メロウ流星群

日本で唯一のカットアップ文筆家。ランダム性に委ねたカットアップを駆使してコピー&ペース…

メロウ流星群

日本で唯一のカットアップ文筆家。ランダム性に委ねたカットアップを駆使してコピー&ペースト出来ない日乗の思索・認識・感情をランダムネスの3次関数を綴る、確証バイアス払拭の記録。

最近の記事

牛丼ランチを食べたこと。"くぐり抜ける"ではなく、"くり抜く"ことについて。

牛丼ランチを食べたこと。認識は、虎視眈々と狙うコーナーキックのように局所的で、天動説が覆らない世界を恨んだ。ディフェンダーをすり抜けるすばやさを求めて止めない僕ら。世界戦争の代わりに隠れんぼした僕ら。そんな僕らは今どの空を見ているのか?そして、前言撤回したはずの世界を素知らぬ顔で跋扈する悪の存在があること。 つまりそれは、人生という長丁場の仮想空間をどうくり抜くか?それが問われているということ。"くぐり抜ける"ではなく、"くり抜く"だ。そして、くり抜いた欠片を感情という縫い

    • 満月

      とても悲しいことがあったよ 思い出すだけで 胸が苦しいよ 昏い夜を何もせず過ごした 僕は光なんてひとつも見れなかった 何が悲しくて 青春と呼んだ あの頃は頭がおかしくなっていたかな 光る満月みたいに 僕らの日々も輝けばいいな 光る満月みたいに 僕らの日々もきっと輝くはず とても悲しいことがあったよ ちょっとやそっとじゃ立ち直れないよ 昏い夜を何もせず過ごした 僕は光なんて そうひとつも見れなかった それを誰かは青春と呼んだ あの頃は頭がおかしくなっていたかな 何が楽

      • 汁なし担々麺4辛を食べたこと〜投手がツーシームを覚えようとする指の握りみたいに不器用な歩き方について〜

        汁なし担々麺4辛を食べたこと。ライス付き。 14時半。浜松町。芝方面。この街の雰囲気結構好き。人は多くない。店も多くない。それでも雰囲気は良い。港区らしくない港区。そんな場所にある。 汁無し担々麺を食す。広島発祥。普段普通に生きていて、これだけ大量の山椒に舌が触れることはない。そんな味。時々無性に欲しくなる。その度にこの店に足を運ぶ。投手がツーシームを覚えようとする指の握りみたいに不器用な歩き方で。足を運ぶ。

        • 味噌そばセットを食べたこと。ティシュソースのこと。小麦粉温泉のこと。

          味噌そばセットを食べたこと。 渋谷駅。午後2時。雪にならない雨がちらつく。 スクランブル渡る。昼飯時。いくつものラーメン店を逡巡し辿り着いた場所… 「鼓膜に痛い言葉と瞳に痛い言葉についての考察を進めてみる」 ・こんにゃくみたいな滑らかな首 ・文学と横断歩道 ・ひし形の観覧車が廻りだす場所 そんなシチュエーションこそが、まさに鼓膜に痛い言葉である。 一方の瞳に痛い言葉とは? ・羊のようなカステラ ・小麦粉の温泉に滴ること ・ティシュソース そういう類の言葉たちこ

        牛丼ランチを食べたこと。"くぐり抜ける"ではなく、"くり抜く"ことについて。

          辛ねぎ肉そばを食べたこと〜鼓膜に痛い言葉が、瞳に痛い言葉が、そこかしこに溢れている〜

          辛ねぎ肉そばを食べたこと。心ののりしろがベトついて纏わりつく。運命に対して逆上りしてた罪悪感で、1の位だけ隠すようなドキドキと伴走する生活を送る。ぐにゃぐにゃのマスターキーを探し彷徨った。絶対零度の鼓膜が痛い。鼓膜に痛い言葉が、瞳に痛い言葉が、そこかしこに溢れている。

          辛ねぎ肉そばを食べたこと〜鼓膜に痛い言葉が、瞳に痛い言葉が、そこかしこに溢れている〜

          ラムカレー大盛りを食べたこと。僕らが繰り返し続ける"大人しい瞬き"のこと。

          ラムカレー大盛りを食べた。午後3時。有楽町。天気は晴れ。気温は低い。有楽町線で有楽町で降りる。エスカレーターで登る。改札を出る。家電量販店脇の階段を上がる。ビルに繋がる階段を。 カレー屋は駅前の古いビルの地下一階にある。 カレーを食べながら、"大人しい瞬き"について考える。文字通り反芻すれば、瞬きが大人しい。ただそれだけ。しかし、そもそも瞬きは大人しいものだ。大人しくない瞬きなんて存在しない。瞬きに音なんてない。まず音が発せられることはない。音はないのだ。 それでも、そ

