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岐阜県美術館の池田学さんのWSに行って、色々と思い返せた。

こんにちは!デザイナーの meron です!

ある日、「心から尊敬する人っている?」という話題が仲間内であがりました。わたしにもありがたいことに何人かいて、そのうちの一人が画家の池田学さんです。

今回、岐阜県美術館が奇跡の企画をしてくれて、その池田学さんがなんとワークショップをやるということで、岐阜県へ行ってまいりました!

■池田学さん?

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円空大賞を受賞した「誕生」は、制作期間3年3ヶ月で、3m × 4m の絵。

佐賀県出身の画家さんで、最新の大作だと「誕生」という絵が佐賀県に1億3200万円で購入されました。細密!超絶技巧!といわれるけど、わたしは池田学さんの絵は部分ごとに描き込まれたストーリーや絵日記のようなところがとても素敵だと思う。

現在は、アメリカに住みながら絵を描かれています!


■いざ!岐阜県へ

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初めてきました、岐阜県!
アメリカに住んでる時点で日本でのギャラリートークなどがとても貴重だと思っていて、そこでワークショップを企画する岐阜県美術館には感謝しかない!こんな直接アドバイスもらえる機会なんて普通ない!ありがとう!!とソワソワクワクしながら東京から始発で向かったのでした。

今回撮影OKとのことなので、参加者の方の顔は隠しながら写真を使わせていただきます!

■ワークショップ前にギャラリートークがあった

ワークショップとは別に、朝10時から誰でも参加できるギャラリートークがあって、作品をたっぷり1時間解説してもらいました。なんてこと!!

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こちらは「誕生」の一部。
真ん中に樹を彫っている白い人たちがいるんだけど、この彫られた顔は円空仏からインスピレーションをうけたらしい!顔の左横には実は門番がいて、その中は盗賊たちのスラム街になってる。気づかなかった…!

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今までも、この「誕生」のトークを佐賀県や六本木で聞いたことがあるのですが、絵が大きいため、毎回違う部分の解説を聞けるからとってもおもしろい!


■ワークショップ開始

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ギャラリートーク終了後、ワークショップ会場へ。
円空大賞の展示が、とても素敵です。

今回のワークショップは、池田学さんの絵を名刺サイズの紙に模写してみよう!というもので、描き方のポイントなどアドバイスもらいながら約3時間、お絵かきしていきます。


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一度、展示会場に入って、どの作品を描きたいか選びます。
使うペンは黒のみなので、カラーの模写は難易度が高い!

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みなさん、作品をジッとみつめる。こんな贅沢なワークショップあっていいのだろうか!うれしいソワソワ。


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離れてみると、船だなーと思うけど…

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よってみると、こんな愛らしいキャラクターとか色々見つかる!

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かばー!!かわいーー
何度みても、その都度発見があるように思います。

池田学さんがこだわっているのは、まず遠くからみた見た目。まずはちゃんと樹とか船とか全体がわかること。そして寄ってみたら細かく色々描き込まれてるから、みたひとがそれぞれたのしみながらみれること。なるほどー


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わたしはいきものが好きだから、カニにする!

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描く部分は目を含めたこのショット!
カラーだし、すごい難しそう…


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さぁ!このサイズに 0.05mm のペンでカニちゃんを描いていきます。

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池田さんが席をまわりながらアドバイスくれます!なんだこのワークショップ!!いまの時代!ありがとう!!最高だ!!

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今回のワークショップは、はじめて絵を描く人が多かったので、描き方のポイントをサラサラと教えてくれた…!ありがとう!現代!ありがとう!!岐阜県美術館!!

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輪郭を大事にするんじゃなくて、光や影を意識して描いていく…。


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ワークショップ後、みんなの作品大集合!おもしろい!タッチが全然違うんだけど、池田さんの絵だからか、なんか雰囲気は同じものを持っているような気がする。たのしーー


■ワークショップに参加してみて、思い返したこと

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わたしの描いたカニ。
実際に描いてみると、いろんな角度の面が多用されててボコボコしてたり、光と影のバランスがすごい…。難しかったー。

個人的にすごくうれしかったのは、光と影をちゃんと扱えてないことの具体的な指摘をもらえたり、「ここまで描けるなら、あとはー」って言ってもらえたこと。わたしの絵ってプロからみたら雑で見てらんないものだと思ってたから、すごくうれしい…。(もちろん雑なのはある)

わたしにとっての絵って「うまくかける風」コンプレックスみたいなものがあって、日常的には描かず、虫を観察してテンションあがったら数年に1度描くぐらいでした。それはそれでたのしいんだけど、いつも仕上がりの雑さにモヤモヤしていました。

今回もらったアドバイス
・全部を描きこうもうとしない
・光があったときの他の部分とか、全体を最初にイメージする
・一度離れてみて、何を描いているか他の人が見てもわかるか?を見直す

今まで、絵に向き合うことは諦めてて個人的にたのしめればいいと思っていたけど、今回の池田さんのアドバイスや、つい最近もらったまた別の画家さんのアドバイスも重なって、絵をちゃんと描いてみようかなと思う。中学生からあったモヤモヤに光が見えたー。

観察して、丁寧に!全体を離れても見る!

美大とかのしっかりした基礎はないけれど、アドバイスくれる方や様々な刺激が先月末からバババババー!!ってきてて、たのしいっ!

得意なことが増えるかもしれない感覚は、なんだかうれしい。

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可愛らしい名札まで、ありがとうございました。


池田学さんの「誕生」が展示されている円空大賞展は 3/8 まで。


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