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【本解説】数値化の鬼

今回は安藤広大さんの数値化の鬼を解説していきます。数値化できる人ほど仕事ができる人だと納得できちゃう。そんな本です。

この本はとても売れてるんですが、安藤広大さんのシリーズ『リーダーの仮面・数値化の鬼・とにかく仕組み化』の3冊全部が人気になっています。改めてですが、安藤広大さんは株式会社識学という上場されている会社を経営されています。

あなたは数字と聞くとどんなイメージがありますか。売上や成績など数値目標やノルマ・上司からの評価と何でも数字で可視化されてストレスに感じ、マイナスのイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし感情ではなく数字で捉えることで客観的に見ることができるようになります。

例えば、今年こそは絶対ダイエットしてマッスル・ダイナマイトボディを手に入れるぞと目標を立てがちですが、これだと抽象的すぎてしまい実現できないことが多いです。

ここで数値化の鬼になって次の様に目標を立てるのです。『毎朝6時に起きて、ランニングで5キロ走り、半年後までに体脂肪率を15%まで絞る』と数字を使うことで客観的に見ても目標がはっきりしていて分かりやすいですよね。

この本ではこのように数値化をするためのテクニックや仕事ができる人になるための方法が分かりやすく紹介されています。その内容をこのnoteを読んでいただきあなたにも明日から数値化ができるようになってもらいたです。それができれば先輩や上司からの評価が上がり給料が上がると思います。

結論

まず初めに本書の結論は2つです。

仕事ができる人になる方法


仕事ができる人になる方法

1つ目は仕事ができる人になる方法について。まずはじめにこの本の目的は『数値化できるようになる』ことではなく、『仕事ができる人になる』ということです。

そもそも仕事ができる人とはどんな人でしょうか。結論から言うと評価者から評価を得られる人のことを指します。例えばあなたが一般企業の会社員であれば上司の評価者ですし、経営者であればマーケットのお客さまが評価者になっています。

そこで数値化された目標に対して成果を出せている人のことを仕事ができる人です。結果だけがすべてじゃないよ、プロセスも大事だよと思っている方もいるかもしれません。確かにプロセスも大事ですがビジネスの世界では結果ファーストです。

例えばあなたが会社の社長で社員全員が今月もめちゃくちゃ頑張ったんですが、一つの商品売れませんでした。と言われてもOKにしますか?しませんよね。売上・利益がないと会社は潰れます。数字こそ正義なんです。悲しいですがこれが現実です。

ではどうしたら数値化した目標を達成できるようになるのか。結論、数値化とはPDCAを回すことです。

例えばPlan(計画)に400ページの本を読み切る。のように目標を立てます。
Do(行動)に1日20ページずつ読む。のように具体的な行動にします。
Check(評価)に1 日の終わりに読んだページ数を確認する。のように上司が与える評価あるいは自らに よる振り返りをします。
Action(対策)に明日はどうやって20ページ読むかを決める。など評価をもとにした反省と次の改善点を考えることです。

とてもシンプルで分かりやすと思います。ただこのPDCAを回す中で重要なポイントが2 つあります。1つはPlanに時間をかけすぎないことです。人って計画を立てている時が一番テンションは上がります。しかし計画だけ立てて満足してはダメです。これで多くの人が挫折してしまうので注意が必要です。

つまり、もうその日に20 ページ読むことを優先してください。計画ではなく数をこなすことが一番重要です。

ポイントの2つ目が数値化はなんとなくを許さないということです。例えばPlanに『半年で12件の新規顧客を獲得する』という目標を立てたとします。Doに1日4件のアポを入れるという目標を設定したとしたら、それを振り返りますが実際には『3件のアポがあった』から半分以上が達成できた。のような曖昧な振り返りになってしまうのでこれは良くないです。

ここで心を鬼にして『3件のアポしか入れられなかったから未達だ』その理由に『昼過ぎのタスクに2時間かったから、次は午前中の1時間で終わらせられるように時間管理しよう』と数字でタスクをマネジメントしていくことが数値化の鬼になるということです。

これどうでしょう。意味のあるものになりそうですよね。PDCAってかなりベタな手法ですが数値化を意識して回していくことで絶対に成果が出てきます。数字って大事ですから今まで曖昧にやっていた人は是非この機会に行ってみてください。

