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イノベーションは、異なる発想、違う視点からしか生まれません

こんにちは。

“マネジメント人財の目利き&「大人の学び」の案内人”福岡明善です。

ことのは 33

イノベーションは、異なる発想、違う視点からしか生まれません。誰かが問題提起をした時に、チーム内に反対意見を表明する人がいない限り生まれないのです。

(魚谷 雅彦  資生堂 代表取締役執行役員社長兼CEO、『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2016年12月号)

マネジメントの重要課題の一つにイノベーションを取り上げるマネジャーの方が多くいらっしゃいます。「反対意見がなければ、イノベーションは生まれない」は誰もが抱く共通認識ではないでしょうか。

しかし、そこに難しさが存在します。私自身は、イノベーションや変革を起こす人財の多くは「遠心力」を備えていると考えています。今まで私が接してきた変革リーダーの特徴の一つが「遠心力」なのです。

一方、メンバーを牽引して組織目標の達成に導くリーダーには「求心力」の発揮が求められます。共通ゴールの達成に向けて同じベクトルをメンバーと共有するために「求心力」を発揮する必要があります。

ところが、「遠心力」と「求心力」は時に相反する方向性を示します。「遠心力」には組織の外に飛び出しかねないくらいの勢いとエネルギーが含まれていることが多く、それをチームとしてどう活かしていくかにマネジャーとしての力量が問われます。反対意見を緩和しようとするとイノベーションから距離が生まれます。反対意見をありのまま受け入れようとすると、周りの協力や納得を十分に引き出せない状態に陥りかねません。

「遠心力」にはそのような先鋭的な要素が含まれ、イノベーションとは先鋭と協働のすり合わせによってもたらされるものなのかもしれません。

では、また。Bonne journée!

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