日記220623-27夏来出産後、入院中の事

6/23 午前3時に夫が帰宅。少し奮発したビールで、1人祝杯をあげたそうだ。病院の決まりで、出産当日は母子別室。授乳も希望制だった。2人目という事もあり、私はなんと授乳もせず丸一日夏来を預けて寝ていた。お産の進みが周りも驚くほど早かったけれど、あと5分早く産まれていたら即同室となり休息する暇も無かった。夏来の親孝行に甘える。ただ、やはり産後すぐということであまり眠れなかった。

6/24 11時頃、夏来が部屋に来た。なんとなく抱き上げようとしたが、無意識に15キロ弱の藍を抱き上げる意気込みで力が入っていたらしく、なんの抵抗もなくフワリと持ち上がった赤ん坊に仰天する。久しぶりのテープタイプのオムツ替えもなんとかこなす。一日会わなかったので、すでに胎便は終わりかけていてミルクが混ざっている。この妊娠出産が最後の可能性が高いので、新生児の成長一つ一つを刻み込むようにしていく。藍の新生児期、鳥肌が立つくらいの激痛だった授乳がトラウマになっていたけれど、藍の卒乳が遅いおかげなのかすんなり授乳できた。ナースコールはミルクの調乳の説明と入浴の説明を受ける時のみだった。経産婦は放置されるのかもしれないし、私もその方が楽でよかった。

6/25 藍の運動会。もともと夫が行く予定で出産当日に重ならなければ問題無かったので、一安心。年少組の一員として小さい身体を一生懸命動かして体操やかけっこを披露する様子がビデオで送られてきて、何度も見た。母性が刺激されるのか、授乳中に見て哺乳量を増やすという事をやっていた。

夏来はとても元気だけれど、夕方と未明に抗生剤の投与を受けている。藍の時には無い処置だったので理由を訊くと出産時に羊水混濁状態だった事が告げられた。ちなみに私自身も出生時羊水混濁があったらしい。

シーツ交換時、待機場所がなく分娩室前で待機。夏来がぐずり出したけれど、分娩室ではもうすぐ産まれそうな雰囲気が出ている。人様の産声を邪魔する訳にはいかないのでなんとか夏来を宥め続け、泣き止んだ直後、分娩室から祝福の声とともに産声があがった。間に合って良かったと、少し貰い泣きする。

昼過ぎ大雨。ぐずる夏来と雨を見た。遠くのビルの屋上にカラスの幼鳥と思われる鳥を発見。おぼつかない様子でジャンプするのを見守るのが楽しみ。

6/26 未明に夏来の投薬で起こされるのが苦痛だった。哺乳量測定。差し乳で母乳が出ている感覚はあまり無いけれど、藍より多めに飲んでいた。吐き戻しも無い。藍が頑張って飲みやすい状態に整えてくれたのだと思うと、家にいる藍が恋しくなってしまう。

6/27 10時半頃退院。途中お気に入りのパン屋に寄り、たくさん買い込んだ。帰宅後は電話で両親に退院報告。15時半に藍が幼稚園から帰宅。リビングの戸の向こうで手を広げて迎えると、私を見るなりその場で床に倒れ込んだ。近寄って抱きしめると、藍は顔を伏せて泣いていた。電話では普段通り振る舞っていたけれど、病院に向かう際にすぐ戻ると告げてから5日近くも居なくなってしまい、心細い思いをさせてしまった。産後すぐではあったけれど帝王切開でも貧血でもないので、藍を抱き上げる。3kgを抱き慣れた4日間のおかげで、15kg近くある藍がかなり大きく、重く感じた。「寂しかったね、もう勝手にどこにも行かないよ」と私も泣きながら藍と約束した。

藍は離れたところからそっと夏来を見守った。その後徐々に距離を近づけていき、夫がミルクをあげる際には哺乳瓶にそっと手を添えて介助した。夜は夏来が泣くたびにミルク作りに同行したがり、そのせいで朝には意識朦朧としていたので、幼稚園は「育休」となったのだった。

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