サッカーでよく言われる「認知」について
こんなポストを打ちました
たびたび育成界隈で「認知ができる選手を育てたい」って話が上がりますよね
おそらく、
このポストの元ネタも「子供がサッカーにおける認知とやらで悩んでる」的な内容だったはず
実際に、
現場で上記のコーチングを笑っちまうほど聞いてきました。
これを見てるあなたも親の寝顔以上にこのコーチングしてる人、見てきたんじゃないですか?
それほどみんな相手や試合状況を認知してプレーできる選手を育てたいってことなんでしょう
でもたべおはずっと前から思ってたんです
この言葉のせいで指導者やコーチが小難しく考えてしまい、選手自身も認知を理解できてないんじゃないかって密かに思ってるんです
そもそも認知って多くのコーチはどういう意味で使ってるの?
この機会に「認知」って言葉を辞書で調べてみました。
・・・
・・・
・・わかるようでわからんっ!!!
だから僕なりにもう少しわかりやすくしてみました。
それがこれ
多くのコーチは認知って言葉を上記のような意味で選手に使ってるんじゃないですか?
「まわりを見て何が起きてるか理解しろ!!」的な感じで「認知しろ!!」って使ってるんだと思うけど、違います??
って人はまた教えてください🙇♂️
でも僕自身は「まわりを見て何が起きてるか理解すること」って意味で認知を理解してるので、今回はこの意味で進めていこうと思いマッスル北村
たべおが思う認知ができない選手の原因は3つ
①何を見たらいいかそもそも教えられていない
1つ目の原因はこれ
ってコーチングを耳にタコができるくらい現場で聞いてきたんですけど、
選手の心の中はこんな感じだと思うんですよ
他のチームをたくさん観察したり、
相手コーチのミーティング内容をこっそり聞いたりすることがあるんですけど、
試合中に何を見たらいいかちゃんと教えてないんですよね
ってコーチは確かにそう思ってるかもしれませんが、
試しに選手を捕まえて「俺って試合中に何を見たらいいか伝えてるよな?」って聞いてみてください。
「わからん!!」とか「・・・」で沈黙の選手はもれなく伝わっていません
って不安になった方も大丈夫です。
今日は実際にたべおが実践してる解決方法を教えるので、参考にしてみてください
②見るべきものはわかっているけど試合になったらできない
いやあ、これもめっちゃ多いですねぇ
たべお自身もこの問題に長年悩み続けていました
(今も完全ではありませんが、少しだけ解決しました)
まともにボールを蹴ることもままならないし、ドリブルもおぼつかない初心者
サッカー歴は長いけど、身体は小さいし運動が得意じゃなくて動きが安定していない
そんな選手たちに多い
で、
もちろん僕たち指導者は彼らのような選手にも即座にまわりを見れる選手になって欲しいし、
テレビで見るようなパスを繋ぐサッカーをしたくなっちゃうもんなんです
その気持ちは僕もよくわかります
そこで大半のコーチは決して能力が高くない選手たちにこう伝えるんです
・・・
って僕は思ってないですけど、選手は思ってると思うんです
・・・
僕は言ってませんからねっ!!?
要するに、
「知っている」と「出来る」は違うのです
こう言った選手にはどうしてあげたら顔が上がるようになるのか?
