僕が繰り返しているシミレーションについて【朝日記】

9時半起床。起床直前の三次元の写像を、脳裏に再投影しようと試みる。しかし、上手く行かない。再投影しようとトライしても、起きた瞬間のそのイメージ(夢とも言う)は、霧のように消失してしまう。跡形もなく。

仕方ない。珈琲を飲もう。次に、無言の目盛りで物体まての焦点距離を測るように珈琲に手を伸ばす。距離を詰めて。手で触れる。手の感触の上位互換を恐れて延長線上にあるブレンディーのスティックに触れる。珈琲の入った入れ物をちぎる。ふと、今日がキリストの生誕日であることを想起する。つまりクリスマスだ。それにしても起きぬけ、脱水症状の身体に礼儀的な電波が堪える。

マッシュルームのような髪型を気にしながら、用を足すためにトイレに向かう。寒い。震える。すぐに暖房オンにする。真冬だ。今日も掌握しきれていない感情の逆襲を受けるのか?恐怖は脳に化学変化を齎す。愚の骨頂と自己陶酔、そんなワードが浮かぶ。いったい自分は何のシミレーションを繰り返しているのか?来る日も来る日も。何に備えたシミレーションなのか?自問自答は突如として沸き起こる。そんなことより、ひとまずトイレに向かおう。僕はこっくりさんのようにゆっくりと、足の裏を床から離した。

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