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「デザインで、世の中に貢献したい」対照的なキャリアの2人が語る、デザイナーとしての在り方

MF KESSAIの様々なメンバーにインタビューをするこの企画。今回は、デザイナー編です!

20年以上クライアントワーク一筋のキャリアを歩んできた井島 新さん(写真左)と、事業会社でBtoBプロダクトのデザインに携わっていた佐藤 如美さん(写真右)、対照的なキャリアを歩んできたお2人に根掘り葉掘り聞いてみました!

Profile
井島 新 Arata Ijima
デザイナー。1999年3月、武蔵野美術大学 造形学部空間演出デザイン学科卒業。アートディレクター/デザイナーとしてデジタル領域で広告プロモーションやブランド訴求などの受託案件に多数携わる。2019年3月MF KESSAI入社。プロダクトのUIデザインに従事しつつ、これまでの知見を生かしマーケティング/ブランディング領域のデザインも担当している。
サッカーを小学校より続けており、サッカー指導者としてU12チームを6年間指導した経験を持つ。現在もプレイヤーとしてサッカーを楽しんでおり、最近は社内のメンバーとも一緒にプレイしているとか。

佐藤 如美 Yukimi Sato
デザイナー。2007年3月、阿佐ヶ谷美術専門学校 時空デザイン科卒業。新卒入社した会社では受託開発のUIデザインや自社グループウェアのUI/UXデザインをはじめとして幅広い領域に従事。2018年1月にMF KESSAI入社。デザインに加えプロダクト開発のディレクションも行う。
インタビュー当時、まもなく産休・育休取得予定。

それぞれのキャリア、それぞれの転機

― 本日はよろしくお願いいたします。ではまずは、MF KESSAIに入社するまでの経歴からお伺いしたいです。

佐藤 如美(以下、佐藤):MF KESSAIは2社目なのですが、新卒ではBtoB向けのグループウェアを開発している会社に入社しました。ベンチャーで15人くらいでしたね。最初は受託案件をメインで担当していましたが、途中から自社開発しているグループウェアのUIデザインを担当するようになりました。

最初はデザインのみ担当していたんですが、2~3年経ったくらいでカスタマーサポートも兼任するようになって。2年間くらいはデザインに加えて問い合わせ対応や請求書発行から入金消込、督促までやっていんですよ。

井島 新(以下、井島):マジで?!

佐藤:はい、それこそマネーフォワード クラウド請求書を使って。

― そんなことまでしていたんですね・・・・・・。もはやMF KESSAIの入社理由も透けて見えますが、一応転職の動機も伺って良いですか?

佐藤:前職も入社から10年が経って節目に感じていたのと、外部からのデザイナーとしての評価も気になったところもあって。あとは純粋に色々なデザイナーさんと働いたり、違うプロダクトの開発にも携わってみたい気持ちもありましたね。

― どういう観点で企業を見ていたんですか?

佐藤:転職先としてはBtoCもBtoBも両方見ていたんですけど、「プロダクトのビジョンへ共感できるか?」という観点と「会った人と一緒に働きたいか?」という観点で絞っていったら、結局BtoB企業ばかりが残っていきました。

その1つにマネーフォワードがあって、グループ会社のMF KESSAIという会社も知ったんですよね。そこでプロダクト(※)のことも知って、その思想にとても共感したんですよね。「私を助けてくれるプロダクトだ!」って。

※企業間後払い決済・請求代行サービス『MF KESSAI』
「MF KESSAI」は、取引データを入力するだけで、売上金の回収までが行われる企業間後払い決済サービス。企業は手間のかかる請求業務から解放されるだけでなく、代金回収サイクルの短縮化と代金回収の低リスク化により、お金の心配をせずに本業に集中できます。

入金消込とか督促業務には「もうやだ!」って思っていたし、月末月初の消込も「何で朝会社に来て、300件近い入金消込をしなきゃいけないんだっ!」って感じで本っっっ当に辛かったんですよ。
なので「過去の私を助けるぞー!」って気持ちで入社を決めました。こんな共感のパターンもなかなか無いと思いますけど(笑)

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― 確かになかなかレアですね(笑)。井島さんはいかがでしょうか?

