3分でわかる!芦田修正とは? ここが変だよ憲法9条 その2
日本には、平和憲法と呼ばれる憲法9条があります。今回、ここが変だよ憲法9条と題して、全4回に渡り憲法9条の変なところ、ツッコミどころを紹介します。
この動画は第2段ということで、憲法9条を語る上で欠かせない、芦田修正についてお話します。憲法9条に興味があれば、是非この動画だけでなく、他の動画も見ていてくださいね。チャンネル登録もよろしくお願いします。
1.芦田修正とは?
憲法9条を語る時にとても大切になるのが、芦田修正です。1946年8月、憲法改正案を審議する委員会で、委員長の芦田均氏が憲法9条2項の冒頭に「前項の目的を達するため」という文言を挿入する修正を行ったことを言います。
この時の修正前の政府案は、
この政府案では、どんな場合においても「陸軍海軍その他の戦力」を保持してならないと解釈される可能性があり、自衛のためにも戦力を持たないとも解釈できてしまいます。そこで修正を加え
「前項の目的を達するため」という文言を2項の冒頭に加えることで、1項では侵略のための戦争や武力行使を放棄しているので、その目的のために戦力の保持は認められない。自衛のためであれば保持できると解釈できるようにしたのです。
芦田氏は自署で、1928年のパリ不戦条約や国連憲章で、国際法上、自衛の戦争は認められているという前提があり、この一文を加えることで、日本は無条件に武力を捨てるのではないということが、明白になったという趣旨のことを述べています。
キリスト教が聖書で「隣人を愛せよ」と教えているのに、信者たちが分裂して宗派を作り、キリストの教えを広めるために争っているこのご時世です。
想像してみてください、日本のご近所さんである独裁国家さん達が領土拡大を狙うのに対して、武器を持たず、丸腰で「隣人を愛せよ」と平和論を述べたらどうなるか?
愛するフリして、襲われること間違いありません。
また、自衛隊の存在が正当化される理由として、自衛権は国際法である国連憲章の51条で認められている権利であるという理由を挙げる人もいます。
国際法と憲法どちらが優位かという議論はたえませんが、国際法の方が優位に立つと考えるならば、憲法と国際法の関係は日本とアメリカの関係と言えるでしょう。
憲法が国際法に従うように、日本は全てアメリカの言いなりなので。
2. 70年間改憲なし
1947年に施行された日本国憲法は、これまで70年以上、一度も改憲されていません。憲法を大切にするということは重要なことだとは思いますが、他の主要国は、その時代や暮らしに合わせて憲法を変えています。
第二次世界対戦以降、2019年までの間に、アメリカ6回、韓国9回、中国10回、イタリア15回、フランス27回、ドイツ62回、インド103回、自国の憲法を改憲しています。
ただ、103回も改憲してるインドは、もはや改憲の域を超え、新憲法を作ったと言えるかもしれません。
気になるのは、日本と同じ敗戦国であるドイツが62回も戦後、改憲していることです。同じ敗戦国として、ちょっと反省が足りないように感じてしまいますね。笑
次に続きます。
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