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赤坂離宮でアフタヌーンティーをする

今回私が東京の建築散歩に挑んだのは赤坂離宮だ。理由はここで外でアフタヌーンティーができると友人に聞いたから。素敵な建築を見ながらアフタヌーンティー!とても魅力的である。

「赤坂離宮は立派な建物で見学したほうが良いし、お手頃に外でアフタヌーンティーができるよ!」
赤坂離宮に行くのも初めてだし、アフタヌーンティーをするのも初めて。
とてもワクワクしている。
ばっちり予約もして、準備は万端!

赤坂離宮はJR四谷駅から少し歩いた所にある。
初めて四谷駅に降りたなあ、なんて思いながら場所へ向かう。
着くとビックリしたのが、しっかりとした手荷物検査と金属探知機の検査だ。そりゃそうだよなあ、重要人物ばかり来るような重要な場所だ。
今から飛行機にのるみたいな気分だなあと思いながらフフフと思った。

検査も終わり建物を見に行くと、あった!この豪華な建物が迎賓館だ。

入り口を入ると現れる荘厳な建物
正面から見ると日本であることを忘れてしまいそうな程圧巻。

広い石畳の庭に荘厳な建物がどっしりと立っていてかっこいい!!
日本にいるのを忘れてしまいそう。まるで海外旅行にでもきたような気持ちだ。この建物は、1909年に日本唯一のネオ・バロック様式として建てられ、ベルサイユ宮殿に似ているとも言われているのだそうだ。

建物裏も美しい。
裏庭には噴水もある

建物の裏側に回ると、裏側も白く華やかでとても美しい姿をしていた。
裏庭には噴水もありとても爽やかでキラキラとしていて美しかった。
広い芝生の庭にはいくつかの松が植樹されていた。

さて、いよいよ建物中に入る。
スタッフはボランティアのようで、皆、さまざまな知識を一つ一つ教えてくれて愛を感じた。この建物が大好きなんだなあ。
「この階段が、唯一こちらの建物で触れる場所となっております。楽しんで行ってくださいね〜」なんてことも言ってくれてちょっと面白くてニッコリした。

さまざまな部屋があった中、私が好きだった部屋は2つ。
1つは「花鳥の間」という部屋。
ここには見たかったものがあった。それは様々な花や鳥が描かれた七宝焼だ。以前、美術館でこの絵の部分だけが展示されていたのだ。(国宝展だったろうか)その時はこの額のない状態で展示されていたので、実際の姿を見てみたい!と思っていたのだ。

私はもともと葛飾北斎の花鳥シリーズの版画が好きだったりするのもあって、この額の絵にもとても心惹かれた。一つ一つにそれぞれの花鳥が描かれているのがどれもとても美しく魅力的だった。
HPには日本画の巨匠・渡辺省亭が下絵を描き、七宝焼きの天才といわれた涛川惣助が焼いた最高傑作の七宝焼であると書かれている。
この建物の中には、こういった最高峰の技術が詰め込まれた美術品・工芸品がたくさん散りばめられているのだ。どこを見ても素晴らしくて目が幸せになる。豪華絢爛だ。

花鳥の間
特に好きだった牡丹の七宝焼
部屋には30枚もの七宝焼が飾られている。
天井画は狩で仕留めた鳥や生き物なども油彩で描かれている。

ここはかつて晩餐会が行われていたそうで、狩で仕留めたジビエの絵が天井には描かれているのだそうだ。説明を聴きながら当時の食事風景に想いを馳せた。

次に好きだった部屋は「彩鸞の間」という部屋。
それは、この部屋には大きな工夫を感じたから。部屋に入ってすぐに気づいたことがあって、この部屋にはたくさんの鏡があるのだ。たくさんの鏡があることにより、実際の部屋の空間よりも広く、明るく感じることができるのだ。
実際の部屋のサイズは実はそこまで無いのだが、この10枚の大鏡の効果のおかげで、ベルサイユ宮殿にも負けないくらい広く明るく華やかな空間に感じるのだ。無限に広く感じるような空間とシャンデリアがたくさんあるように見えてとても素敵だった。

10枚の大きな鏡が部屋を華やかにしてくれている。
部屋も広くシャンデリアがたくさんあるように見える。

他にもこの建物で最も格式ある「朝日の間」、かつて舞踏室だった「羽衣の間」などもある。どの部屋も細かい装飾や織物などどれも素晴らしかった。

朝日の間
羽衣の間

さて、この建物には随所に日本らしいモチーフが装飾として散りばめられている。この建物はベルサイユ宮殿を目指しているわけだけど、実際にはよく見ると日本らしさを忘れたくない強い意思を感じるのだ。

鎧など
モチーフに刀や兜
建物の上には見守るような武士

この建物ができた明治時代、丁度日本は富国強兵で外国に負けない経済を発展させようとした。今までの武士の時代から海外に並ぼうとしたのだ。
だから豪華絢爛なベルサイユ宮殿のような建物を作ったわけだけれど、海外に負けないようと思いながらも、それでも日本らしさや武士の価値観みたいなものが建物に混ざり、時代の変換期の中での、当時の想いや価値観を感じることができる複雑な感情を感じられる建物だと感じた。上にいる武士も天皇を見守っているかのように感じられる。なんだか感慨深い建物だった。

楽しい建築見学もして大満足。本当に素晴らしかった。
さて石畳の前庭に移動し、いよいよお楽しみのアフタヌーンティー!

迎賓館の正面を見ながら庭でアフタヌーンティーを楽しめる!

外にいるキッチンカーへ行って、予約していたアフタヌーンティーを注文し楽しむことができる。2人で行って1セット2名さまで5900円。他のアフタヌーンティーよりもずっとお安くできる上、お外でいい雰囲気の中楽しむことができるのでとてもおすすめ!とても大満足できる。
下から、サンドイッチ、キッシュ・スコーン、ケーキセットとなっている。どれも大変美味しかった!美味しい紅茶を6種類の中から一人一つポットを選ぶことができ、紅茶のおかわりもできてゆっくりと時間を過ごしてとても楽しかった!とても優雅な気持ちになれた。

美味しいケーキたち
スコーンがとても美味しかった!
サンドイッチがとても好きな味わいのものだった

赤坂離宮は、美術品や建物から歴史の背景などまで感じることができるとても満足した建物見学だった。一生に一度は生でみる価値があるのでぜひ行ってみて欲しい!そしてその時には、この海外にいるような気持ちで外で楽しめるアフタヌーンティーもぜひ予約して行ってみて欲しい!とても最高な気持ちになれる1日になれること間違いなし!

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