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【完全版】ディズニープラスで配信開始!「トワイライト」シリーズ全5作をナビゲート

2008年に全世界で社会現象を巻き起こした、不滅のヴァンパイア・ロマンス「トワイライト」シリーズがディズニープラスに新登場!
いまや『TENET テネット』(2020)や『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)への出演でも知られる若き実力派俳優ロバート・パティンソンの出世作としても知られるシリーズである。
そんな「トワイライト」シリーズだが、意外にも映画ファンの中には同シリーズを敬遠しているファンも多いのだ。
そこで今回は、「トワイライト」シリーズ全5作品をナビゲートしながら、その魅力を紹介しよう!


人間とヴァンパイアの禁じられた恋の幕開け『トワイライト 初恋』(2008)

ステファニー・メイヤー原作のベストセラーYA小説を、『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』(2003)や『ロード・オブ・ドッグタウン』(2005)で知られる実力派監督キャサリン・ハードウィックが映像化。
霧で包まれた街・フォークスへとやって来た高校生のベラ(クリステン・スチュワート)が、転校先の高校で、誰も手が届かない美青年・エドワード(ロバート・パティンソン)と出会い恋に落ちるが、実は彼は何世紀も生き続けているヴァンパイアだったというストーリー。

全米で社会現象を巻き起こし、その人気が世界にまで広がったシリーズ第1作は、ここまで大ヒットするとは見込まれておらず、比較的低予算で製作された。
そのため、劇中の映像表現に若干の難があるように感じるのだが、その中で見事なまでの傑作に仕上げたハードウィック監督の手腕が光る。
青春の逃避行や子供から大人への成長過程を描くことに長けている監督であるがゆえに、その危うい恋愛描写が見事!
肌寒さを感じさせる青白い映像が、「トワイライト」の世界観を完璧に表している。
世界中の女子たちのハートを鷲掴みにしたエドワード役のロバート・パティンソンは、当初、自分はこの役に相応しくないと、オーディションに参加するのを拒んでいた。
しかし、エージェントの熱意に負けオーディションに参加。見事、役を手にしたロブは、その退廃的な存在感と表情に影を落とした演技で、一躍人気者の仲間入りを果たした。

人間、ヴァンパイア、人狼…禁じられたラブトライアングル『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(2009)

大ヒットを記録した1作目の翌年に公開となった『ニュームーン/トワイライト・サーガ』では、ベラの前に、幼馴染で人狼キラユーテ族であるジェイコブ・ブラック(テイラー・ロートナー)が現れる。
18歳の誕生日を迎えたベラを祝うパーティの最中に、血の誘惑に負けそうになってしまったエドワードは、ベラの前から姿を消し、ベラの心の支えとなったのが、ジェイコブだった。人間、ヴァンパイア、人狼による種族を超えたラブ・トライアングルが繰り広げられる。

「トワイライト」シリーズと言えば、女子向けのロマンス映画だと思われがちであるが、この2作目あたりから男子にも嬉しい大迫力のストーリーが繰り広げられるようになる。
前作が爆発的な大ヒットとなったため、巨額の製作費が投じられるようになった。キラユーテ族が狼へと変貌する姿は圧巻である。
新たなヴァンパイア・ヴォルトゥーリ 一族の登場もまた、さらに物語を盛り上げていく。
本作では、ベラとジェイコブの関係性にフォーカスされているため、ロバート・パティンソン演じるエドワードがあまり登場しない。
そのことから、全世界の女子たちから不評が寄せられたと言われている。とはいえ、ジェイコブ役のテイラー・ロートナーは、セクシーな肉体美を惜しげなく披露し、こちらもこちらで新たな人気を獲得している。

種族を超えた共闘!『エクリプス/トワイライト・サーガ』(2010)

