見出し画像

低用量ピルの話

「それいけ!カイシャイン!」

2020年5月ころに製作したドローイング作品をyoutubeで公開しました。
この動画は、当時堀江 貴文さんが女性の低用量ピル使用↓について、解説していた動画を見て衝動的に作ったものです。


低用量ピルを使う理由は個人個人、違っていていいはずだし、使う使わないは個人の自由のはずです。しかし、労働の生産性を上げるために効果的といった主張を見かけ、そのような主張だけが公に出てしまうのは違和感を感じました。
また、百歩譲って労働の生産性を上げるために低用量ピルを使う場合、労働の生産性を上げるのは個人の成果のためでもありますが、それ以上に会社のためでもあります。そのため、会社側が風邪薬などと同じような常備薬の一つとして、低用量ピルを常備する必要性を感じています。
同時に、低用量ピルを使用しない権利の確保も重要で、生理による痛み、発熱などの症状がある場合に休める労働体制にしていく制度作りもかかせません。
これらの主張は、「労働の生産性を上げるために低用量ピルを使う」ことを会社側が促進し、環境整備を行うということを指します。企業はこれまで従業員の専門知識、論理的思考、モチベーションなど、能力や思考を管理してきましたが、低用量ピルを使うことを会社側が促進するということは、企業の管理範囲が肉体まで拡張されるということを意味します。果たしてこれは企業倫理として問題がないのでしょうか。2008年に施行された労働契約法で、「企業は従業員に対して生命や身体の安全を確保しながら働けるように配慮する義務がある」ということが明文化されました。この文章をそのままとるのなら問題がないようにも見えますが、もう少し丁寧に考えていく必要があるかもしれません。



この記事が参加している募集

#私の作品紹介

95,473件

よろしければサポートお願いします( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ ) いただいたサポートは活動費(主に画材・技術書など)に使わせていただきます。