近年、CS放送や配信、ソフトなどで、たくさんの海外ドラマが日本に上陸しているが、日本で公開されたにもかかわらず、埋もれてしまっている海外ドラマは、数多く存在する。
そんな隠れた名作ドラマの数々を紹介するシリーズ企画「意外と知られていないレアな海外ドラマ」。
今回は、サスペンス・ミステリーというジャンルから傑作ドラマの数々を紹介しよう。
あなたの知らない掘り出し物に出会えること請け合いだ！

『デッドゾーン』（2002～2007）：レア度 D

‘‘モダン・ホラーの帝王’’スティーヴン・キング原作、かつて映画化もされた人気作を海外ドラマとして製作した作品。ご存じの方も多いかもしれないが、本作の日本初放送は海外ドラマ専門チャンネルAXNであった。

交通事故により、6年間昏睡状態にあったジョン・スミスが、ある日目覚め、人や物に触れるとその過去や未来が見える力を得てしまう。その能力を駆使して、あらゆる事件を解決しようとする本筋なのだが、ハルマゲドンのイメージをスミスが見たことから、それを阻止しようとしていくストーリーも同時に展開されていく。

本作は、キング原作ではあるものの、物語の大半は大幅に変更が加えられているドラマである。
当時、海外ドラマにハマったばかりだった筆者の心を掴んで離さなかった…何故か、このドラマを観るとハンバーガーが食べたくなる。

キャストもなかなかの豪華さで、主人公ジョン・スミス役を魅力的に演じるのは、ティム・バートン監督による映画『シザーハンズ』のアンソニー・マイケル・ホール、ハルマゲドンに関わる重要な存在のスティルソン役には『処刑人』シリーズのショーン・パトリック・フラナリー、ヒロインにはニコール・デ・ボアが、それぞれ自らの仕事を全うしている。

現在でも、レンタルビデオ店の海外ドラマコーナーには必ず並んでいるであろう。気になる方は手に取ってみてはいかがだろうか。