真の平等な世界であり、完全無差別級の世界。それがe-スポーツと言う話

 どうも、ゲームは時間があればやっている名刀早正です。で、今回はゲームをやりこんだ人が到達する世界をご紹介します。

 e-スポーツという言葉を聞かなくなって早数年。

 e-スポーツとは、所謂ゲーマーの世界で、ゲームを通して大会に出て賞金を稼ぐというもの。しかし、現在は聞かれなくなりましたが、e-スポーツという観点で言うと実は多彩になり、別の名称で呼ばれているのです。

 とりあえず、そこを紹介しましょう。

 まず、e-スポーツ自体は聞かなくなっても、存在自体は生きています。実際、マジック:ザ・ギャザリングというトレーディングカードゲームでは、MTGアリーナやマジック・オンラインに置いて、アプリ内で大会があり、優勝賞金は数万ドルです。日本人の選手も数多くおり、その人達の多くはスポンサーがいます。稀に公式のほうのリーグに所属している人もいます。

 次に活動場所が変わっている人達。

 それが動画投稿者。youtuberやVtuber、ニコニコ動画投稿者、生主など多くの名称がありますが、e-スポーツの「ゲームによってお金を稼ぐ」というのを拡大解釈すると当てはまります。大会ではなく、配信や動画によってファンを獲得し、それによって収益を得ます。

 また、テレビ局お抱えのゲーマーもいます。

 それがお笑い芸人、よゐこ。即ち、有野と濱口です。有野はゲームセンターCXにて有野課長としてゲームをしています。濱口のほうは有野と一緒に「よゐこの〇〇で〇〇生活」に出演しています。また、よゐこは普通にyoutuberとして活動しており、他の皆が必死に再生数を稼いでいる中、おっさん二人がいちゃいちゃしているだけの生配信で数万再生を出しています。若干、嫉妬します。

 とまぁ、忘れられても生きてはいます。

 さて、ここで気になるのがタイトル、「真に平等な世界」と「完全無差別級」という話。順に説明していきます。

 まず、誰でもウェルカムなのがゲームの世界です。

 スポーツはどうしても男性が強く、またマラソンではアフリカ系、ボールスポーツではヨーロッパ系が強い傾向にあります。また、スポーツをする場合、かなりのお金と才能と身体能力が必要です。その他にも要素はありますが、それらが多ければ多いほどトッププレイヤーになれます。

 しかし、そんなの一切ないのがゲームの世界です。

 肉体も関係ない、頭脳の良し悪しも関係ない、生まれも信仰も関係ない。もちろん、才能があったって勝ち負けには影響しない。何もかもが必要で、何もかもが無駄な世界なのです。

 いくつか話をしましょう。

 テストで赤点を取るどころか文字さえまともに読めない不良がゲームだけは上手というのが昔からありますし、社会問題にもなりました。

 また、アフリカなどの貧しかったり紛争が絶えない地域の出身者が、日本のストリートファイターの大会に出て優勝することがあったそうです。

 他にも、ご老人のボケ予防としてファミコンを使うこともあります。これは噂ですが、動画配信者の中には戦時中を生き抜いたおばあさんがおり、戦争の話をしながら配信しているそうです。しかも、最新のゲームをプレイしているとか・・・。

 今は確立していると思いますが、MTGアリーナのようなカードゲームではクリックとドラッグだけが出来れば良いので、脳波だけでプレイが出来ます。即ち、手足がなくてもゲームが出来ます。

 ゲームをしている人の中で障がい者はかなり多いです。むしろ、治療の一環や心のよりどころとして使われるケースもあるそうです。余談ですが、ボードゲームの世界は障がい者はそれなりにおり、対人恐怖症の人も遊んでいます。

 これが平等の意味です。

 馬鹿でも誰でもできる。皆そういうのですが、何故か平等とは一言も言いたがらない。しかし、文字を読まなくてもできるゲーム、さらに極論手足がなくてもできるゲームは、まさに平等だと言わざるを得ない。

 それ故、完全無差別級です。

 誰でもできるということは世界中の人がライバルです。子供からお年寄りまで、すべてがライバル。MTGの世界の話ですが、所謂おじさんというほどの年齢の人がトッププレイヤーにいます。むしろこれからは高齢化していき、90歳でも現役プレイヤーというのもおかしくはないでしょう。

 さて、そうなると、本当に厳しい世界になります。

 世界中の人間。約70億の人間がライバルとなり、大会に出たり、動画配信をしたり、他にも金や名誉を求めてがんばっています。それで勝ち組になる人は多いですが、ほとんどの人は挫折、諦め、そして消えます。

 e-スポーツプレイヤーを続けるのはオリンピック選手を続けるより難しいのです。

 動画配信は人気商売だし、大会はすべて無差別級のチャンピオンシップ。しかし、いつからでも始められるし、いつでも辞められる。楽しむだけでも良いし、本気でトッププレイヤーを目指しても良い。

 あなたの参戦、視聴者は首を長くしてお待ちしております。

 なお、「ゲームでお金をもらっている」という観点で言えば私もそうですね。動画配信で。まぁ、月100円程度ですけど。

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