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行動経済学の概要と面白いエピソードを紹介

最近、グロービス学び放題で行動経済学に関する動画を見て、その面白さを改めて感じたので、あまり行動経済学について馴染みが無い方に向けてその概要を簡単にまとめ、また面白いエピソードもいくつかご紹介したいと思います。

行動経済学

行動経済学とは、人がどのように意思決定を行うかを理解しようとするものです。心理学、社会学、経済学など、さまざまな分野が混在する比較的新しい分野です。行動経済学では、「人が常に合理的な選択をする」という考え方に疑問を投げかけます。その代わりに、感情や社会的影響、精神的な近道(「認知バイアス」と呼ばれる)が、私たちの選択にどのような影響を与えるかを研究したとても面白い学問になります。

試験前に致死率が跳ね上がる学生の祖母たち

私は以前Twitterで以下のような投稿をしました。

「ずる 嘘とごまかしの行動経済学」で、ダン・アリエリー教授は、人は誰もが嘘やごまかしをする。「私はいまだかつて一度も嘘をついたことはありません」という人がいたとしたら、その人は100%嘘をついている。と主張します。本書は、人はなぜ嘘やごまかしをするのか、そのメカニズムを行動経済学の視点から解き明かしたものです。

「大学の定期試験の直前になると、学生の祖母の死亡率が10倍以上に跳ね上がる」というエピソード、とても面白いですよね。

ずるしちゃう、でも自分は悪い人ではないと思いたい

別の面白い実験があります。人通りの多い道路に鍵をかけていないの自転車を置き、人がそれを盗むかどうかという実験を行いました。面白いことに、自転車に傷がついていて、ボロいものであるほど盗まれる可能性が高かったのです。

これは、人々が社会規範に影響され、たとえ機会があったとしても、他人のものを盗む人間だと思われたくないからではないか、とアリエリー教授は指摘しています。傷がついていてボロいものであれば、「これは人のものではなくて故障して捨てられているものだから盗みにはあたらない」などと自分の中で自身の行動を合理化できるからだと考えられます。

行動経済学の中にはこのようなクスッと笑えるエピソードも多く、知れば知るほど面白い分野です。Udemyで1時間でサクッと基礎を学べる講座を提供しています。ぜひお試しください!


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