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ミャンマーとそのまわり、幸せをくれる暮らしのモノとコト_Vol.5_タイ・バンコク、セラドン焼きのコーヒーカップ

ヤンゴン在住4年目、4歳男子の母のイワサマキコです。

ともすれば、バタバタと過ぎて行ってしまうミャンマー・ヤンゴンでの日常ですが、日々の暮らしに幸せをくれるモノやコトを見つけるのがささやかな楽しみです。手仕事やアンティーク、伝統工芸品が大好き。

旅先で見つけたものを日常で使うのが至上の喜び。そんな日々に幸せをくれるモノやコトをご紹介します。

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先日、ミャンマーの祝日を利用して、3泊4日で家族でバンコクに行ってきました。

ミャンマー・ヤンゴン在住者にとっては、飛行時間1時間15分ほどで、LCCを利用して格安で行けるバンコクは身近な存在です。日本の地方在住者が、東京に遊びに行くようなイメージでしょうか。

バンコクへの移動日、夫は仕事があったため、私と息子が昼間の飛行機で先にバンコクに到着し、夫は夕方の便で後から来る予定でした。

「もうすぐお父さんが飛行機に乗る頃かな〜」とミャンマーにはないFamilyMartを息子と一緒に堪能しながら話していると、夫から連絡が。

「僕、飛行機乗れないみたいなんだよね」「予約してくれたチケット、1年後の今日のチケットだったみたい」

ええーっ!やっちまいました。私がAirAsiaのWEBサイトで予約した夫のチケットは、来年の日付だったのです。

奇しくも連休の初日、空席はなく、夫は飛行機に乗ることは出来ませんでした。

あわや、バンコクで息子と2人きりの休日…!と思われましたが、なんとか次の日の別のチケットを書い直し、翌日深夜に夫はバンコクに着くことになりました。

さて、翌日、夫が深夜に到着することになったため、(当時)3歳男子を連れて、自業自得ながら、丸一日バンコクでワンオペになってしまった私。

どうしたものか…と考えて、その日は、ショッピングでもしながらのんびり過ごそう、と決めました。

はじめに行ったジムトンプソンアウトレットの品揃えと美しさを堪能し、買い物魂に火がついた私。

どうせなら、あまり買い物に興味のない夫がいない今日のうちに、欲しいものは手に入れておきたい!その方が夫婦共に、時間を有効に使えて幸せ!と方向転換しました。

ジムトンプソンアウトレットで渾身の一品を買い、アソーク駅のターミナル21(渋谷の109みたいな場所です)で息子とお揃いの洋服を買って、ホテルを引っ越し、その後向かったのは、サラデーン駅のタニヤプラザというゴルフ用品店がひしめくビルです。

タイには、セラドン焼きとベンジャロン焼きという有名な陶器があり、私はセラドン焼きを狙っていたのです。セラドン焼きは、タイのチェンマイで作られていますが、バンコクでも買うことが出来ます。タニヤプラザのレジェンドというお店に、セラドン焼きが豊富にあるというのを事前に調べていたのです。

しかし、何にでも興味を持つ3歳男子と一緒に陶器を買いに行くのは、かなり危険なのは分かっていました。(バッチャン焼きのnote参照)

分かってはいたけれど、今しかチャンスがない…!決死の思いで向かう私。

バカンスってこんな必死にするものだっけ…という気持ちが湧き上がりつつ、レジェンドに到着してみると、薄緑色のセラドン焼きがぎっしり!

どれも素敵!

私は、最終兵器のiPhoneをポケットから取り出し、お店のレジ前にある椅子に息子を座らせて、Youtubeを立ち上げました。

「ママがお買い物する間、待っててね。その間、ジェットコースター見ていて良いよ。お店のものは触らないでね」と息子の大好きなジェットコースター動画を見せている間、目を皿のようにして渾身のセラドン焼きを選んだのでした。

ハノイでも、バッチャン焼きを必死になって買ってきましたが、私がゆっくり陶器を選べる日はまだまだ先のようです。

陶器買いの時に心に留めているのは、「ここまで来たのだから、せっかくだからこれも買っておこう」は、しない事です。

そして、渾身の出会いを信じる事、渾身の出会いを引き寄せられる自分自身を信じる事。

出会った先の、陶器と一緒の暮らしを想像する事。

値段を見るのは一番最後にする事。

…と、書き出してみると、陶器買いって、まるで結婚相手を探すかのよう。

さて、婚活さながらの真剣さで選んだセラドン焼きは、コーヒーカップとソーサーのセットが2つです。

一つ目は、花柄や象柄が多いセラドン焼きの中で、稲穂の柄に一目で惹かれて呼ばれたもの。

実りの季節の豊かな気持ちが、使うたびに味わえる品です。

そして二つ目は、セラドン焼きの定番とも言える植物柄。似たものが沢山あった中から、じっくりと、自分の心にしっくりくるものを選びました。

朝の慌ただしい立ち飲み珈琲時間にも、幸せをくれるセラドン焼き。

少し落ち着いて、外で楽しむ珈琲時間にも、寄り添ってくれるセラドン焼き。

食器棚にあるだけで、豊かな時間をくれるセラドン焼き。

3歳児を連れて、Youtubeの力も借りて、買った時は全然優雅な時間ではなくて必死だったけれど、生活に癒しをくれる存在になっています。

(ますます婚活のよう…)

特に気に入った稲穂のセラドン焼きは、サイアムセラドンというチェンマイの工房で作られたものでした。

サイアムセラドン…!

次は、チェンマイの工房にセラドン焼きを観に行きたいな…と、早くも次の陶器との出会いに思いを馳せています。


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買ってよかったもの

2014年〜ミャンマー在住。IT企業を現地でやっている夫、現地のローカル幼稚園に通う3歳の息子と一緒に、日々アレコレドタバタやってます。サポート頂いたら、新しいモノコト探しに使わせて頂きたいです!