シリーズ3作目となった『エクリプス/トワイライト・サーガ』は、これまでのヴァンパイア映画の歴史を覆した。
ヴァンパイアと人狼は決して相容れる存在ではなく、常に敵対してきたが、本作では、シアトルに現れた新手のヴァンパイア集団‘‘ニューボーン’’を迎え撃つために、手を組むことになる。ベラの悲願だったエドワードとジェイコブが手を取り合う未来が見え始めるわけだ。彼らがいかに、お互いのことを認め合っていくかが重要ポイントとなる。

冒頭からホラー映画ばりの恐怖シーンの連続で、クライマックスにおけるヴァンパイア同士の戦いが見どころとなっている。
本作で監督を務めているのは、ヴァンパイア映画『30デイズ・ナイト』(2007)で有名なデヴィッド・スレイト。
「トワイライト」シリーズは、メガホンをとる監督によって、実に様々な表情を見せるところが面白い。
青春ラブストーリー的表情を魅せたキャサリン・ハードウィックによる1作目、ファンタジー要素が強かったクリス・ワイツによる2作目、ホラー要素が強いスレイトの3作目、そしてこの後の4作目、5作目ではビル・コンドンらしい壮大な世界観が魅力的に映る。
カレン一家、キラユーテ族、ニューボーンの三つ巴の攻防戦は迫力満点である。

禁断の恋は新たな局面へ…『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』(2011)

シリーズ4作目となった『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』で、物語はクライマックスへ向けて怒涛の展開を見せる。
最終章の前編にあたる本作では、人間のベラとヴァンパイアのエドワードがついに結婚を果たし、ベラが妊娠。人間とヴァンパイアのハーフである子供が生まれるまでの道のりを描き出す。お腹の中の赤ん坊がベラの命を脅かす存在となり、またもやジェイコブら狼族との争いの火種になってしまう。

シリーズ中で最も動きが少ない作品になるかもしれないが、その情報量の多さはシリーズ屈指!
新たな生命を身籠ったベラが、その命を懸けて、お腹の中の子供を守ろうとする姿が映し出され、物語が進むにつれて、どんどんやせ細っていく姿が痛々しく映る。
そうして、ベラの気持ちを尊重するエドワードとベラの命を守りたいジェイコブ、お互いの意見がぶつかり合っていくのだ。
演じるロバート・パティンソンとテイラー・ロートナーによる掛け合いが実に見事である。

禁断の恋の行く末は…!?『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』(2012)

最終章の後編にあたるシリーズ5作目『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』。
前作のラストで、ベラとエドワードの間に子供が誕生。ベラは命を落としそうになった瞬間に、ヴァンパイアへと転生した。そのことが気に入らないジェイコブだったが、生まれてきた赤ん坊を目の当たりにして、その感情のすべてが覆ることになる。歴史に類を見ない人間とヴァンパイアの子供に、興味を惹かれたヴォルトゥーリ 一族との決戦の日が迫っていることを予期したカレン一家は、対抗の手段として世界中のヴァンパイアを仲間として招聘する。

シリーズ完結編である本作は、ベラとエドワードの娘・レネズミが物語の中心となる。
子供をヴァンパイアに転生させることはタブーであるがゆえに、誤解を招いてしまうわけだが、レネズミが人間とヴァンパイアの子供であることを証明しようとする懸命な姿が胸を打つ。
果たして、ベラ、エドワード、ジェイコブ、そしてレネズミはハッピーエンドを迎えることができるのだろうか?
レネズミ役を演じるマッケンジー・フォイ(『インターステラー』)の演技も素晴らしく、とてつもない感情移入を誘うだろう。
エジプトのヴァンパイア役として、『ボヘミアン・ラプソディ』(2019)のラミ・マレックも出演している。

まとめ

全世界で社会現象を巻き起こした、不滅のヴァンパイア・ロマンス「トワイライト」シリーズ。
全5作品を振り返ってきたが、ここで伝えきれなかった見どころがまだまだたくさん存在している。
今まで敬遠していたという映画ファンも、この機会にぜひとも鑑賞してみてはいかがだろうか?
一度観てしまったら最後、その魅力の虜になってしまうことだろう。

「トワイライト」シリーズ全5作品は、ディズニープラスにて配信中!

(文・構成:zash)

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