企画者の思考法2、「たたかれ台」という企画書のススメ
Filament Inc 代表取締役 CEO の角さんがたたき台をつくる重要性についてFacebookに投稿していました。
「たたき台」を作る人が1番エラい
「たたかれ台」という企画書
私は「たたかれ台」をよくつくります。はい意識してつくります。
その意図はまさに角さんと同じ
でも「たたかれ台」とはいえ、それなりに時間はかかります。
なので企画を持ってきた人に感謝もなくアレコレ上から目線で言うだけの人はよい気分がしません。私は、まぁそんな上から目線の人はほぼスルーできるし、そもそも「たたかれ台」なので、ここで誰か突っ込んでくれないかなー、とか考えながらつくってて、希にこちらの意図通り「突っ込んでもらえて、よし!」と心の中でガッツポーズしていたりします。そして「ありがとう」と。(「引っかかったー」とも」
これもコミュニケーションの1つの形。
ですが経験の浅い人や新人は、アレコレ上から言われてスルーは中々できませんからね。もちろん「経験の浅い人や新人」は、大概できていない部分は多いですよ。でもね、繰り返すけどね
このきっかけをつくってくれた!と言うことへの感謝からコミュニケーションを始めた方がよいってと全力で言いたい。そうすれば次からも勇気を持って「たたかれ台」を持ってきてくれるはず。
また「たたかれ台」の企画書を見て「おぉ面白そう!」って乗ってきてくれる人、つまりはフォロワーを発掘するにも非常に役にたちます。
折角なので「たたかれ台」作成の私のノウハウを公開
「たたかれ台」作成のコツ
以前書いたnote「企画書の完成度は50%、あるいは企画書に隙をつくること」と同等の内容なんですが、ちょっとだけ角さんの言葉にイメージを合わせてます。
「たたかれ台」をつくる時の大事な5つ心構え
1. 「たたかれ台」が目指す企画書は完成度50%
企画をみんなで作り上げていく。その過程で人を「自分ごと化」してもらう。「その企画は自分でも考えた!」と思ってもらえるって大事ですからね。「自分ごと化」ってこと、つまり当事者意識を持ってもらう。ってことです。
2. 隙をつくる。隙をデザインする。つっこみやすいって大事
参加者がアイデアを話しやすくなる雰囲気をめざす。
100%、隙なく企画書を用意すると「ツッコミにくい雰囲気」がでる場合もありますからね。
3. 100%の企画書にかける時間を100としたら20の時間でつくる
時間の感覚は大事です。むしろつくる時の制約条件にしたほうがいい。
4. ゴールイメージは100%考えておく
あらかじめ、自分で想定する100%のゴールイメージは考えておく。
と言ってもこだわりすぎては駄目。またプレゼンの時もコントロールしすぎない。良いアイデアがあれば受け入れ臨機応変に対応する。絶対に引けない部分と、そうでない部分の線引が大事。
5. 意味のないことを言う人は少ない
意味のないことを言う人は少ないです。どんな話でも「企画の解像度を上げてくれる」と思える視点が大事。
これは大事ではない
「一人のアイデアよりも複数のアイデアが良いって期待」
貴方が「企画者」を職業としているのなら、そういう考えは持たないほうがよいです。50%つくれば、後は皆の英知を!とか期待してはダメ。
「その企画またはアイデアは私が考えた!」って言いたくなる気持ち
企画は実現されて価値がでる。だから「その企画またはアイデアは私が考えた!」って言ってもあまり意味がない。言いたい人多いけどね。
もちろん知財は別よ。
株式会社フィラメントが運営する「QUMZINE」も是非
アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。