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「オカンの話9」-白馬の王子現る2-

当時、オカンは59歳です。
突然現れた70歳超の白馬の王子に私は問いました。

「お付き合いに反対はしませんが、なぜ結婚なのですか?同棲でよくないですか?」「オカンと結婚するということは、オカンはあなたの死後、あなたの財産の半分を相続する権利が発生します。あなたのお子さんはそれを承諾してますか?」

これに「白馬の王子」は憤慨します。若造が人の恋路を邪魔しているととられたのでしょう。70歳のオジンと60歳のオカンが本当に惚れあっていたのであれば嬉しいことです。

でもね……
そんなはずがあるわけ、あーりませんか?(チャーリー浜)

「白馬の王子」はサラリーマンを勤め上げた人。つまり、国民年金受給者よりもお金に困らない。そこにオカンは転がり込んだわけです。

オカン、まんまと玉の輿です。でも、それは責められることではありません。しみじみ国民年金の心細さと、自営業の危うさを実感し、オカンは老後に不安を抱えていたのでしょう。刹那で動くのが私のオカンの習性です。

ただ、オカンはその後、後悔するのです。世の中、そう甘くはないのです。

I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-