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日記220226

午前中は家族で散歩。藍を真ん中に、エメラルドグリーンの海沿いを歩いた。朝陽が後ろから射して3人のシルエットが地面に映る。それを見て自分でも驚く程に感動してしまった。

5年前は、やりがいを失って出勤時にもはや恐怖しか湧かなかった職場と、食べて寝てたまに母親と言い争うだけの実家との往復の日々。一度別れてもう愛されていない男に依存してばかりで、ライブで髪を振り乱すしか趣味の無かった私が、今こうやって優しい夫と一緒に子供の手を引いて春の兆しに満ちた海沿いを、朝陽に包まれてのんびりと歩いている。そしてお腹にはこれから産まれてくる命もある。なんということだろう。独身時代に私が妄想で思い描いていた理想を、さらに超える光景がそこにはあった。あんな人生だった私がこんな道を歩かせてもらって良いのだろうか、どうやってここまで辿り着いたのだっけ、と思いながら歩いた。

もちろん、独身だったら何をしていただろうとか、藍達が居なくて夫と2人だったら何が出来ただろうとか、時々考えることもある。でも、今が自分の1番進みたかった道なのだと、今日は一段と強く思えた。

買い物をしてお気に入りの店のパンを買って食べ、その後バタバタと洗い物や作り置きを1時間ほど行い、遅れてしまったけれど藍に今年もバレンタインの蒸しケーキを作っておやつに出した。その後は前から行きたかった惣菜店に初めて行ってみた。あっさりとしている訳ではないけれど、スーパーの惣菜には無い家庭的な雰囲気でとても気に入ったので、たまに買いに行こうと思う。

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