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ネット通販で骨壺を買う時代・・・

週末に、6月に亡くなった夫の納骨をしてきました。
諸事情により、ひとまず一部のみ分骨しました。

今回はその分骨にまつわるイマドキ事情のお話。

分骨をするためには、本骨(というの?)の方から、一部の骨を小さな骨壺に移し、それをお墓に納めます。
注:骨壺を手元供養用に自宅に置いて、残りを納骨するケースもあります。

その小さな骨壺は、お墓の方から
「こちらでもご準備出来ますし、ご自身で手配されるならお仏壇屋さん等で3000円程度で購入できますよ~」
と言われていました。

そこで、自宅近くのお仏壇屋さんでチェックをし、超シンプルな分骨用の骨壺が言われた金額くらいで複数あることを確認。

でもねー、納骨って気が進まないのですよ。
どうも実際の購入には気が向かず、しばし放置。
そして、グズグズとしつつ、そろそろ準備せねばと1週間を切った頃にようやく重い腰を上げて、下見をしていたお仏壇屋さんへ。
 
 
そうしたらなんと!
いくつかあった骨壺が全部売り切れてました・・・
いや、あるのはあるのです。
有田焼とか〇〇焼とかの、ゼロの数が多くてお洒落で素敵なやつは(自宅に置いておく手元供養用)。
でも、お墓に入れるのにはそんな高級品じゃなくても良くて、シンプルにお墓に入れる用の骨壺はない。
お仏壇屋さん2軒まわっても、ない。

私:え!前に見たとき、いくつか種類もありましたし、どうしちゃったんですか?
店:そうなのです、最近ご購入される方が多くて~。ばたばたと売れちゃいましたね。
私:・・・もしや、コロナの影響とかですか?(想像すると恐ろしい)
店:あ、いえいえ、やはりお盆の時期に納骨や分骨される方が多いので(;^^)

確かに、私がチェックしていたのはお盆前だったので、納得。
そして骨壺が売り切れるってあるんだ、と衝撃。
しかも、再入荷の時期も未定とのこと。これはまずい。

私:でも今週末必要なのですが、どうしたら良いものですかね。
  困ったなぁ。まさかですが、ネットで買った方が良いとか(冗談)
店:あ、そうですね。
  ネットでお求めになる方が確実かと思います(断言)

と言われ、衝撃 Σ(゚Д゚;)!!
ネットで骨壺買っちゃうんだ!!!

その日の夜、気乗りのしない状態でググってみると、本当に骨壺、ネットで売ってました。
骨壺を楽天やAmazonとかで買っちゃう時代・・・
ピンポーンと、Amazonの箱に入って骨壺が届く・・・
配達員さん、配達している箱に骨壺入ってるなんて知ったらビックリよね。
まじか、時代はそうなったのか。想像するだけで衝撃。

見ると、小さめの骨壺販売の主な理由は、ペットちゃん達の供養用のようでした。ものすごく納得。

確かに、ペットも家族なので、ニーズも分かるし、必要。
でも、当然ネット販売ゆえ、商品説明やレビューがあるし、つい見ちゃう。

夫の骨壺を求める私にとって、
「ペットの供養に最適!小型犬用」とか
「うちのダックスフントにはこのサイズでちょうどでした」
みたいな文章を目にすると、ちょっと(かなり)複雑な気分に。

そして、「タイムセール!」とか「〇時までに注文すれば送料無料!」とか(笑)。

むむむー--。

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モノは別にどこで買っても同じなので、これは気持ちの問題。
彼が今後過ごす骨壺。
やっぱり納得したモノに入れてあげたい(別にお墓に入れたら見ることはないので、拘る必要もないけれど)。
ということで、いつまでに購入すれば間に合うかの期日だけチェックして、ネット購入は一旦保留に。

翌日、お墓側で準備してもらう場合の依頼期限を確認。まだ数日ある。
ここで私の性格がでるのだが、自分で購入したいと思った気持ちを押さえられず、別のところにある「お仏壇のはせがわ」さんまで自転車を走らせる。
ここでなければお墓に依頼しよう。

看板は大きいけれど奥まったところに店舗があり、「ここって人、入ってるのかな」と思うような雰囲気。前を通る度に業者さん向けで一般販売はしていないと思い込んでいた。

いざ入ってみると、びっくりする程キレイに、一般向け仕様になってました(失礼しました・・・)
そして、「かくかくしかじか、で、3寸サイズの骨壺ありませんか?」と聞いたところ、店の端の方のペット向けコーナーにその骨壺が!!
 
 
やはりペットちゃんと一緒になるのか・・・

と一瞬複雑な気持ちになった私の表情を察したのか、陳列されていた骨壺を別の場所に移動してくれ、言葉を選んで色々丁寧に説明してくれました。
 
店員さんに「どなたのご納骨ですか?」「夫のです」「ええー!」というもはや定番のリアクション(笑)を頂きつつ、あれこれ話しながら決定。
やっぱり、そうよね。こうやって、話をしながら選べるって有難い!
 
 
ということで、無事に分骨用の骨壺を購入することが出来ました。

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分骨の日は、これまた気乗りがせず、超身内しか集まらないことを良いことに、滑り込みセーフ位でお墓に到着。
彼とのお出かけ気分で明るめの服装にして気分をアゲてみたところ、黒系にシンプルにまとめた装いの実母が固まっていました(笑)

気持ちの良い秋晴れ。
彼の葬儀は暑いカンカン照りの日で、今日も晴天。
お天気には恵まれているようです。



絶対、「そんなに拘らなくても良いのに~」って思ってたよね。
妻の気持ち、夫知らずだわ!!

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