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点と点は、勝手には繋がらない。

「あ、今試されてるな」

そう思うことが、よくあります(勝手に自分で思っているだけなんですが)。特に、人との繋がりにおいて。

中々お話しする機会がない、学会の理事長の先生とホテルのエレベーターでたまたま一緒になったり。しばらくお会いしていないなと思っていた先生を、空港のラウンジでお見掛けしたり。


最近だと、海外出張からの帰りの飛行機の中。

私は元々、英語がとても苦手でした(今も決して流暢に話せるわけではないんですが)。中学2年生の時は、テストは30点台で。できないから全く面白くなくて、苦手な教科の一つでした。

でも、中学3年生の英語の先生が、提出した宿題のテキストに毎回丁寧にコメントとアドバイスをくれて。そこから少し頑張ってみようと勉強するようになり、テストの成績もよくなって、大学受験の時には英語が自分の得意科目になっていました。

「こうやって海外出張をするようになったのも、あの先生のおかげだな」と、飛行機の中でぼんやりと思っていました。

日本に帰国して、ふとFacebookを開くと。なんと、その先生の誕生日。

思わず、自分の近況や先生への感謝の想いを、メッセージしました。Facebookでは繋がっていたものの、高校卒業以来、14年ぶりのやり取りでした。


「Connecting the dots(点と点をつなぐ)」という言葉があります。

あのスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式でスピーチした際に出てきた言葉です。

「将来を予想して、点(知識や経験など)と点をつなぐことはできない。後々の人生で振り返った時にしか、点と点をつなぐことはできない。今やっていることが、将来、自身の役に立つ(点と点がつながる)と信じて取り組みなさい。」


点と点を繋げることができる機会(点線の状態)は、偶然訪れます。

でも、それを繋ぐ(実線にする)ことができるかは、その人が行動を起こせるか次第。

そこまで親しくない人に話しかけたり、突然連絡をするには、勇気が必要です。もしかしたら、嫌われるかもしれないし、無視されるかもしれない。

でも、その一歩を踏み出さないと、何も起こりません。

そして大抵の場合、恐れている事は起こりません。仮に失敗したとしても、命を取られる訳じゃない。

点と点は、勝手には繋がりません。自ら「繋げる」ものです。

優一

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