外はまるで嵐かのように風が吹いている。
12時くらいから晴れるらしいが、この風じゃあ洗濯物も外に出せないな〜と布団の中で考える。

新生活、新社会人、新学期、新学年
何かと新しいことは春によく始まるが、だからなのか春があまり好きじゃない。
自分の生活が何も変わらなくても、なんとなく周りの空気がフレッシュな感じがして苦手なのだ。

最近わかったことだけど、私は環境が変わることが結構苦手なタイプだ。
日々同じ仕事をこなして生きていきたい。なんとなく出来たルーティンに沿って日々家事をして生きていきたい。
新たな刺激とか、遠く知らない場所に泊まりがけで旅をするとか、やってみるとたまにはいいなとは思うのだけれど2年に一度くらいでいい。
その他はいつもの生活の道を歩きたいし、物足りないときはそこからほんの少しだけ膨らんで歩くくらいが丁度いい。

同じようにみんなの気持ちが新たになるお正月とかは全然何も思わないのになぁ。
なんだか春だけは、外の空気も暖かくなって街ゆく周りの人もフレッシュになって“みんな頑張れパワー”が出ている気がするのだ。

みんなで一斉にスタートする持久走大会を思い出す。自分のペースよりも周りと合わせること、離れないことを求められている気が勝手にする。


でも天気予報を見て思ったけど、春が苦手なのは普通に寒暖差激しいからな気もしてきた。季節の変わり目だし。
春なのに25度て。暑い日差しが嫌すぎる。
夏から秋になる、暑い→寒いは1年で一番好きだし大歓迎だけど
冬から春になる、寒い→暑いが特別苦手なだけかもしれない。

でも桜も好きだし、桜味の食べものも好きだ。ポカめいてきて、散歩中ふと目にする名も知らない花が咲いているのを見ると嬉しくなる。来週は花見にも行く予定だ。
ピクニックも大好きだ。大好きすぎてポップアップテントも持っているし、いつでも持ち運べる薄いレジャーシートも買った。
だから春という季節が嫌いなわけじゃないのだと思う。

ああ、30年近く共に生きてきたけど自分のことなんて本当よく分からない。
でもこの年になってやっと、『周りと合わせなくても大丈夫』ってことがようやく分かってきた気がする。生きる必死感がちょっと薄くなったというか。（それがいいことなのかは謎だが）

私は自分のペースでのんびり春を楽しもうと思う。