井島:僕は20年近くずっと受託の世界にて、前職ではアートディレクター兼デザイナーとして広告プロモーションやブランド訴求などの案件に関わっていました。デザインだけで勝負する世界ですね。

MF KESSAIに転職した頃は、自身が40歳代後半になってきて「あと20年働くとして、今後どういう風にデザイナーとして生きていくか?」、「どういうものをつくっていくか?」ということについて考えていたんですよ。

元々は「いつでも独立して1人で食べていけるようになっておこう」という考えがあったんですけど、これから20年のキャリアを考えた時、「もう少し違う立場も経験しておかないと辛いな」という感覚も持ち始めていました。

そんな時、まだ積極的に転職活動していたような状況では無かったんですが、たまたまMF KESSAIともう1社広告代理店から同じくらいのタイミングで声をかけてもらって。ぶっちゃけ2つのキャリアは天秤にかけて考えましたね。

― 比較するうえでは、どういうポイントがありましたか?

井島:「あと20年、自分が本当にやるべきことはどっちだろう?」という観点で考えましたね。悩んだ末に、前々から興味もあった、事業会社という立場でもあるMF KESSAIに行こうと決めました。

― 意思決定のポイントはどのあたりにあったんでしょうか?

井島:事業会社でデザイナーをすることは相当に未知の領域だったですが、自身の今後の成長を考えるとそういうチャレンジが必要だなと。

それに「ちゃんと、ものづくりをしていける環境に行きたい」と思ったんですよね。これまで外側から広告やブランドを作ってきましたが、外側からだと全くやりきれていないという感覚がずっとあった。結局は事業会社サイドからブランドを作っていかないと、ちゃんとしたものが出来ないな、というイライラを感じていたんです。

― なるほど。特にやりきれていないと感じていた部分はどういうところですか?

井島:大きなところは、成長と共に改善をできるところですね。「ずっと会社の中で考えて変えていける、一緒に成長しながらそれを変えることも自分たちの意思でできる」ということが受託の世界とは違います。受託はどうしても売り切りのスタイルなので。

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全員の「よいものを作りたい」という気持ちが、対等で容赦ない関係を作っている。

― 実際にMF KESSAIで働いてみて、印象はいかがでしょう?

佐藤:ものすごく優秀な人ばかりというところですね。「私この中で一番バカだわ」って思いました(笑)。次元が違うな、と。

― どういうところに優秀さを感じますか?

佐藤:頭の回転だったり、あとスピード感が凄い。事業会社だと開発スケジュールを延ばそう思えば延ばせてしまうのですが、いかにスケジュールをコントロールしていくか?というところに対して意識を高く持っていて、その為の手法も日々試行錯誤しています。制約を意識せず、理想をどうやって実現するかを考えることを大切にしているなと感じますね。

毎日刺激を貰い続けてますし、「もっと成長しなきゃ、もっと成長しなきゃ」ってずっと思ってますね。

井島:あとは、みんな人が良いですよね。年齢や立場に関係なく、ちゃんと話を聞こうとする、対等なスタンスで会話をしようとする姿勢を持ってる。

佐藤:分かる。使う言葉をちゃんと選んで、尊敬の念をもって接してくれているなと感じます。

もちろん、みんな責任を持って仕事しているので、容赦ない厳しい指摘もあるんですが、そのベースには「良いものをつくろう」って気持ちがあって、みんなそのことを分かっているので、ネガティブな感情にはならないですね。これが心理的安全性ってやつ?

