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「恋しさ」

気が付けば9月になり。日中はまだまだ暑い日が続くけれど、朝晩が涼しくなって過ごしやすくなってきた。秋の味覚が徐々にお店に並び、「オレンジ」や「茶色」のパッケージのお菓子棚を埋め尽くす。見ているだけ「待ってました!」とワクワクする。
書きたいと思う事があったのだが、パソコンを開く気分にならず。頭の中でどう文章にしようかと考えていたら、あっという間に時間が経過していた。


「恋しさが好きです。恋しさは僕一人でいる時の考えを綺麗にしてくれます。この恋しさは公演に対する恋しさかもしれませんし、メンバーへの恋しさや、大切に思う気持ちかもしれませんが、そういう綺麗な思いが一つ一つ集まって曲になります」

Weverse magazine

2022年の記事でこう話した彼。
切れ長の三白眼に、端正な顔立ち。「四次元」と言われる突拍子もない言動。一見クールに見えて人懐っこさも感じる。まだ誰も知りえない魅力が詰まったそんな彼が先日作品「Layover」を発表した。
「Layover」の意味を検索すると「(飛行機などの乗り継ぎの)待ち合わせ時間」と出てくる。きっと、7人が揃うまでの期間、その日を恋しく思う気持ちが込めれられいるのではないかと勝手に推測している。

「恋しい」と思う気持ちは、ありとあらゆるものに対して抱く事がある。「イギリスで食べたおにぎり」がそうだ。「恋しい」と思う人や物事や場所を思う時、必然的に「楽しい」「嬉しい」などの気持ちが付いてくる。例え結末が悲しくても、「恋しい」と思ったタイミングは、幸せでキラキラした感情や景色が思い浮かぶ。けれど、記事にもあったが、「恋しい」という気持ちが強すぎて自分を苦しめる事がある。そんな苦しさも自分で受け止め、対応できれば、人として何か得るものがあるのではないだろうか。

一旦ステージから降りると、目に宿っていたギラギラとした狂気は跡形もなくなり、低い声で静かに話す、周囲の人たちに優しい人になる。彼は日常の空気からロマンを掴むことに関心がとてもあるようだ。

Weverse magazine

彼は、ARMY(ファン)をとても大切にしている。立場上簡単にできないARMYとの交流を「恋しく」思っていた彼が、たった1人だが直接1日過ごす機会があった。その場には、本来の彼がそこに居て、その時の彼の優しさや心遣い、言葉が、とても素直で、綺麗で、何故かとても切なくなった。心底「恋しい」ものには、余計な考えは無く、ただまっすぐに優しくなれるんだということに。

全て勝手な想像で、事実は相違しているかもしれない。ただ、自分の眼にはそう映り、「Layover」を聞いてどうしても書きたくなった。

自分自身、何かを「恋しい」と思う事は滅多に無い。けれど、些細な事でも「恋しい」と思えば、人として優しくなれる気がする。年齢を重ねると、どうしても、考えも硬く、頑固になっていく。それを少しでも和らげるためにも「恋しい」と思えるものを見つけていきたいと改めて思った。


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