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1994年 SideB-6「純愛ラプソディ/竹内まりや」

竹内まりや作詞・作曲 山下達郎編曲

・「出逢った頃の君でいて」(日本テレビ系 1994/4/13~6/29)主題歌

 日本テレビ系水曜10時枠4月クールドラマ主題歌。竹内まりや現時点での最大ヒットシングル。この年の7月に発売されたベストアルバム「Impressions」は最終的に300万枚を超える売り上げを記録、竹内まりやは一気にドリカムやミスチル等と並ぶメガヒットアーティストになった。グループアーティスト以外でアルバムがトリプル・ミリオンを突破したのは竹内まりやが初めてだった(その後、ユーミン、安室奈美恵、宇多田ヒカル、浜崎あゆみなど、トリプル・ミリオンを突破する女性ソロアーティストが次々に現れたが、男性ソロアーティストでトリプル・ミリオンを超えたアーティストは未だに現れていない)。

 1988年の「クイズ世界はSHOW byショーバイ」ほか様々な人気番組の立ち上げにかかわるなどバラエティー畑で数々の実績を上げ、1992年には「24時間テレビ」再生に手腕を発揮、日テレ復活のキーマンとなった小杉善信プロデューサーが1994年ドラマ班に異動する。その彼が最初に手がけたドラマのひとつがこの「出会った頃の君でいて」である。脚本に内館牧子、ヒロインに酒井法子を起用、他局で実績を持つ顔ぶれをそれなりに取り込みながら、あからさまな踏襲とはしていない微妙な匙加減に、ある種のチャレンジ精神が感じられる。実際そこまで大きなヒットにはならなかったが、この酒井法子の起用が翌95年の「星の金貨」のヒットにつながることになるわけで、それは確かに意味のあるチャレンジであったろう。

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