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【詩】銀河

貴方はそこで待っていてくれた
優しくて温かくて柔らかな微笑
そんな貴方を、忘れないように
私はこれから夢物語を残すんだ

貴方はきっと怒るだろう
夢の中で私に見せた激昂
それを遥かに上回るほど
貴方はきっと怒るだろう

貴方を裏切る形になっても
私はこれから見た夢を語る
世界の最後に笑ってくれた
貴方のことを忘れはしない

私の呼吸が
私の鼓動が
私の脈拍が

終わりを迎えてしまった後に

貴方と永劫の時を過ごしたいから

私は約束を破ろう

再会した時に怒ってくれ

心の底から感情をぶつけてくれ

全てを受け止める覚悟は出来ている

月と流星の隙間を散歩しよう
無限大に広がる宇宙の中心で
貴方と手を繋ぎ一緒に眠ろう

許してくれると信じてるから
酷く拙い言葉で貴方を語るよ

ひとの記憶なんて風化する

どんなに優しい思い出も
どんなに苦く辛い経験も

ひとときの流れ星みたいに
ひとのゆめははかないんだ

崩壊の時を迎えるくらいなら
貴方が存在した証を残したい

心優しいセイラよごめんね
そしてセイラよありがとう

あなたのことを忘れはしないよ

高度1億メートル

星の彼方で待ってておくれ
必ずまた会いに行くから。

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