それは、
これが解決方法として良いかなと思います
こちらも後ほど詳しく解説するとしましょう
③見るべきものがざっくりしすぎている
僕自身はサッカーのコーチを7年以上やってきて、
その中でたくさんのコーチや指導者の方と話す機会がありました。
そこで「ポゼッションサッカー」と呼ばれる、顔を上げながらパスを繋いてボールを保持するスタイルを志す方とたくさん出会いました。
そのような方と話すと必ずと言っていいほど「認知」や「何を見るか?」についての話になるんですけど、
みんな大体、
こんな感じの意見なんです
僕からしたらこれ、めっちゃざっくりだなぁと思ってます
今思いつくだけでもこれだけの疑問点が出てきます。
中には聞いて答えてくれる指導者もいるんですけど、
いまいち何を伝えたいか分からない場合が多い
大人である僕がわからないなら、選手はもっと分かっていないと思うんです
だからこそ、
これが認知できる選手を育てる上で大事になるんです
まあ、これについても後ほど解説していこうと思います
たべお流、認知ができる選手を育てる方法3つ
①チーム・個人のテーマを試合のたびに設定すること
こんな感じで、
僕は試合のたびにテーマを設定して、アップ前に集めて伝えることが多い
そうすることで、
テーマに対して必要な情報を選手は試合中に見つけるようになるんですよ
例えば、
このようなテーマを設定すると、
みたいな感じで、
ドリブル突破するためのいろんな情報を観察したり、発見しようとするようになります
これがテーマや目的のパワーです
まあ初めはなんでもいいんで、色々テーマを設定して選手に取り組ませてみてください
②顔を上げながら「まわりを見るフリ」のドリルを作って仕込む
スペインやドイツ系のサッカコーチにくそみそに怒られそうなやり方ですけど許してください笑
だって、たべおのチームは練習場所も狭いし選手も初心者ばっかり
そんな環境で教えてるんです。教え方も独特‥笑
正直な話をすると、
サッカー初心者とか、能力がない選手にテーマや見るものを伝えても、まわりなんて見れるわけがないんですよ
能力が高い選手や賢い選手はテーマを与えたり、普通に練習してるだけで周りも見れて認知できる選手になるんですけど、
能力が低い選手が顔を上がるのを待ってたら途方もない時間がかかってしまう
だから、
顔を上げて三角コーンを見つめながら下がったり、
顔を上げて首を振りながらアウトサイドで触って前進するとか・・・etc
「え?こんなことすんのっ!?」ってレベルのことから仕込むんです
初めはもちろん「ニセモノ」
認知もへったくれもない
やってることは「ただの見せかけ」です
それでも試合で「勝手に体が動く」レベルまでやりまくるんです
すると不思議なことに、
「こいつめっちゃ見てくるやん」そう相手に思わせることができる
それができれば相手も不用意に突っ込んで来なくなったりする
もちろん途中で「こいつ分かってないやん」ってバレるけど笑
でもね、
だって顔は常に上がってるわけだし、
試合経験を積んでいけばまわりを見る余裕も生まれてくる
相手がどれくらいのスピードで突っ込んできてるかとか、
相手が近くにどれくらいいるかとかね
そこまできてようやく「フットボールを教える」段階に進めるんです
僕は1年生が入団してきたら、初めの3ヶ月くらいはめっちゃドリルやります
すると、
1年くらいで元々素人だろうが、全員顔を上げながらプレーできるようになります。
実際に現場やXで褒められるんですけど、
やってることは地味でしょうもな〜〜いドリル練習なのです、、、笑
ぜひ騙されたと思ってやってみてください。
③見るべきものをさらに絞り込んだり、やるべきことを簡単にする
太文字の部分のように、
見るべきものをさらに限定して絞り込んだり、
やるべきプレーを制限して、徐々に増やしていくだけでまわりを見れる選手を育てることができます
「相手を見てサッカーをしよう」とか「スペースを見てプレーしよう」など、
やることや見るべきものが広すぎると選手は迷っちゃうんですよ
迷うならまだいい方で、
選手は何を見ればいいかわからなくなる
そうすると、
顔をあげて情報を取ることもやめてしまう
こんな悪循環に陥っちゃいます
指導者やコーチの方は指導のたびに上記のようなことを自問自答しながらやってみると認知ができる選手が育ちます
ぜひやってみてください
ここまでが僕が実際に行っている「認知ができる選手を育てる」アプローチになります。
小難しく考えすぎないでください。
顔が上がらない原因を理解して、それに対する解決方法を何度も繰り返して積み重ねていけば、自然と顔が上がる選手は育ちます。
最後にまとめます
僕が実際にサポートしている小学6年生の選手もこの流れで化けました
元々ベンチだったのに、スタメンどころか大会でチームの優勝に貢献
今じゃ毎試合ゴールを量産してます
もう1人の新5年生は去年落ちたトレセンに合格しちゃいました。
その子は「トレセンの中でも止まってるようにプレーしてた」って言われてました。
って人はこのnoteに書いてあることをそっくりそのままやってみてください
3ヶ月もすれば顔も上がるし、試合で活躍するはずです
わからなかったら無料で僕とzoomできる相談もつけてますので、全部聞いてください。
本日は以上!!
最後まで見ていただきありがとうございました〜
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