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プロジェクトマネージャーの心構え - プロジェクトを立ち上げるタイミングあたりの話し

プロジェクトマネージャー初心者、特に初めて抜擢された人向けへの心構えのnote、プロジェクトを立ち上げるタイミングあたりの話。

もし貴方がプロジェクトマネージャーになったら?。


プロジェクトマネージャーへの期待値は沢山あると理解する

プロジェクトマネージャーへの期待値は基本的にてんこ盛り、新人だろうが、ベテランだろうが関係無い。基本的にてんこ盛り、何があっても何とかしてくれる。だって責任者。ほんと色々な事を乗っけてくる。例えば、

  • スケジュールや予算の管理

  • ビジョンや企画や戦略を考える人

  • 現場側から見ればプロジェクトオーナー(偉い人)と交渉する人

  • プロジェクトオーナー側から見れば、プロジェクトの進捗が悪ければ基本的にプロジェクトマネージャーが悪い

  • 雑用全般も多い

メンバーは規定された自分の職務以外は全てやって欲しいと思っているだろう。別に全部貴方にやって欲しいとは思っていない。でも貴方はプロジェクトの責任者でしょ、誰か適切な担当に仕事を渡しておいてね。それが貴方の仕事でしょ。

もちろん本来はそうあるべきかもしれない。

  • ちゃんと権限があるなら良いけどね。

  • メンバーの数も潤沢なら良いけどね。

  • PMOや事務局が積極的にフォローしてくれる環境なら良いけどね。

そんな理想的な状態は少ないかもしれない。
そして最大の期待値は

プロジェクトを推進して成功に導いてね。

だからといって、皆の期待に応えようとして全部背負ってはいけない。
プロジェクト推進のために無理して頑張ってはいけない。

マインドは良い心意気大事。

でもプロジェクトマネージャーだから、プロジェクトの為になんとかしよう!と無理して頑張ってはいけない。なぜなら。

貴方が「ボトルネック」になる。
プロジェクトマネージャーが「問題を抱え込む」とプロジェクトを窮地に陥れる最大の要因になる。そもそもプロジェクトマネジメント業務もできなくなる。

だから、アラートはすぐ上げる。無理なことは無理という。兎にも角にも「このままではプロジェクトが窮地になるかもしれない。。。という嗅覚を持つ」。

無理して頑張ってる状態、変なドーパミンがでている状態だと、「無理なことは無理という」の部分がおざなりになってしまう人は多い。つい目の前の事を解決する事に時間を使ってしまう。

そして「よかれと思ってやっている正義感」。でも無理してやっても上手くいく確率は極端に低いし、あんまり感謝されないし、上手くいかないと否定されることもある。

だから私は極力早い段階でアラートを上げます。無理して進めている時、この状態はおかしいだろう?と言う嗅覚・違和感を大事にしています。

夜遅くまで仕事をしてプロジェクトを進める状態は基本的に異常、ドーパミンが出て気持ちよくなんかないです。睡眠不足になるし、パフォーマンスも落ちてくる。

だからまず「アラートをあげる」。そして話し合う土壌をつくるようにする。


期待値はてんこ盛り、だけど「ボトルネック」に成らないためには?

プロジェクトを推進するメンバーの人選が大事。優秀な人をプロジェクトメンバーに加える。もちろん稼働時間をしっかりと確保する。

そして人員には余裕を持たせる。初期想定の100%稼働でチームメンバーを構成しない。(これは難しい)

身も蓋もないけど、プロジェクトを推進させ、尚且つ成功させるために必要な最も重要な要因はまず人選です。きちんと優秀な人の時間をしっかり確保。それも余裕をもって。

プロジェクトマネージャーの貴方が無理な仕事を引き受ける(問題を抱え込む)事も減る。人員の余裕もあれば、問題が起こったときのフォローもできる。

プロジェクトマネージャーに任命された時、まず「きちんと優秀な人の時間をしっかり確保してもらえるのか?」ここの部分の交渉ができるかできないか?がとても大事なことです。

人が少ない ⇒ リソース不足で様々な問題に対応が苦しくなる(貴方が無理して頑張る) ⇒ 無理も利かなくなる ⇒ プロジェクトが失敗に引き寄せられていく。負のループに落ちていく。これを最初に避ける。

プロジェクトを成功させたいと思うなら、最初にきちんと優秀な人員を確保。それができないのなら、プロジェクトの成功を真剣に考えていない、失敗しても仕方がないと考えている。

貴方にはそんな人員の権限も何もない、上から落ちてきたプロジェクトをマネジメントするだけ。と言う場合でも最低限「人が足らない」と偉い人に言えるか言えないか?人は追加できないと言われるのなら、期限を伸ばせるか?

一万歩くらい譲って、人員が少ないプロジェクトはそもそも成功確率が低いって事を偉い人は理解しているか?


私の推薦図書

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アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。