見出し画像

こどもの気質について

うちの子は、今まで行事という行事を全て泣いて過ごしてきた。
最初は『そんなもんかな』くらいに思っていたが、成長するにつれ周りも普通にできる子が増え、
幼稚園に通う頃にはどの行事でも泣いているのはうちの子ひとりという状態になった。

当然、思い悩んだ。
『どうせ無理だろう』と半ば諦めて臨むも、
半分は『もしかしたら今回はいけるかも』という期待がどうしても首をもたげてくる。
行事が近づくにつれこちらもピリピリし、おそらく気を付けて接していても
何度も何度も彼にプレッシャーを与えてしまっていたと思う。
(明日運動会だからね、泣かないで行ける?ほんとに?等々)

一番悔しいのは、『練習はちゃんとできている』ということだった。
練習風景の様子を聞くと『できないどころか上手に出来ている方』という答えがいつも返ってきた。
だが、本番になると固まってしまう。何もできない。

先日の音楽会の最中に実母が言った。
『ちょっと病的やわ。先生に相談した方がいいんちゃう。なんか習わせるとか』
『病的』という言葉に打ちのめされた。
打ちのめされたと同時に、怒りがわいた。
まるで自分のことを言われているように感じた。

大人になってから、自分の気質というか、
なぜ自分はこんなにも生きるのがしんどいのだろう?
という疑問を少しでも解明するために、HSP関連の書籍を読みまくった。
そしてそういう気質なのだ、と思うだけでだいぶ救われた。
きっと、母に言わせると『開き直り』とうつるだろう。
だけど開き直って何が悪い!
自分のことを『だめなやつ』と否定し続けてここまできた。
もうそろそろ、自分のことを、ありのままの自分を大事にしてもいいと思ったのだ。
そして、それは子育てに生かせる、というか、生かさなければならない、と思っている。

母の子育てが悪いわけじゃない。
彼女も子育てにとても悩んだのだと思う(実際母の寝室には子育て関連の書籍が多く並んでいた)
だが、昔の考え方からすると『いかにこどもを普通に育てるか』が重要だったのではないか。
その『普通』に苦しめられている子供もいっしょくたにして、みんなで『普通』を目指す。

気質を認める事と、甘やかすことは違う。
できないことがあればやらなくてもいい、ということではない。
できないことがあれば、どうしたら少しでもやりやすくなるか、
もしくは、やりやすくする手段がない場合(実際、行事事等は一人の為にやり方を変えてくれなどと言えたものではない)
できない=自己否定 にならないよう、親がフォローしてあげるべきだ。

私の気質も確実に母からの影響が大きいのだが、
彼女は(わたしも)人の事を自分の事と一緒にして考えてしまいがちだ。
人が悲しめば自分も悲しいし、人が苦しければ自分も苦しい。
だから、人に自分の意見を何の疑問も無く押し付ける。良かれと思って。
先ほどの『何か習い事をさせた方がいい』というのもそれにあたる。
習い事をするのは、息子だ。私たちが決めることじゃない。
もし、彼が自分からやりたいことなのであれば、それはやらせてあげるべきだろう。
だけど、人前に普通に出れるようにするために、やりたくもないことを勝手に習わせる、のは違う。絶対に、違う。

よく、子育て本とかでも
可能性を広げてあげるために色んなことをさせる、とか
テレビで天才少年・少女が出ている時も
1歳からボールを持たせていた、的な事が言われるが、
それは可能性を果たして広げているのだろうか?
逆に可能性を絞ってしまっているのでは?

親になって『子供ができること』は自分が出来た時の何倍もうれしい、ということがわかったが、
それも、一種のエゴなんじゃないかと思えてならない。
行事がことごとくだめな息子に対する自分の気持ちを振り返ってみてもそう思う。
『子供が出来る=自分の親としての評価があがる』と感じているのではないだろうか。
実際、できない子どもを持つ親として、行事事ほど打ちのめされる日はない。
できなかった事実に悲しみ、涙する息子を見ても、
がっかりする気持ちを抑えて何とか気持ちを立て直そうとする私たち夫婦にしても、
本当は心からそう思えてないのに『よくできたね!』と言っている自分にも
『普通』の状態に戻った息子を見ながら『本当にこれでいいのか…』と思い続けることも
子育てについて母と喧嘩になってしまうことも
本当にやるせなさしかないのだ。

HSPの子どもバージョンをHSCというらしい。
HSCの書籍にとてもいいことが書かれていたので、ここでご紹介したい。
同じような親御さんへの手助けになれば、とてもうれしい。


HSCを育てるための13ヶ条

①嫌なことは嫌と言える安心な関係を作り、本音を出させる
②感じ方、考え方、気持ちを尊重し、価値観や期待を押し付けない
③親の不安や恐れを伝染させない、不機嫌の責任を負わせない
④子供の人格を否定しない、性格を決めつけない
⑤条件をつけて愛さない、誉めない、コントロールしない
⑥他の子や兄弟と比較しない、個性を尊重する
⑦敏感さのよいところやメリットを伝える
⑧叱る前にルールを作り、破った時はまず理由を聞く
⑨マイナス感情もあっていいし、大切な感情だと教える
⑩過保護、過干渉にならないよう気を付ける
⑪親とふたりだけの関係にさせないで、色々な人と付き合う
⑫こどもの問題に困った時は、自分の育ち方を振り返り、親との関係を見直す
⑬こどもに解離症状や感情の抑圧が起きていないか、その目で見る

これ、普通のこどもを育てる時もとても大事なことばかりだと思います。
息子とわたしは本当に似ていて、彼の気持ちが手に取るように分かって辛い時もあります。(わかると過信しすぎるのもいけないと思いつつ)
そういう時は、自分が誰かに言ってほしかった言葉を伝えるようにしてます。
そうすると、自分の中のこどもの部分も、癒されるような不思議な気分になります。

きっと、HSCの子育ては容易にはいかないでしょう。
でも、その分親も成長できると確信しています。
そのきっかけを与えられていると思えば、行事事で打ちのめされるのもそう悪くはないかもな、と思えてきませんか?
(思えなくても思いましょう!笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?