最近息子はお絵描きに夢中になっています。お姉ちゃん達に紙や鉛筆、ペンを借りながら
「これ！かいじゅう！」
「あんぱんまん！」
「ぐるぐるー」
と、色々なものを描いていきます。

そんなお絵描きに夢中の息子ですが、今日は黒の色紙に絵を描いてみようと思ったようです。
「パパ！くろのいろがみ、とって！」
どうぞと渡すと
「こっちがくろで、こっちがしろ！くろのペンだと、くろにかけない？」
「どうだろうね？見えないかも？」
「くろとくろは、いっしょだから、みえないか。」
「そうかもしれないね。黒と黒だからね。」
「でも、やってみないとわからない！」

そういって、黒のペンで描いていきます。
すると
「パパ！パパ！パパ！みえたよ！みえるの！」
「え？黒色で描いた絵が見えるの？」
「うん！みてみて！みえるよ！」
「おお！本当だね！ちゃんと見えてるね。」
「すごいね！みえるね！やってみないと、わからないね！」
「本当だね！やってみないとわからないね。」

黒の色紙に描いた絵が、やや薄く黒色で描かれています。それを見て息子の好奇心に火がついたのか
「ねえねえ、あかや、きいろだと、どうなるかな？」
「どうなるかな？一回やってみたら？」
「うん！やってみる！」

「まずはきいろ！」
黄色のペンで色紙に描いてみると
「え！パパ！くろになった！！！」
描いてみた息子はびっくり！薄く黄色も見えていますが、全体的に黒くなっています。
「おお、黒くなったね。びっくり！」
「びっくり！つぎは、あか！」
「またくろくなったよ！え！なんで！？」
「なんでだろう？また黒くなったね。」

こんな調子でどんどん色を変えながら試していきます。
「つぎは、みどり！」
「つぎは、あお！」

持っている全ての色を試した息子は
「ねえ！ぜんぶ、くろになったよ！」
「本当だね。何色で描いても全部黒になったね。」
とても不思議そうに、そして満足そうに話してくれます。
「これ！ママやおねえちゃんたちにも、みせる！」
そういって、みんなに報告しにいきます。
「みてみて！いろがね！ぜんぶ、くろになったの！」
「本当！すごい！黒に描いてもみえるんだ！」
「え！何色でも黒に見えるね！」
「ほんと！不思議だね！」
みんな驚いてくれて、息子も嬉しそうです。

その後、別の遊びを始めてしばらくしてから、ふと色紙を見てみた息子は
「ねえ！みんな！いろがね！くろだけど、あかにみえる！きいろにみえる！」
ペンのインクが乾いてきて、うっすらと元の色が見えるようになってきたようです。
「くろにみえるのに、いろにみえるよ！」
「うわー、ほんとだ！不思議！」
みんなもまた驚きます。

不思議な実験になったお絵描き遊び。こうやってどんどん色んなことを試していってもらいたいですね。