確率の罠

2つ目は確率の罠についてです。あなたは働かないオジサン問題って聞いたことありますか。パソコンいじってる風にしてソリティアなどのゲームや仕事に関係ないことをしている上司がたまにいます。でもそんな働かないオジサンでも入社当初はやる気に満ち溢れていていたはずです。成長しようと思って頑張っていたはずなのに、いつからか失敗するのが怖くなって伸び悩んで結果頑張らなくなる。そんな働かないオジサンたちが会社では権力を持っているので会社の業績がどんどん傾いていくことも実際に起こっています。働かなくても給料高いですから、それは会社も潰れます。

この働かないおじさんになってしまう原因が確率という考え方にあると著者は言ってます。

どういうことかというと、成約率80%と50%の人どちらが優秀だと思いますか。これだけ聞くと80%の方と思いますよね。では成約率が80%の人は10件中8件の契約を取ってきました。一方で成約率50%の人は50件中25件取ってきました。これだとどうですか。25件取ってきた人は3倍の成果を上げることになります。

ここが重要で、会社では中堅プレイヤーになってくるとこの質を上げることだけが目的になってしまう人が多いです。成約率高い方が楽という気持ちですよね。でも正しいのは行動力ファーストでそれをキープしたままは成約確率を上げていくのが正しい仕事の順番です。この順番を間違えてしまうと働かないオジサンへの第一歩になってしまいます。

そしてさらにこの確率には大きな罠があり、例えばあなたが上司と目標設定をする時に『成約率50%を目指す』という目標を設定したとします。もしあなたが既にに10 件中5件の契約が取れていたとしたら、次の11軒目の営業しにいきますか?もし次で契約が取れなかったら目標の50%を下回ってしまうのできっとチャレンジしなくなります。

これが確率の罠です。あくまで大事なのは行動量であり目標を数値化する時には成約率という目標を立てることはやめましょう。

変数を見極めるには

3つ目の変数を見極めるにはについてです。課題があるのは分かっているが、仕事のどこを変えれば上手くいくのか分からない。こういった悩みはみんな思うことです。順に考えていくと結果の裏には必ず裏付ける数字は存在していて、その数字を見つけ出して梃入れすることで課題は解決します。

そしてその数字の中にも『考えるべきこと』と『考えても無駄なこと』に別れています。ですがそれを見極めるためには必要な概念があります。それが変数です。

例えば大事なプレゼンの資料作成を1時間から2 時間に増やしてデザインを拘ったとします。でもプレゼンの結果が1時間の時と2時間の時とあまり変わらなかったとしたらどうしますか。2時間を3時間・4時間と資料作成の時間を増やそうとしますか。

時間をかけて資料の中身を変えてそれでも結果が出なかったのであれば、それは正しい策ではなかったということです。つまりこの場合『作成時間』は変数ではありません。

今度はプレゼン前の様子を動画で撮って、後から自分で見返してみると気付きがあります。資料をめくった後すぐに要点を伝えずダラダラと前置きの話をしていることに気づきました。そこで次のプレゼントは次の資料に移ったら最初の10秒で結論を述べるという方法を試したところ、聞いてくれる人の反応が良くなり成功する回数が以前より増えました。

つまりこれが変数だったのです。資料の完成度が成果を出すための変数ではなく、プレゼンでの伝え方こそが今回の変数だったということです。

この変数を見つけるためにたくさん試行錯誤していくのがとても大事です。一回二回だけでなくたくさんチャレンジをして繰り返していくことで変数が分かるようになります。

あなたが普段頑張っているのにも関わらずなかなかそれが結果繋がらないとしたら変数ではないところを頑張っている可能性があります。この考え方を今知れたことはとても大きいです。明日からの仕事 の成果は大きく変わります。

まとめ

1、仕事ができる人は数値化されたPDCAを回す
2、確率の罠に気をつけよう
3、変数を見極めよう

今回のnoteでは重要なポイントに絞って解説してきましたが、この他にも行動量を増やすための方法や部下のマネジメント方法などかなり具体的に書かれて、まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですのでぜひ読んでみてください。リンクを下記に貼っておきます。

今回の知識が何か少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。
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ではまた次の投稿でお会いしましょう!

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