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読む🍋 常原拓句集『王国の名』

「秋草」に所属され、山口昭男氏に師事されている常原拓さんの第一句集。2016年に結社入会とのこと。私も同じくらいの俳歴ですが、作句開始当時の拙作品と比べると、段違いのレベルの高さに驚きました。

青磁社


SNSでたくさんの方が感銘句を紹介されていますが、私も特に惹かれた句を。

盆梅と印度咖喱の銀皿と
早乙女と夜の話をしてをりぬ
水澄みて僧のほのかにかをりけり
立像は手から滅びぬ夏の蝶
祭の子みな触れてゆくポストかな

3句目の僧の句は最澄のことでしょうか。水垢離をしている姿を思い浮かべました。そうだといいな。

本書は著者よりご恵与いただきました。心より感謝いたします。

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