[タクシーの対応]誰であれ、交通事故を起こした時に必ず読んで欲しいブログ[保険会社の対応]
2015年1月13日、朝11時。
池袋で、サンシャイン60にある法律事務所に向かう途中であった。
3車線の左車線を走行する自分。
信号待ち。
信号が青に変わる。
出た瞬間に、右からタクシーが幅寄せしてきた。
危ないと危機感を抱きつつ、とうとうそのタクシーは左の僕の車線に入り急ブレーキ。
僕はそのタクシーを避け切れず、追突してしまった。
タクシーが停車する。
3輪バイクの僕は、転倒せずに済んだが、左手から首にかけて、激痛が走った。
タクシーの運転手は、車を停止したが出てこない。
手をあげた客は、衝突を見て、どこかへ逃げてしまった。
手をかばいながら、タクシーに向かい、運転手に「出てきて」と促す。
タクシーの運転手は、窓を開けて開口一番、こういった。
「俺〜、ウインカーあげてたぞお〜」
バカなこと言ってんじゃないよと、とにかく出てこい、と言いながら、事故状況を見て、警察に電話する。
「警察に言うほどか〜?」と、2種運転免許の意識のかけらもない言葉に腹が立ちながら、待つこと数分、自転車に乗った警官二人がくる。
「あらー、これ追突?」
「体は大丈夫か?」
と言われつつ、警官が救急車を呼んでくれた。普通はこれタクシーの運ちゃんが呼ぶもんなんじゃないの?
「とにかく。運転手さんと情報交換してください。我々は民事に介入はできないからね!」と、めんどくさそうに言う。
タクシーの運転手に、免許証を見せてもらい、免許証番号を控える。こっちは会社の名刺を渡す。
そのまま、僕は救急車で運ばれた。
救急車で運ばれる最中、会社の人間に電話し、状況を説明。スケジュールをリスケし、目白の病院に運ばれた。
病名は
・頚椎捻挫
・腰椎捻挫、打撲
全治7日間らしい。
左手の痛みは?と言うと、その先生は
「俺、非常勤だから、普通の時間にきてもう一度診察してくれ」
と言われた。(フザケンナ)
そのまま帰宅し、警察、保険会社に電話。
S損保の人間が、CMばりに「示談交渉はお任せください!」と言う。
相手を聞かれ、先ほどの名前、免許証番号、上記写真の緑色のタクシーの名前を言うと、その担当者は一瞬、とまった。
「タクシー、、、ですか。」
「はい。それが何か?」
「いや、タクシーは本当に面倒で。。。」
「面倒でと言っても、それがあなたの仕事でしょう?」
「いや、タクシーって、話が通じないんです。なんと言うか、簡単に言うと日本人以外の人と喋る感じというか、もっというと宇宙人と喋る感じというか、、、」
「意味がわかりませんが。。。」
「取り急ぎ、私の方から、相手先に連絡しておきます。あと、治療費ですが、当面の間、保険証を使用して、自費でお願いします。。。」
「は?頼みますよ。。。お願いいたします(何が24時間、365日事故受付だ)」
と言うこと2週間、なんの音沙汰もなし。
病院にその間に言ったら、「デケルバン症候群、肘部管症候群」が追加された。
その先生。すごい親身に、
「これは普通は事故ではならないんだけど、、、その衝撃でなる可能性は大きいし、実際何人も見てきた。肘部管症候群は生まれ持ってもあるけど、デケルバンは間違いなく今回のがきっかけ。何か言われたら私から説明しよう。それより首を完全にやっちゃってるね。今テストしたけど、左手親指と人差し指、感覚ある?」
と言われた。確かにない。。おまけに確かに手首を曲げることが痛くて困難だ。
「とにかく、今後のことは保険会社と相談してください。」
と言われ、連絡がない保険会社、S損保にかける。
「どうなりましたか?」
「あの〜。。。いや、実は。。そんな事故はないって言うんですよね。。。いや、もうないの一点張りで。ちなみに現場検証って行いましたか?」
「いや、まだですね。池袋署に聞いて見ます」
「お願いします。。。事故証明さえあれば。。。」
と言うことで、池袋署にTEL。
「あ〜、あれね〜。人身事故にすんの?大したことないんでしょ?」
国家権力め。ムカつくぜ。
「いや、保険会社が事故証明が欲しいって。。。」
「あ〜そう。仕方ないね〜。とりあえず医者の診断書持って、29日に署まで来て。」
と言われ、向かった。
(自分のインスタから拝借。警察車両の写真)
事故の現場で、事故の状況を説明し、池袋署で書類を作成する。