― たぶんそうです。

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<チームメンバーのエンジニアとのdaily meetingの様子。Asanaを使って各自の進捗と予定の共有をしている>

井島:仕事に対して真面目だなと凄く感じます。僕からするとみんな若いんですが、年齢に関係なくそういう姿勢やマインドが出来ている。自分がやることに対して責任を持って、しっかりやろうという姿勢があって素晴らしいなと。なかなかこんな人たちが揃った環境は無いですよ。

― 例えば営業とかエンジニアとかの立場が上で窮屈、みたいな話も世間的には良く耳にしますが、そういうのが無いのは良いですね。

佐藤:すっごく恵まれていると思います。エンジニアとの距離がとても近いですし、一緒にプロダクトを作り上げる楽しさを凄く感じますね。エンジニアに限らず、社内で巻き込めない人がいないってくらい、みんなで一緒にものづくりをしている実感があります。

それに自由度が高いというか、やっちゃいけないことがない。「なんでもやっていい」と言ってくれるので「これをやってみたい!」と思ったらそれが仕事になります。もちろんなぜそれをやるのか?って説明できないといけないんですが。

井島:だからこそ、「デザイナーの能力、やれることって会社の中でもっと幅広いんだよ」ってことを、みんなに感じてもらいたいんですよね。なので依頼とか相談はとにかく何でも受けて、行動とアウトプットでそれを示したい。そうやっていくことで信頼もしてくれるようにもなると思うので。
ただ全部「はい」って言ってたら仕事が凄く増えちゃったけど(笑)。

― デザイナーという役割に対する高い理想とプライドを感じますね。

「デザインで世の中に貢献していく」と心に決めているか。

佐藤:井島さんってホント熱いんですよ。私は井島さんとは面接でも話をさせてもらったんですけど、熱量に感動して。

井島さんが来てからはデザイナーとして相談ができる相手もできて、キャリア的にも豊富な井島さんの存在から刺激を貰っています。

井島:そんな熱量感じる??自己認識とのギャップが...。

佐藤:入社は私が先ですが、「頼れる先輩がいる」って感覚です!私も「井島さんに刺激を与えられるデザイナーでいなければ!」って思って燃えてます。

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<仲良し>

― 一緒に働くメンバーという観点では、現在デザイナーを絶賛採用中なので、どういうデザイナーと働きたいか?あるいはこういうタイプのデザイナーがマッチしそう、という話を伺っても良いですか?

井島:スキルや経験はあまり関係ないと思います。これまでどういうものを作ってきたかで判断するなら自分だって事業会社じゃなかったし。

大切なのは「自分はデザインで世の中に貢献して、ご飯を食べていこう」と心に決めていることじゃないかな。そしてそう思いながら、つくること自体を楽しめる人。時代が変わればつくるものも変わるけど、そういう人は仕事以外の時間も含めてデザインと向き合い続けているはずで、そういう人は魅力的ですね。

僕自身、事業会社へのチャレンジもそうだけど「諦めたら終わりだよね」って感覚があって、デザインと向き合い続けようとしています。

佐藤:MF KESSAIは「向いているかどうか」ではなく「やるか、やらないか」って文化がありますよね。

私も「世の中に貢献していく、自分が関わった何かが世の中を良くしていく」ことを仕事の喜びとして感じられる人は、MF KESSAIの環境を楽しめると思います。私もそれにモチベーションを感じますし、そういう人と働きたいですね。逆に来た仕事だけをやるような受け身のスタンスだと合わないと思う。

あとは制作物1つ1つの隅から隅まで意図がちゃんとある人。そういう人はポートフォリオのどこを質問してもしっかり説明できますし、考えながらものづくりに関わっているなと感じます。そういう人は一緒にお仕事したいですね。想いをぶつけて戦いたいです(笑)。

― なるほど。二人とも熱い想いをもってお仕事に取り組まれていることが伝わってきました。本日はありがとうございました!

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インタビュー・執筆
井上 玲 Rei Inoue

MF KESSAI人事。サッカー強豪校の暁星高校出身(ただ、軟式野球部)。