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思いやりを相手に向けるには多くの時間が必要だよなぁ〜セキュアベース・リーダーシップ〜

パワーレスの時代がやってきた!

人助け

著書『セキュアベース・リーダーシップ』を読みました。

本書のテーマは

フォロワーを深く思いやり、高いレベルの挑戦を促せるリーダーの特徴

について語ったもの。

現代において、旧世代のグイグイ引っ張るリーダーはむしろ離職を促してしまうことが分かっております。

離職しやすく、個人として活躍しやすいこの時代において「思いやり」を抱くことはリーダーの必須

セキュアベース・リーダーシップの特徴は

1.冷静でいること
2.人として受け入れること
3.可能性を見通すこと
4.傾聴し質問すること
5.力強いメッセージを発信すること
6.プラス面にフォーカスすること
7.リスクをとるように促すこと
8.内発的動機で動かすこと
9.いつでも話せることを示すこと

であります。

セキュアベースとは、「安全基地」という意味でこれこそまさにリーダーのあり方だなと感じた次第です。

居心地のいい人間関係を築ければ、

安心して大きな挑戦ができる
離職は考えずに貢献を考える

であろうと予想できます。

まずは「絆」を築きなさい

愛

では、そんな安心感のあるリーダーシップをどう築くかという話ですが

・「絆」の形成
・「悲しみ」と向き合うこと
・「心の目」の形成
・「勝利を目指す」アプローチ

この4点のアプローチをかけます。

特に「絆」の形成は重要であります。

「思いやり、挑ませる」うちの「思いやる」部分は仕事で特に無視されがちな概念です。

リーダーが厳しい規律を設け、目標に集中したとしても、人と人とのあいだに絆がなければ、おそらく成功はしないでしょう。

絆の形成による信頼感の獲得は、最優先で取り組むべきでして、その際に役に立つ考え方が

2.人として受け入れること
3.可能性を見通すこと

先ほど挙げたこの2つになります。

いつだって人を強くするのは「心の傷」である

感動

悲しみ・喪失感と向き合うことは心の成長を促すでしょう。

セキュアベース・リーダーとして仕事をするには、自分の喪失を認識し、それをきちんと悲しむ必要があります。

逆にいえば、喪失という重荷を下ろさなければ、絆をつくるのに必要なエネルギーは手に入らないし、他者を励ますこともできません。

自分が喪失感に対し、どう向き合い対処してきたのかを踏まえて部下の悲しみに寄り添う、ということができれば精神面で大きな貢献ができ、なんでも話してくれるものです。

2人きりになる時間をもうけ、腹を割って話し合うことができたら部下の信頼構築に貢献できるでしょう。もちろん思いやりを持ってというのが条件ですが。

部下の悲しみに対処するうえで重要な特性は

4.傾聴し質問すること
5.力強いメッセージを発信すること

の2つが貢献度が高いでしょう。

その人の「心の目」を見極める

価値観

「心の目」とは、人がどのように世界を見ているかを意味します。

あらゆる出来事や経験、課題やチャンスをどう解釈するかは、心の目次第です。

人生で起きることをコントロールすることはできないが、それにどのように対応するかは選択できるから。

物事をプラスに見るかマイナスに見るか、自分の見方に気づくこと(認知行動療法)はモチベーションに大きく寄与します。

心の目を形成しているのは、これまでのセキュアベースです。

希望や夢の背後には、これまで培ってきた経験があり、それらが性格や個性、信念や価値観を育ててきました。

自分のこれまでの経験がどのように心の目を形成してきたかを理解すれば、もっと多くのことを達成できます。

さらに他の人たちにも影響を及ぼし、さらに大きな課題を追求するように促すことだってできるでしょう。

セキュアベース・リーダーにとって重要なのは、自分の心の目を筋肉のように鍛えることだ。

心の目の形成に役立つセキュアベース・リーダーの特性として

6.プラス面にフォーカスすること
7.リスクをとるように促すこと

が挙げられます。

「勝利を目指す」アプローチ

達成感

「勝利を目指す」アプローチとは、人々が絆をつくることを促進し、その人たちが目標を達成できるように集中させることです。

勝利を目指すときは、セキュアベース・リーダーシップのすべての要素を結合しなければなりません。

絆、悲しみと向き合うこと、そして心の目です。

そしてそれらすべてを通して、思っていた以上の成果を成し遂げます。

リーダーは可能な限り、部下のの恐怖や防御の感情を取り除くように動くべきです。

リーダーは部下を守るためにそこにいて、
同時に厳しいフィードバックと高い期待をもって部下を試します

そうすれば部下は安全であるとともに、「試されている」とも感じて、自由に冒険し、クリエイティブになり、リスクをとってイノベーションを起こそうとします。

「思いやること」と「挑ませること」は、リーダーシップにおける2つの軸です。

この2つを正しいバランスで組み合わせると、セキュアベース・リーダーシップとなります。

勝利を目指すアプローチにおいて、とくに重要な特性は

8.内発的動機で動かすこと
9.いつでも話せることを示すこと

この2つが大きいでしょう。

上の4段階を踏み、セキュアベース・リーダーシップにどんどん近づくことは組織で働く上で大いに必要だと感じた次第でした。


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