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それいけ!アンパンマン@絵本メモ

それいけ!アンパンマン

やなせたかし先生の、初期版アンパンマン。
息子がアンパンマンにハマったので読んでみたのだが、とてもよかったので紹介したい。

こちらの絵本、1973年に出版された「それいけ!アンパンマン」の復刻版らしい。
私は30数年ほど生きているが、私が小さいときにはすでにアンパンマンのアニメは放映されていて。3~4歳?くらいまでは、アンパンマンやメロンパンナちゃんが好きでそれなりにアニメを見ていた気がする。
絵本も何冊か持っていたが、記憶を手繰ればあれはおそらくアニメ絵本で、やなせ先生が絵を描いたものではなかったと思う。

つまり、私にとってもこの絵本を手に取るのははじめて。
(ちなみにほぼ同い年の夫は初期版読んだことがあるらしい。なぜ。)
結構シュールだとか、残酷とか、そんな噂を聞いていたがはてさてどうかな?


……いい絵本だった!!!(笑)

確かに、アンパンマンが顔を全部食べられちゃって体だけでパン工房に帰って行ったり、「死んでしまった」みたいな最近の絵本にはあまり見られないような直接的な表現もある。
絵柄や言葉遣いも古い。

けれど、そこには今も変わらぬ「心優しいアンパンマン」の姿があった。

お腹を空かせた子どもに自分の顔を与えるアンパンマン。
最近のアンパンマンって、あまり顔を分け与えたりはしていないように見られるけど(私の小さいころはまだ結構あった)、
それでも困っている人を助けたり、誰かを守ろうとする優しい姿は変わっていない。

アニメ、昔とはだいぶ違うなぁと思うこともあるけれど。
やなせ先生が描いた、「優しいアンパンマン」の姿は変わらないんだなぁと。

絵本を読んで、それが嬉しくなりました。


ちなみに息子(1歳9か月)は、ちょっと姿が違うアンパンマンもすんなり受け入れ、「アンパンマン!」と喜んで絵本を読んでいます。

いつか、「アニメのアンパンマンと違う!」とかいう日も来るのかな。
それはそれで楽しみだったり。


みんなの優しいヒーロー、アンパンマン。
未読の方も、昔読んだわ!という方も、ぜひ今一度、お手に取ってみてください。

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