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お尻と太もも裏が膝を救う

緊急事態宣言が解除されたあと、トレッキングを再開しましたが、すっかり体力が落ちてしまい、山に登るスピードが落ちたということを以前お話しました。


ちょっと前になりますが、梅雨の晴れ間を狙って、編笠山を訪れました。(こちらは夫が書いているルート地図や時間などの記録です)

薄暗い森にスポットライトがあたっているかのように、白いシャクナゲが咲いていて、とても素敵で、最高の気分。ところが、登りですでにバテてしまったのです。ちょっと歩いては休み、歩いては休みしたため、頂上にたどり着いたのは予定時刻を大幅にオーバー。さらに、膝の負担を軽減するため、傾斜の緩い道へと遠回りして下山することにしたので、活動時間はどんどん長くなってしまいます。下山間際は、一歩下るごとに膝が痛み、大変つらい思いをしてしまいました

昔ジョギングに凝ったことがあり、そのころから、膝痛がありました。でも、登山では、下山時に膝が痛むことがあっても、何日も長引くことがありませんでした。

膝の痛みで多いのは、老化による関節のすり減り。この場合は、痛みが長引くことが多いようです。ですが、登山の膝痛の原因の多くは、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が疲労しきってしまうことで膝に負担がかかるためで、筋肉疲労が回復すれば、膝の痛みも回復します。大腿四頭筋は小さいため、すぐに疲れてしまうので、お尻や太ももの裏側といった、大きい筋肉を使って歩くことで、疲れさせないようにすることが大事なのだそうです。

でも、お尻の筋肉で歩くってどうやるの?イメージがわきません。よーし、やってみよう、と張り切って試してみても、できているのかどうかわからないんですよね。

自分の体の使い方を50代にして初めて考える

50年以上、毎日、歩き、階段を上り下りをしているのに、どの筋肉をどのように使って動いているのか、なんて考えたことがありませんでした。自分の体について、こうも無頓着だったのかと、反省させられます。でも、お尻や太もも裏の筋肉を意識して歩くようにすると、何となくわかってくるのです。ああ、こんな感じかな?って。他にも、お腹側の筋肉で、足を上げる感覚など、意識をすると、次第に自分の筋肉の使い方がわかってきます。そして、大きい筋肉を使うことで、膝に負荷がかかっていないことも体感として感じられるようになってきたのです。

普通の生活の中では、使っていない筋肉がたくさんあるのだなあと、改めて感じます。使わないでおくのは、実にもったいないことだなとも感じます。人間は能力の9割方を使っていないともいいます。全部使ったらどんなことができるのかしら、と考えてしまいます。

使っていない9割全部は使えないにしても、せめて、今後は、お尻と太ももの裏の筋肉はもっと十分に活用してあげましょう。そうして、少しずつでも、お蔵入りにしていた自分の能力を開花させてあげたいと思うのです。ぜひ、お願い、と、痛めた膝も申しております。

今月もこちらでお仕事をさせていただいています。よかったら、こちらもぜひご覧ください。


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