          ラムカレー大盛りを食べたこと。僕らが繰り返し続ける"大人しい瞬き"のこと。

          サムゲタンを食べたこと。生きること。終電を逃して冥王星に帰れなかった君を憐れむこと。

          昼食。サムゲタンを食べた。日の当たらない没交渉を繰り返した昼下がり。頭状で透明のクエッションマークを携えて、韓国料理店に足を運んだ。身を粉にして反復労働に勤しむ僕でも、昼食の時間確保くらいは必要だ。新橋の街を歩く。街では、アドレナリンを浄土に持参してしまって行き場のない魂が、冥土を縦横無尽に駆け抜ける。まるで少ない生命を惜しむように。生きるとは多分そういうことだ。 カクテキも食べた。いつか終電を逃して冥王星に帰れなかった君を憐れむ。それにしてもさっきから僕の思考回路はまるで

          サムゲタンを食べたこと。生きること。終電を逃して冥王星に帰れなかった君を憐れむこと。

          マカロンを食べたこと。スリリングを求めるジレンマ。それは必然のようにも思えるし、気まぐれな偶然にも思える…

          コンビニ。近くのセブンイレブン。マカロンを買った。そして食べた。イチゴ味とピスタチオ味の2つ。値段は二百数十円、カロリーは合わせて約160キロカロリー。 スリリングを求めるジレンマ。それは必然のようにも思えるし、気まぐれな偶然にも思える。しかし、僕はスリリングを求めていたし、実際に求めるという行動をとった。街がまるで劣化ウラン弾を打ち込まれたように、静まり返っていたこの日。僕はスリリングを求めて彷徨い歩いた。そこには、誰かの共感覚のしわ寄せが自分の感覚に影響を与えるような、

          マカロンを食べたこと。スリリングを求めるジレンマ。それは必然のようにも思えるし、気まぐれな偶然にも思える…

          つけ麺を食べたこと。神経衰弱とマーメイドの掟

          15時。赤羽駅。JR 京浜東北線。大宮で乗り換えて東京方面へ。赤羽駅で降りる。改札を出た僕はジレンマだらけのエポニム抱えていた。マーメイドの掟のように大切に。それは、逆さの白日夢のようで。藍色で淡くて、寂しげな虫媒花を咲かせる。 昼食はつけ麺。カロリー計算もしっかり。塩分も炭水化物の量も。全て計算ずくめ。 食後本屋に5分ほど滞在。その後、バスに乗る。高円寺行きのバス。車内ではゾンビ映画のようにオドロオドロシイ赤ん坊の声が響く。それを見て誰かは静かに笑っている。 昨日は、

          つけ麺を食べたこと。神経衰弱とマーメイドの掟

          麻婆定食を食べたこと。中華街に行ったこと~中華街で中華以外を食べたい衝動に駆られるが、それはまるで分母を持たない分数のように、中途半端できまりが悪い行為だということ。

          存在証明を衝動的に叫んで、スタイリッシュな誰かは不敵な笑みを浮かべる。ハウスダストを恐れた潔癖症者は、基準値を超えた濃度で隣の恋人に乱心する。水素爆弾を仕掛けたデイトレーダーは、今か今かと固唾を咽んでその瞬間を待ち構える。そして、相変わらず既読無視を繰り返す僕といえば、其れ等の異常なはすの光景を想像して、ひとりでほくそ笑んている。  電車内。京浜東北線の電車内。電車内とはきっと、そういう場所だ。そういう種類の人たちがいる場所だ。 午後3時。横浜中華街へ電車で向かう。元町中

          麻婆定食を食べたこと。中華街に行ったこと~中華街で中華以外を食べたい衝動に駆られるが、それはまるで分母を持たない分数のように、中途半端できまりが悪い行為だということ。

