母からもらったもの-1

母が天国に旅立ってもうすぐ2年。本当に急なお別れだったけど、最期の日々は一緒にいられた。

検査入院から余命宣告、そして旅立ちまで、約1.5ヶ月。その間、信じられないような速さで必死に毎日を過ごしていた。母も、父も、兄も、私も。

「まさか私が」とはよく言うが、母も同じ心持ちだったと思う。がんと宣告されて、ショックでテレビも新聞もなにも観れなくなって、病室の天井を眺める日々。しかも段階はステージ4。それはがんの全身転移を意味し、寛解が難しいことを示唆する。

自分はどうなってしまうのか。押しつぶされるような不安の中、母は印鑑や通帳のありか、健康食品の通販の差しどめ、ベランダの植物の水遣りなど、思いつく限りの気掛かりを私たちに託していった。

発信することは私の喜びです。自分の考えを深めていき、いろんな人と共感したり、寄り添ったりしていきたいです。