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東京在住。3人の子育てをしながら、時々クレヨン画を描いています。絵本、本、映画、音楽、…

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東京在住。3人の子育てをしながら、時々クレヨン画を描いています。絵本、本、映画、音楽、落語について日々のあれこれを書いています。

最近の記事

【読書日記・6】「何となく」への問い

中学の時、授業始まりの挨拶をちゃんとやらなかったという理由で、美術の先生に怒られた。教室の後ろの席で「起立」はしたものの、礼を中途半端にやって着席したのが教壇からは目立ったようだ。すぐに名前を呼ばれ、やり直しをした。 その後、担任の先生にも注意を受けたので、美術の先生はそうとう私の「起立・礼」が気に入らなかったのだろう。どんな礼をしたのか忘れたが、客観的に見ても酷かったのだろうな、と思う。 当時、私は先生に反発した訳ではなく無意識だった気がする。1日に何度も「起立・礼」を繰

    • 【読書日記・5】小さな変化は、大きな一歩

      いつの頃からかランドセルの色がカラフルになった。赤と黒しかなかった昭和世代の私は、そのどちらでもない色のランドセルを初めて見た時の衝撃を今でも覚えている。 小学校5年生の時だ。ピンクのランドセルを背負った1年生が入学してきたのだ。全校生徒の中、たった一人のピンクのランドセルは当然目立った。当時の私は、赤と黒以外のランドセルが存在することを想像もできなかったので、見かけるたびに珍しそうに眺めたと思う。 しかし、珍しかったピンクのランドセルも、いつしか景色に溶け込み一ヶ月も過ぎれ

      • 【読書日記・4】全校朝礼での出会い

        全校朝礼で校長先生が何を話すか。ここに人間性がでる!と気づいたのは大人になってからだ。当時は「早く終わらないかなー」「今日の給食何かなー」という邪念しかなかったので、話を聞くというよりも時間が過ぎるのを待つばかりだった。だから残念なことに、ほぼ響いていない。 大人になり、朝礼で校長先生のお話を聞く機会があった。1冊の本の紹介があり、ちょっとした謎解きのような問いかけで締め、話はほんの数分で終了。説教でも教訓でも何でもない校長先生のお話に目からウロコである。私はこういう話を当

        • 【読書日記・3】ジャケ買いならぬ、ジャケ選び

          私はジャケ買いに弱い。本は表紙を眺めているだけで幸せな気分になる。装丁が好きなのだ。美術館やギャラリーに絵を観に行くように本屋さんへ行く。図書館でも片っ端から本棚から出して表紙を見たくなる。だからこの本を5年前に本屋で見た時のことを、今でもはっきりと覚えている。 熊本に住んでいた頃、隣町のちょっとおしゃれな本屋さんに家族で行き、子どもたちにそれぞれ好きな本を1冊づつ買った。長女の兎は小説、長男の波平はバスケ雑誌、次男の筑前は恐竜ミニ図鑑を選んだ記憶がある。子どもたちがそれぞ

        【読書日記・6】「何となく」への問い

          【読書日記・2】波平の睡眠時間

          完全夜型になってしまった中1の長男、波平の体内時計を戻すべく23時には寝るキャンペーンを開催中。 脳科学研究者の黒川伊保子さんの著書『めざせ、180センチ!身長を伸ばす7つの法則』によると、人生において180センチまで伸びるチャンスは男子の場合、14歳から17歳のたったの3年間らしい。毎日「早く寝て!」と言われても反抗期真っ只中の中1男子にとっては、うるさい雑音の何物でもない。 ならば、楽しい実験という事で。7つの法則を実行したら本当に180センチになるのか、波平に協力依頼

          【読書日記・2】波平の睡眠時間

          【読書日記・1】太郎さんとの出会い

          小2の次男、筑前が通う学校で「読書貯金」というものがある。読んだ本を自分で記録するのだ。その表紙に「今年の目標は120冊」と書いていあるのを見て、読んだ本を数えるって素敵だなと思った。今年も半分過ぎてしまったが私も目標を掲げることにした。 「2023年の読書目標は100冊」 筑前より20冊少なくしたのは、彼のプライドのためでもある。私自身の目標であって、小2男子と張り合うためではないからだ。という訳で、仕事帰りに図書館に寄るのが最近の楽しみになった。自分が読みたい本と、筑

          【読書日記・1】太郎さんとの出会い