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春眠暁を覚えず

孟浩然の詩のような季節になった。

この二、三日眠くて仕方がない。寝不足なのは分かっているが、寝ようと思えばいつでも眠れる、目が覚めてもすぐに眠くなる。

そして人より暑がりなのである。羽毛布団がすでに微妙に暑くなってきた。
暑いと寝れないのである。しかし、まだ薄い布団に替えると風邪を引きそうである。

めったに風邪など引かないのだが、今年はなんとなく気を許したら風邪を引きそうな気がしている。そして、今年の風邪引きも周りの人達に余計な心配をさせてしまうと思っている。だから布団の衣替えはもう少し先になるであろう。眠りが浅くて日中眠いのである。

こんなぼんやりしていても時間を過ごすことの出来る日常に感謝しなければならないだろう。

戦場のような場所で極度の緊張が長く続くと脳の海馬が委縮すると母がアルツハイマーと診察された時に何かの本で目にした。
適度な緊張は日常生活に必要であろうが、必要以上の緊張が長く続けば心身には悪かろうと、素人の私にも想像できる。

無くてもよい戦争が与える計り知れない被害の後に、ずっと重く続く影響がこんなところにも出て来るのであろう。

そんなこんなの心配をしながらも普段の日常を生きて行かなければならない私たちがいる。

認知症の親たちと共倒れになって、喜ぶ親はいないだろう。正常に動く脳を持つことが出来たならば親たちはきっと子を叱咤することであろう。
「自身の人生を一番に考えなさい」「自分の子や孫たちのことを先に考えなさい」と。

決して逃げるわけではない。最善は尽くすべきで、尽くして未来に備えなければならない。
そして、切り替えは必要である。今日だけで終わることじゃないのだから。

人間はバカだから忘れることが出来る。
人間は賢いから忘れたふりをすることが出来る。

苦しくとも笑って生きることが必要なのが、私のまわりの小さな世界にだってそんな笑える生活が必要なのが、誰に言われなくたって分かっているつもりである。
だからそうやって生きてきた。
だからこれからもずっとそうやって生きて行くことであろう。

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