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「バレット博士の脳科学教室71/2章」を読んで

今日は読書の感想です。

「バレット博士の脳科学教室71/2章」をやっと読了しました。8月末に買ってずっと積読状態だったのですが、この年末年始に読み進め、とうとう読み終えたのです。

この本で一番興味深かったのは、脳の役割を「身体予算の管理」だととらえているところです。環境との相互作用やコミュニケーション、想像力など、そういったものをこの身体予算の管理と関係づけ説明されているのがすごく興味深かったです。行動分析学の中でも環境との相互作用を大切にしていますが、それに通じるものもあり、脳の科学という切り口からもこのような見方がされるのだなと感じました。

また
「人は行動してから考えている」
というのを以前どこかで聞いたのですが、それについての話も載っていました。デカルトが「我思う故に我あり」といったように、古来から人間は考えて行動しているように思われがちですが、その真逆の考え方が興味深いです。

脳と心についてはまだまだ未解明なことも多いですが、これまで知っていた脳についてとは違う知識を教えてもらって面白い一冊でした。

Lisa Feldman Barrett (2020). Seven and a half lessons about the brain. Houghton Mifflin Harcourt. (リサ・フェルドマン・バレット. 高橋 洋(訳)(2021).バレット博士の脳科学教室71/2章 紀伊國屋書店)

自分にできることが何かを模索しながら、とりあえずできること、発信できることから始めようと思います。少しでもリアクション頂ければ励みになりますので、よろしくお願いいたします。