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【片頭痛】と付き合っていく

片頭痛持ちのみなさん、気圧の変動が激しい季節、頭痛は大丈夫でしょうか?

私は月4-10回程の片頭痛があり、治療中です。薬を使い何とか仕事はできていますが、頭痛が良くなってもだるさややる気のなさは抜けなかったり大変です。

頭痛がなければ、あれもこれもできたのに!と悲観的になっていた時期もありましたが、少し考え方を変えて気持ちも頭痛も少し楽になったので書いていきたいと思います。

今回は医師としての視点ではなく、片頭痛患者としての視点で書けたらと思います。


頭痛で何も手が付かなかった時期

梅雨の時期は気圧の変化で頭痛がひどくなります。朝起きたら体と頭が重く、通勤途中に頭痛が強くなっていき、吐き気も出てくるという日が良くありました。頭痛の発作薬と予防薬を飲んで多少良くなりましたが、それでも具合の悪さは残ります。これまでの私は片頭痛の発作が出てくると、このまま仕事ができなくなってしまうかもしれないという恐怖と悲しみに襲われて、これまで頑張ってきたのに今の自分には価値がないとネガティブ思考のループにはまってしまっていました。
しかし、以下のように少し考えを変えてからはネガティブ思考になることはなく、頭痛も少し軽減しました。

夜はいつか終わる

話が脱線しますが、ミュージカルの「ライオンキング」はご存知でしょうか。ライオンキングの中に主人公が亡くなったお父さんのことを思い出して悲しむ「終わりなき夜」という歌があります。
前半は主人公が悲しんでいる歌詞が続くのですが、中盤でどこからともなく、「夜はいつか終わる、日はまた昇る、雲はいつか晴れる、日はまた輝く」とうい声が聞こえてきます。そして、主人公は希望を取り戻していくという歌です。
片頭痛の痛みで苦しんでいるときにたまたまこの音楽を聴いていたところ、
頭痛の痛みもいつかは終わり、また痛みのない日が来るのだ!と気が付き心が軽くなりました。
それからは頭痛の発作があるときには「夜はいつか終わる…」という歌を頭で流しながら希望を持って休むようになり、心が落ち込むことはなくなりました。

痛みを人に分かってもらうことは難しい

悲しい現実ですが、本当の痛みは自分にしか分かりません。頭痛があるから少し気を遣ってもらいたい、そんなことを思って悲しくなることがありました。しかし、自分が他の人の痛みが分からないように、自分以外の人に痛みを分かってもらうことは難しいです。痛みがあるときに変に気を遣ってもらうのも私はストレスでした。自分の中でどのくらいの痛みが出たら、周りに伝えて休ませてもらうなど決めてからは少し楽になりました。

いつも100%の自分でなくてもよい

私は元気で周りにも優しくできる人を目指して働いています。
しかし、頭痛があるときはそんなことはできません。頭痛を我慢しながら、なんとか仕事をしています。最初はそんな自分が嫌で落ち込んでいました。
しかし、頭痛で落ち込んで仕事ができないとその仕事は他の人にやってもらうことになり、周りに負担をかけてしまいます。そして、周りに負担をかけることがストレスになってしまうのです。
いつもにこにこしていなくても、相手に失礼なことや傷つくことをしなければ、他人に害を与えることはほとんどありません。そのように考え、頭痛の時には自分の仕事に集中するようにしました。少し冷たい人と思われてしまっているかもしれませんが、頭痛と付き合っていくための処世術だと自分に言い聞かせています。

片頭痛についての記事を書きたいと思っていましたが、時間が経ってしまいました。片頭痛診療についても勉強をして記事を書けるように頑張ります。

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