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ミャンマーとそのまわり、幸せをくれる暮らしのモノとコト_Vol.11_ベトナム・ハノイ、タンミーデザインの刺繍ベッドリネン

ヤンゴン在住4年目、4歳男子の母のイワサマキコです。

ともすれば、バタバタと過ぎて行ってしまうミャンマー・ヤンゴンでの日常ですが、日々の暮らしに幸せをくれるモノやコトを見つけるのがささやかな楽しみです。手仕事やアンティーク、伝統工芸品が大好き。

旅先で見つけたものを日常で使うのが至上の喜び。そんな日々に幸せをくれるモノやコトをご紹介します。

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ホテルに泊まるのが好きです。ホテルの空間、非日常感、必要十分な備品が過不足なく備え付けられているところなど、ホテルの好きなところはたくさんありますが、その一つがベッドリネンとベットメイキング!

洗い立てのリネン類にピシッとアイロンがかけられ、それらがベッドに端正にセットされている姿、そして、真っ白な積雪の上に初めて踏み出す一歩のように、そこにゴロンと寝転ぶ時の背徳感と幸福感が大好きです。

ゴロンと寝転んだ後は、ベッドメイクされたリネン類を大胆にはがしてくるまって、一晩中幸福感に包まれ、自分の家よりも熟睡出来る。ホテルのベッドは私にとってまさに天国でした。

こんな幸福感を、自分の家でも毎日味わいたい、いつか、自分の家でも、ホテルのようなベッドで眠りたい、と常々思っていたのです。

とはいえ、小さな頃は畳に布団の生活で、中学生からはフローリングにベッドの生活になったものの、自分で選んでしつらえてみた掛け布団やシーツは(リネンとも呼べない感じ)、どうもホテルの感じとは違う、、何をどう変えたらホテルっぽい感じになるのか、、と、ホテルに泊まる度、よくよく観察してみました。

結論
・ホテルのリネン類は、コットンの無地!大抵真っ白である。
・ボックスシーツではなく、1枚布のシーツを使っていることが多い。
・掛け布団はごく薄いものであり、ベッドメイキングを邪魔しない厚みである。
・シーツにもベッドカバーにも綺麗にアイロンがかかっている。
・もちろん、シーツ、枕カバー、ベッドカバーは同じ種類である

そうか、花柄のシーツじゃたしかにホテルっぽくないですな…と納得。

この条件さえ満たせば、ホテルのようなベッド生活が送れるのだけれど、それはそれは真っ白いコットンのシーツには憧れるのだけれど、洗濯やアイロンの手間、そしてベッドメイキングの手間を考えると、もう一歩が踏み出せずにいました。

また、質の良い寝具をセットで揃える、しかも洗い替え用も揃えるとなると、なかなかのお値段であり、そこもまたネックになってしました。

そのため、日本ではIKEAのベッドカバー、ミャンマーに来てからは、とりあえず楽天で買ったダニ防止用のベージュのボックスシーツに、近所のスーパーで買った柄物の枕カバーとベッドカバーを使って丸2年がたっていたのです。自分の家で眠る事はただの行為であり、明日のための義務のような感じでした。

それでも、ホテルのベッドに対する憧れはずっとあって、いつかは実現したいな、と思っていた私に、その時が訪れました!

・愚連隊の家に引っ越した(愚連隊の家探しの記録
・それに伴いHerBESTさんのメイドサービスを使うことを決めた(尊いことを頑張っていた昨日までの自分へ
・家族でハノイに旅行に行った

引越し先の家には、素敵な木製のキングサイズベッドが二つありました。マットレスはついていたのですが、ベッドリネンはついていなかったので購入する必要があったのです。せっかくの素敵なベッドなので、素敵なリネンが欲しいな、と思っていた矢先、ハノイに行く事が決まりました。

実は、ハノイには、私が数年前から狙っていたベッドリネンを取り扱うお店があります。

洗濯やベッドメイクは、メイドサービスの一環で、週に1回ベッドリネンの洗濯と交換が頼める事が分かり、何年越しかで購入を決めました!

ハノイで向かったお店のは、ホアンキエム湖の近く、シルク製品のお店が立ち並ぶハンガイ通りにあるTanmy Designです。

https://tanmydesign.com/en/

そのお店を初めて見つけたのは、10年前に仕事でベトナムを訪れた時まで遡ります。出張の週末、1人で旧市街を散策していた時の事。明らかに周りの店とは一線を画した、素敵なショップがありました。引き込まれるようにして入り、刺繍のポーチを買い求めたのです。

その手紙の形の刺繍ポーチは、今でも切手入れとして使っています。併設のカフェで飲んだ甘いベトナムコーヒーに小さな可愛らしいクッキーが添えられていたのもよく覚えています。

お店の中には、真っ白なコットンに繊細な刺繍のベッドリネンも飾られていました。その当時は、自分をそんな素敵なもの持ち主として考えることが出来ず、美しいリネン類を、おとぎ話をの世界を見るように、ただ見惚れていました。

10年の時が流れ、素敵な物に似合う自分になったのか、あるいは単に図太くなったのか、私は再びそのお店を訪れ、自分用のシーツを買い求めています。

小さな事だけれど、大人になるって素敵だな、夢って叶うんだな、となんだか嬉しくなりました。

感慨にひたっていたのは束の間で、すぐに真剣勝負の始まりです。

洗い換えをも含めて4セット、最低でも3セットは買おうと思っていた私が目をつけたのはSALEのコーナー!SALEコーナーですら、充分素敵…

この中から、私の夢を叶えてくれて、キングサイズで、なおかつベッドカバーと、枕カバーとシーツのデザインが全て揃っているものを見つけなくてはなりません。

傍らには、リネンにはまったく興味のない夫と、遊びたい盛りの4歳児。見たところ、私の持ち時間は短そうです。

ディスクユニオンで掘り出し物レコードを探す音楽マニアのごとく、超高速で重ねてあるリネン類をひっくり返して選ぶ私!

気合いで、全ての条件を満たす色違いの3セットをすぐに選び出しました。家族も眠るベッドなので、花柄やロマンティックな柄ではなく、シックなサンゴ柄を選びました。

SALEコーナーでは、ベッドカバーが75USD、シーツと枕カバーのセットが70USD→1セットで145USDといった感じの価格帯です。定価だとその倍くらいですが、リネン類には洋服のように流行がないので、古びた感じもまったくなくお得に手に入って幸せです。

毎週、HerBESTさんが綺麗に洗濯してアイロンをかけて、ピシッとベッドメイクしてくれます。正直、自分でコットンを洗濯して、漂白して、アイロンがけして…の手間をかけるのは大変。人にベッドリネンを洗濯してもらう事は、一番の贅沢かもしれません。

枕カバーには、はしごレースがあしらわれているところも端正で好きです。アイロンがかかっている枕カバーの贅沢さ。

素敵なベッドリネンと、プロのベッドメイクで、毎日の睡眠時間が変わりました。

今では、幸福に包まれながらベッドに横たわるのが、何にも代え難い癒しの時間となっています。

2014年〜ミャンマー在住。IT企業を現地でやっている夫、現地のローカル幼稚園に通う3歳の息子と一緒に、日々アレコレドタバタやってます。サポート頂いたら、新しいモノコト探しに使わせて頂きたいです!