「医師の働き方」と「特性」を考えてみました!

 医師の働き方改革が進められる中で医師も色々な働き方が認められるようになっていくのではないかと考えています。どのような考えの方がどのような働き方が合うかということを考えてみました。

 様々な医師の働き方を観察していると色々な考え方の医師がいることに気が付きました。考えを特性として2つの軸で考えました。

【特性】
①主治医意識:横軸
 主治医意識とは、良く言えば責任感のことです。これが強い場合には自分で全部診たいという気持ち、他の医師にあまり決められたくないという意識が生じます。また、これが極端に弱い場合には他の医師に診てもらえるとありがたい、自分で決断したくないという意識が生じます。ただ、主治医意識が弱いことは悪いことではなく、他の医師の意見や治療方針を取り入れやすく多角的な視点で診ることができるというメリットもあります。

②時間についての考え:縦軸
 時間外についての考えと言ってもよいかもしれません。プライベートは犠牲にしてもよいという考えか、 プライベートは犠牲にしたくないという考えかどうかという対立軸を作成しました。

【特性による働き方】
 上記の特性ごとにそれぞれの特性に合う働き方を考えてみました。
●主治医意識強+プライベートは犠牲にしてもよい
→主治医制(夜間呼び出しあり)
夜間も自分の患者さんになにかあれば呼び出しがあり、かけつける働き方です。昔からの医師の働き方で現在残念ながら問題とされている働き方です。すべて自分で対応したいという方はこの働き方が良いと考えられますが、働き方改革ではこの働き方は淘汰されようとしています。

●主治医意識強い+プライベートは大切にしたい
→主治医制(夜間グループ制)
 基本的には主治医が対応しますが、夜間は当番医が対応する働き方です。現在この働き方を取っている病院は多いのではないでしょうか。主治医意識が強い方でも夜間の対応についての記載をしておくなどの対策をすることで自分の方針を貫くことができます。

●主治医意識弱い+プライベートは犠牲にしてもよい
→ゆるいグループ制?
自分で全責任を負うのはちょっと。。。という方でしょうか…
このタイプに合う働き方が思いつきませんでした。

●主治医意識弱い+プライベートは大切にしたい
この場合には完全グループ制、つまりみんなで回診をして病棟当番が全員の対応のような働き方が合っていると考えます。この働き方の場合には情報共有とdiscussionの場が大切になってくると思います。

特性と働き方

 医師になって数年しかたっていませんが、この数年でも医師の働き方改革の影響で考え方に大きな変化が生まれました。多様な働き方が認められる時代に変わりつつあり、自分がどのような働き方をしたいかということが重要になるのではないかと思います。思いつくままに書いてみましたが、こうした方がよいのでは?などという意見があればコメントいただけますと幸いです。




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