          チョコを食べたこと~見えないソニックブームを避けること~消えてしまった生命~明日照らせるスポットライトを残して

          渋谷駅。東急の食品売り場。1枚のチョコを買う僕は渋谷駅周辺を歩く。このルサンチマンに空中散歩させる。フワフワ浮かんで所在無さげに浮かんている。ルサンチマン。それは、見えないソニックブームをかわすように、断続的に何かを避けている。雑踏の中、ヒトでごった返すスクランブル交差点、何かを避け続けている。少なくとも僕にはそう見えた。 1枚のチョコ。314円。PASMOで支払う。ふとあの頃を思い出す。チョコが起点となって記憶は脳裏に投影される。君とソーダフロートなんて飲んでいたあの頃。

          チョコを食べたこと~見えないソニックブームを避けること~消えてしまった生命~明日照らせるスポットライトを残して

          彼女〜大人しい瞬きのこと〜

          夕刻。彼女に宛てたLINEの下書きだけ書いた。まるで異国の地に不時着するチャレンジャーの気持ちだ。それは、途方も無いものに石を当てるような、無為な気持ちだ。 テキストを打つ。文字を入力する。予めて考えた言葉が溢れる。焙れる。炙れる。そして漏れ出す。 連続しない気持ちは再起動を繰り返す。再起動を繰り返した後、きっとフリーズするだろう。一瞬で微動だにしなくなる。ピタッと止まる。完全に止まる。泊まる。そして其の後で、大人しい瞬きを繰り返す僕を彼女は笑うだろう。多分きっと。 そ

          彼女〜大人しい瞬きのこと〜

          ある絵画について

          それは人なのか?それとも人でない物体が、一瞬だけ人に見えた瞬間を切り取ったものなのか? 黒焦の焼死体のようで、不死身のゾンビのようにも見える。蟻地獄の砂粒の集合体のようにも見える。 そして逆さになっている。明らかに重力に反対になっている。不等号で否定された生命。壊死した細胞の肉塊。もしくは、廃墟となった建造物のアイコン。 表層は毎回違ったメタファーを視覚に映す。いづれにしても重力に逆らっている。明らかに。そこには、強大な厭悪を感じる。森羅万象に通じるネガティブな業。まる

          ある絵画について

          僕が繰り返しているシミレーションについて【朝日記】

          9時半起床。起床直前の三次元の写像を、脳裏に再投影しようと試みる。しかし、上手く行かない。再投影しようとトライしても、起きた瞬間のそのイメージ(夢とも言う)は、霧のように消失してしまう。跡形もなく。 仕方ない。珈琲を飲もう。次に、無言の目盛りで物体まての焦点距離を測るように珈琲に手を伸ばす。距離を詰めて。手で触れる。手の感触の上位互換を恐れて延長線上にあるブレンディーのスティックに触れる。珈琲の入った入れ物をちぎる。ふと、今日がキリストの生誕日であることを想起する。つまりク

          僕が繰り返しているシミレーションについて【朝日記】

          建前の空理空論を唱えるより、ここにいる天使を匿おう

          朝9時半、起床。トランジット訛の純情が一人ぼっちのアイデンティティを阻む。カフェラテのように優しい虚無感に身を委ねて、蝶使いの朝をクルージング。耳に転がる前奏曲は爽快だ。建前の空理空論を唱えるより、ここにいる天使を匿おう。機械学習のルールで身につけてきたものは、身ぐるみ剥がしてしまえばいい。 ルーティンのタスク遂行開始。生まれた小さなハレーションは、やがて注意報のように耳を大きく占領する。排他的な絶望感を無効化して、この日々が豪華客船のように輝けば良いと思う。絶望感のトラン

          建前の空理空論を唱えるより、ここにいる天使を匿おう

          トマトカレー麺を食べたこと。記憶を漂白した反射光の眩しい午後を見上げていたこと。

          Netflixの新作ドラマを見る。サンマルクカフェ。思考のビックデータによる蜘蛛の糸を寄せて。断腸の思いで繋いだ黒歴史を。記憶を漂白した反射光の眩しい午後を僕は見上げていた。摩擦音が摩耗する三重奏の騒音を嗅ぎ分けて、脳内の君の声を聞く。業務連絡のように機械的で味気ない君の声が響く。反射光の午後。シンメトリーな心になれない思索のシーケンサーが、現実世界の認識を歪ませる。 トマトカレー麺を食べる僕。上野、金曜日の遅い昼食。心に眼帯をしたまま世界を認識する。原点のおまじないで、シ

          トマトカレー麺を食べたこと。記憶を漂白した反射光の眩しい午後を見上げていたこと。