「君に落ち度は?」と言われ、「なんもない」と言うと、「なんもない訳がないだろう!」と怒鳴られる。
なんもないもんは、なんもない!と言い切るが、「それじゃあこれ、終わんないよ?忙しいんでしょ?」と言われ、う〜んと考え、「少しぼ〜っとしてました」といい、それを記載。
思えばこれも間違いの一つだ。
後日聞いたら、警察はこう言う感じでタクシー会社優先にするらしい。そもそも、後ほど出てくる事故担当者は、警察上がりらしい。多分この件でも口利きがあったんだろうと思う。
その後、2週間ほどで事故証明を取りに鮫洲に。
それを保険会社に郵送し、その間、左手首に激痛が走るので、3日に一回、痛み止めの注射を打ちに行く。
保険会社から一向に連絡がない。
3月頭、S損保、担当が上席のK田に変わる。こいつがマジで「何故上席なのだ?」と言うくらい使えない。
使えないと言うのも、色々後述する。
K田が言う。
「話し合いにならないんです、事故証明見せても。担当者が言っても、脅されて追い返されて。。。」
「脅されるって。。。あんたら示談交渉のプロなんでしょう?なんでそうなるんですか?」
「いや、本当タクシーってのは特殊で。。。」
この間、確かに「タクシー 事故」とかで調べると、ろくなことが出てこない。
この時、僕の頭に浮かんだ。
「僕、弁護士特約ってのに入っていませんか!?」
「はい、ご加入されていますね。。。」
「使います。弁護士。相談しましょう、弁護士。」
「その方がよろしいかと。。。しかし◯条件で支払うので、それを受けてくれる弁護士の先生がいるかどうか。。。」
なんだその条件は。
「弁護士会経由で、聞いて見ましょうか?」
「お願いします」
そして紹介されたのが、A先生であった。
あらかじめ電話にて打ち合わせをしておいて、A先生の事務所に行くと、行動は早かった。
「まず、車屋に行くように言いました。その後、損害の内容の、内容証明を送付し、相手からガラの悪い電話がかかって来ましたが、、、で、事故の話し合いとして、日時を決めました。当面は、毎日病院に通ってください。」
とのこと。
そして、車屋から連絡がある。
「なんかヤクザみたいな人が来たんですが。。。こんな修理費払えるか!と言って帰って行きました。。。」
話にならん。
A先生に話し合いの後、打ち合わせ。
「いや〜、話には聞いていましたが、聞きしに勝る噂通りなタイプのタクシーの事故処理係ですね。。。◯◯無線系列はガラが悪いとは聞いていましたが。。」
「どんな感じだったんですか?」
「どうもこうも、事故処理係のM橋は、最初は電話の態度の悪さを謝りましたが、一緒にきたタクシー共済の連中が、またガラが悪くて。絶対払わない、払って欲しけりゃ訴訟してくれ!との事で。」
訴訟ですか。。。
この時、かなり頭に来ていたので、「訴訟上等」と望んだ。
A先生は、「とにかくこうなったら、S損保には、生活も大変でしょうから、人身傷害で今までの自賠責の金額、給料は立て替えていただきましょう。とにかく、担当者にその旨を伝えますので、そちらからも電話して見てください。その間、必ず毎日病院に行ってください。頃合いを見て、症状固定し、後遺症認定を取りましょう。」
よくわからんが、言う通りにしようと思った。
しかしこの時、生活に苦しんだ。給与は入らず、ただひたすら自分の金は会社に垂れ流し、この間に横領が起き、左手は激痛。
人生でかなりのピンチであった。
S損保に、「A先生から、人身傷害で、自賠責の立て替え分と、給与の補填が欲しいんですが。」と言った。
K田は、「自賠責は立て替えます。」
「あ、交通費は?」
「あ。車で行ってますよね?1km46円ですので。計算して出します。」
「そうですか。給与は?」
「あなたの場合は、法人の役員報酬なので、払えません」
「は?」
「ですから!払えないんですよ!」
「どういうことよ?」
「役員報酬というのは、給与と違い、その存在の対価ですので、払えません。」
「ふざけんな!上を出してくれ!」
「これ以上、上をと言われましても。。。承知しました。」
その後、かかって来たのはなんとK弁護士。要はS損保が、僕の窓口に弁護士を立てて来たのだ。
「役員報酬は、払えません。これは規定で決まっています。」
「規定?」
「はい、あなた契約の際、規定を読んで印鑑を押しましたよね?要はその規定に当てはまらないんですよ。また、企業損害に入るものは一切払いません。」
「ハァ?」
