企画01___3

「良い企画」とは何か?-提案と企画の違い-|企画者の心得01

20年以上プランナーで、10年後もプランナーでありたいと考えています。そして「良い企画」とは何か?は何時も頭の隅に置いてあります。

今回はそんな「良い企画」について。

因みに「良い企画、悪い企画」という記事を最初書いていたんですが、「悪い企画」はそもそも「企画」ではないので「企画」と「提案」の比較から整理しました。

まずは「企画」と「提案」の違いを整理

企画(Planning)
実践できるレベルの内容まで落とし込まれたもの。
明確な企みがある。

提案(Proposal)
企画の前の段階。実践できるレベルではない。

よくある提案、凡庸な提案

以下の様な案件はよくありますよね。

「サイトの集客が悪いので改善して欲しい。」

それに対する提案(企画にも満たないレベル)
・広告を出しましょう。
・サイトリニューアルしましょう。
・イベントやりましょう。
・インスタやりましょう。
・動画やりましょう。
・インフォグラフィックスやりましょう。
という「○○しましょう。」というレベル

まぁ外部の営業提案なら「○○しましょう。」というテンプレート提案は特に気になりません。提案書を作ってクライアントに興味を持ってもらい、そこから制約条件を探って、企画に落とし込む。という流れですから。

ここで気になるのは本人が大真面目に「企画」と思っている「○○しましょう。」というだけのもの。

「○○しましょう。」という企画と提案が混ざっている人。いませんか?
社内でそれ駄目ですよ。

なぜなら?実践に落とし込むための視点がないから。

単純な話をすれば。
・広告を出しましょう。→お金はあるの?
・サイトリニューアルしましょう。→リソースはあるの?

社内だったら、社内事情はわかりますよね?(組織が縦割で!って話も多いかもですが、それは企画とか提案とかの話ではないですよ。)あと(自称)プロのコンサルタントなら、そこ把握した上での提案ですよね?「お金」「リソース」が潤沢か、そうでないか?わかりますよね?ということ。そこを無視した、また意識して無視した「○○しましょう。」というの多いのは、本当に気をつけましょう。

特にあなたが承認者側・決裁者側の役割ならね。そこをまず突っ込みましょう。制約条件を考慮にいれた上で「企画」を作るって事を理解していない人が多いですからね。

最後に「良い企画」と「平凡な企画」について

平凡な企画
1つの課題を解決できるもの
良い企画
2つ以上の課題を1つの企画で解決できるもの

後篇は事例を交えて説明いたします。



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