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『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ

リーダーとは

総理大臣、オーナー、社長、店長、プロジェクトリーダー、班長、一家の主人、、。
昔も、今も、人類や動物の群れでも、我々にとってリーダーはとても身近な存在です。

あなた自身、リーダーの経験が無いとしても、今後リーダーになるかもしれませんし、リーダーを選ぶ事はあるはずです。

今後の人生においてリーダーについて勉強しておく事は無駄になる事はありません。


リーダーについての著書や動画、記事はたくさんあります。
リーダーの良し悪しは組織に大きく影響を与えるので興味のある人が多いのでしょう。

キングダムでも様々なリーダー(武将)が登場します。そして、様々な形で隊をリードします。

『キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ』という本ではキングダムに登場する武将を例に挙げながら、リーダーの条件が解説されています。
今回はこの本について紹介させて頂きます。

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キングダムとは

紀元前3世紀、500年の争乱が続き未だ統一されない、古代中国の春秋戦国時代末期を舞台として、後の始皇帝である秦王・嬴政と秦の武将である主人公・信の活躍を中心に描く。信は後の秦の大将軍・李信であることがあらかじめ明かされている。

作者の原泰久は漫画家に転身する前のサラリーマン時代に経験した「組織」の美学をこの作品に注ぎ込んでいる旨を明かしている。その意気込みは「もし学生でデビューしていたら、キングダムは描けなかった。社会人経験は大きかったと思います」と断言するほどのものである。
(Wikipediaより)

キングダムは、2000年以上前の中国のお話を漫画にした作品です。
日本はこの頃弥生時代の中期でした。

ちなみに三国志で有名な三国時代はこの400年後になります。(西暦220年頃)


キングダムは作者が組織の美学を注ぎ込んでいると言うように、組織について学べる事が多くあります。
漫画でありながら、【一番売れているビジネス書】とも言われるのも納得できます。

『キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ』という本は長尾一洋さんという経営コンサルタントが書いた本です。
キングダムを通じてリーダーシップについて学べる本になっています。

リーダーの条件

本書では、リーダーの条件が10個紹介されています。

・人を巻き込む
・先頭に立つ
・細部まで気を配る
・時には非情になる
・愛を持って育てる
・前向きで明るい
・全てを背負う
・人間を理解
・熱いビジョン
・自らを捧げる使命感

それぞれ該当する武将やシーンがあり、分かりやすく解説されています。

そして最後に【孫子の兵法から見た『キングダム』のリーダーシップ】という章があります。
個人的に非常に勉強になったので、孫子の兵法について少し深掘りします。

孫子の兵法

『孫子』(そんし)は、紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家孫武の作とされる兵法書。

ソフトバンクの孫正義社長や、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、中田敦彦さん、など、数々の名経営者や勝負師の愛読書として絶大な影響力を誇っています。

今から2500年も前に作られた兵法書が現代の凄い人たちに影響を与えているなんて凄すぎますよね。


ここでは本書の終章である【孫子の兵法から見た『キングダム』のリーダーシップ】で気になったものを紹介させて頂きます。

将とは智信仁勇厳

孫子にはリーダーにとって必要な要素は、「智信仁勇厳」とあります。

物事の本質を見抜く「智」
部下や取引先からの「信」頼
部下を慈しみ育てる「仁」の心
困難に立ち向かい信念を貫く「勇」
組織を動かすルールを徹底し処断する「厳」しさ


キングダムのキャラクターだと
王騎、麃公、昌平君、李牧、なんかが全てを兼ね備えてると紹介されていました。

キングダムの主人公である信はまだ成長段階で苦手な部分もあったりするんですよね。
そこを軍師や副官が補ってたりする所も見所なんです。

彼を知り己を知らば、百戦殆(あや)うからず

これは孫子でとても有名な言葉です。

敵の情報を得て、兵力や動きを先知し、味方の戦力把握や統制も出来ている状態であれば、百回戦っても危機に瀕する事はないというのです。

敵が強くて勝てそうにないならば撤退する事も含みます。

絶対に負けないという事ですね。

キングダムでいうと王翦みたいな戦い方でしょう。
王翦は実際に「私は絶対に勝つ戦以外興味はない」と言っています。

現代のビジネスでも、ライバルの情報を得て、自分の実力を知っておく事は大切な事ですよね。

メンズエステでも当然近隣店の情報を把握する事は重要になってきます。

2500年も前からある考え方が現代でも使われているのは驚きですね。

ついていきたいと思われるリーダーになる51の考え方

もう1つリーダーの本を紹介させてください。

参考文献
ついていきたいと思われるリーダーになる51の考え方
岩田松雄 スターバックスジャパン社長


中田さんのYouTube大学でも、最近取り上げられていました。

この本ではリーダーは人徳が大切だと言っています。

人徳の正体とは
①弱い人を大切にする
②権力の誘惑と恐怖に負けない


キングダムダムのストーリーでも、城を落とした後に敵国の民から略奪をするシーンがありました。
一時的には勝者が得をしますが、中華統一や長期的な事を考えると、敵国の民を守る事も大切なのです。統一したとしても反乱が起きてしまいますからね。

正に、弱い人を大切にして、権力の誘惑に負けないという事ですね。

権力の誘惑に負けてしまう政治家も多くいましたよね。
権力の誘惑に負けてしまう芸能人も多くいました。

身近な所で見てみると、強い人と弱い人に態度を変える上司は嫌ですよね。会社のお金を私的に使ってしまうのも権力に負けてしまっているのです。

こういう所でもリーダーの差が出るのだと勉強する事ができます。

キングダムでは、主人公である信の人徳の高さにより他の隊から入隊希望する場面もありました。


井上的補足

・キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ
・孫子の兵法
・ついていきたいと思われるリーダーになる51の考え方

3つの本を紹介しましたが、私が思う最高のリーダー像があります。
それは能力が高く、人間性が高い人です。

下の図だと右上の領域①です。
人間性とは、人徳、信頼、育成、なども含まれています。

ここで注意しておきたいのは、能力が高くても人間性が低ければ、その集団がダメになる事もあるということです。(右下の領域)

それよりは能力が低くても人間性を重視したリーダーを選んだ方がよいです。(領域②)
(似たような事は『ついていきたいと思われるリーダーになる51の考え』でも紹介されています)

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このグラフを見ても、キングダムの李牧は他の国からも信頼されて合従軍を作れるくらい、高い能力と高い人間性を合わせ持つ凄いリーダーなんだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
キングダムから、リーダーに大切な事を学べます。

あなた自身リーダーの経験が無いとしても、今後リーダーになるかもしれませんし、リーダーを選ぶ事はあるはずです。

是非あなたなりの方法でも良いので、リーダーについて考えてみましょう。



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