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東京駅周辺 ¥0でアート鑑賞ツアー

東京駅周辺のアート施設を、無料で巡った写真日記です。

¥0ツアーは突然に

きっかけは、パプニングです。
楽しみにしていた、パナソニック汐留美術館の「フランク・ロイド・ライト展」。脳内でスキップしながらパナソニックビルの回転ドアを通り抜けたら、なんと「休・館・日」の立て看板!!!!!

みなさーんご注意ください! パナソニック汐留美術館は「水曜が休館日」ですよー!

どうしよう…_| ̄|○
と、ふと隣の建物を見ると、「鉄道資料館 無料」の文字。
そうだ、今日は無料でアートを見てまわろう!
転んでもただでは起きぬ、じゃなくて、転んだらただで観る!(←ダジャレ)

旧新橋停車場跡

こういう建築大好き

まずは、目の前の鉄道資料館へ。

資料館といっても企画展示室は撮影NG、それ以外はほぼ工事中でほんの一部のみ公開、という状態でした。が、鉄道好きと思われる方が次々入館されて熱心に見学されていたので、観る人が観れば貴重な展示なのでしょう。

私は建もの好きなので、基礎石に注目。ガラスに恐々のって激写。

駅舎の基礎が見られる

旧新橋停車場跡は2021年に史跡認定され、JRが今後整備していくみたいです。

手塚雄二展

次は、新橋駅から銀座線に乗って「三越前」で下車。日本橋三越本館で開催中の手塚雄二展へ向かいます。

まずは、特別展示の寛永寺根本堂に奉納される天井画を鑑賞。

すごい迫力

すぐそばまで観に行けるので、木の板に直接描かれているのがよくわかります。紙やキャンバスと違って木は筋が入っているし、凹凸もあります。それに木の本来の色があるわけで、その上にこんなに大きくきれいに描くのはすごい技術だわぁ。

木の節がちょっとわかる
そばで龍を見守る「技芸天女」

中央ホールなので、誰でも鑑賞できます。近くに寄ったり、吹き抜けの上階から眺めたり自由な角度で見る事も。
お寺の天井に奉納されたらこんなに間近には観られません。貴重な体験になりました。

つづいて7階の催事会場へ。

入場料は一般1,000円ですが、エムアイカード会員は無料。
東叡山寛永寺根本中堂奉納天井絵≪叡嶽双龍≫小下図

天井画の下絵です。龍が阿吽になっていることに気がつきました。

海霧

最初に龍の天井画を観ていたので、てっきり荒々しい絵をお描きになる方かと思っていたら、こんなふうな穏やかな絵がほとんどでした。色の境目がみえない、ぼかし具合がすばらしかったです。

「雲は竜に従い虎は風に従う」からとったのかな?
新館との連絡通路に杉浦非水を発見

三越の建物自体も、気をつければ見どころがいっぱいです。

インターメディアテク

三越を出て、歩いて東京駅へ向かいます。目的地は、丸の内KITTE(徒歩約20分)。

旧東京中央郵便局舎の外観を愛でてから、2階のインターメディアテクへ。東京大学所蔵の標本や研究資料が常設展示された施設です。

入口は、わりと地味

何人かの友人からオススメされていて、ずっと来てみたかった場所です。

東大校舎模型(木製)
展示がカッコイイのよ
再現されたアカデミックルーム
ホグワーツみたい
赤のソファと緑の壁紙が絶妙
天井のむき出しの配管に注目

期待以上でした! 
一歩、展示室に入ると、別世界が広がります。タイムスリップして教授の研究室に来たみたい。
剥製や骨格標本、化石など盛りだくさんの展示で飽きず、自然科学の美しさをたっぷりと堪能できます。

その上、展示方法のカッコイイこと! 
年代物の書棚や机(昔、東大で使われていたものなのかな?)を上手に利用していて、センスがいいったらない。
天井の配管だって、むき出しのようでしっかりアンバー色に塗って統一感を出しているこだわりよう。
スタッフの方の制服も、たぶん白衣をモチーフにしていてオシャレ。

そして、窓からは東京駅が見える。最高じゃないですか。

いいお天気

ひとつだけ難をいうなら、「インターメディアテク」という名前がいまひとつですね。何の施設なのかわかりづらい。それだけが残念。

でも、すばらしい施設でした。私は大好き。また来よう。

最後に東京駅駅舎ドームのレリーフを愛でてから電車に乗り込み、¥0アートツアーは無事終了。
宝探しのような気持ちで、気楽にアートを楽しめた1日でした。

展覧会情報

●手塚雄二展 -雲は竜に従う 2024/2/16-3/14 (巡回するみたいです)

https://www.mistore.jp/shopping/event/nihombashi_e/tezukayuji_50

●フランク・ロイド・ライト展 2024/1/11〜 3/10


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