という訳で、A先生に電話。
「あ〜なるほど、少し規定を読んでご連絡しますよ。しかし社会保険ですよね?傷病手当金でまかなってはどうでしょうか?」
傷病手当金?初めて聞く名前だが、検索。
なるほど、そうか。これは社会保険加入者であれば、誰でも支払いが可能なものなのだ。
主治医に労務不可の書類を書いてもらい、けんぽ協会の窓口で書き方を教えてもらい、待つ事10営業日。
給料五ヶ月分の2/3が入って来た。
結構な金額だったが、会社の支払いで全て消えた。この傷病手当金には本当に助けられることになる。
この頃、全ての店舗を閉店し、精神的にやられ、バリ島に行ったのである。
10月。症状固定。
しかし、A先生から、一向に自賠責の方から連絡がないということで、自賠責に聞くと、そんな書類は来ていないとのこと。
K先生に怒りの電話。するとなんとK田が、デスクの上に放置して四ヶ月経った最近、自賠責に提出したとかいう。
ありえない。ふざけんな!とK先生に言う。
主治医にも、「飼い犬に手を噛まれてる状況だね。S損保は本当に癖が悪いよ。他の保険屋で仕事できない奴が回るとはは聞いていたが。安いと言って、通販型は良くないよ。普通なら代理店から文句が言えるんだが、、、」
この時、新車で購入したアウディQ7に乗っていて、いつものAIUのそれこそ車両保険含む、2/3の金額であった。
ケチった僕が馬鹿だったのは、後の祭りだ。
K先生は、「なんとか。。。あなたの給与を支払うよう、交渉してみます」とのこと。A先生にも、「小規模法人の認定を受ければ、払ってくれるようになるそうです」と。こんな情報は、自分の保険屋といえども、払うとなると教えてくれない。
小規模法人の認定を受け、2016年、7月。それまでの立替金として、 500万弱の支払いを受けた。
そしてその欄には、S損保はこれ以上、支払いませんよ〜との条項が。
「弁護士費用は?」
「それに関しましては、引き続き支払います」
となる。
後遺症認定の等級は14級。
A先生曰く、「あげようと思えばあげられるけど、まあこんなものじゃないんでしょうか?」と。
で、なんとかA先生とタクシー会社との話し合いが行われるが、支払わないの一点張り。
と言うことで、いよいよ訴訟に入ります。ちなみに、S損保は訴訟印紙代は払ってくれません。自腹で払いました。
この間、約2年。
そして2017年1月。とうとう僕vsタクシー会社、開廷。
こちらは坦々と、事故の様子、被害、事故被害、企業損害は含みませんが、かなり人生ぶち壊してますよの話。
しかしあちらは「しらない、払わない」の一点張り。
しかもあちらのタクシー共済の弁護士は、有名なT中KY重弁護士。
この弁護士さん、有名でテレビにもよくでてますが、タクシー共済の専属です!気をつけましょう、有名でも!(普通にいい人だったけどね、話した感じは。。。)
坦々と尋問まで行き、相手の運転手のトンチンカンな回答に相手の弁護士も慌て。。
僕はなぜこんな正直"バカ"を相手に裁判して、3年も人生狂わされてるんだ。。。と。。。
最終的に裁判長に勧められ、あちらも含みこちらも和解しましたが。。。
2018年1月、約5000万円の訴訟金額が、1700万円で手打ち。
と言う訳で。
タクシーと事故した時、その前、そしてその後が上記です。
かなりはしょってますが、要点を抑えてあります。
以下、まとめましょう。
事故る前に備えられること
・保険は、通販型は安くても回避・保険は、弁護士特約、人身傷害は必須
タクシーと事故った後にすること
・弁護士をつける・毎日、病院に通う・後遺症認定を受ける
・社会保険に加入していて、傷病手当金が使えるなら使おう・人身傷害に加入していたら、先払いしてもらおう
一つ言えるのは、
必ず裁判になります。
その心構えは必要です。
もし、保険未加入とかの場合、自分が見解的に悪くないのであれば、借金してでも裁判してください。
タクシー会社、要は相手は、本当に噂通りに、泣き寝入りを望んでいます。
これを読んでるあなたは、何かしら、その要件で見ているのだと思います。
絶対、負けないでください!
必ず、あなたが悪くなければ勝ちます。上記、参考にしてください。
時間との勝負、ただそれです。
以上、ご購入、ありがとうございました。
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