名なドイツ人のシェーンコップさんは彼女と彼女の家族くらいで、他のシェーンコップさんはみんなスウェーデン人ばっかり。 なんでだろう? 移民とかなのかな?  とはいえ、スウェーデンでも珍しい部類の名前のようだけど……

wikiにあるシェーンコップのスペルだが、"Schonkopf " ではなく、" Schönkopf " だと思われる。とはいえ、名前のスペルは時代と共に変わるものなので、現代では " Schönkopf " でも、彼らの時代では "Schonkopf " になっているのかもしれないね。(発音は変わってくると思うけど…)

追記
見つけた! 

やっぱり頭の美しさなのか……?  ひときわ頭の美しい人のニックネームらしい? ひときわ美しい頭ってどんなの? 髪型?

そして例に出されているのが、Christian Gottlieb Schönkopf ゲーテの愛した女性のお父さんしかいない。シェーンコップ姓本当に少ない! 








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