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これからフリーランスを目指す人たちに向けての残酷発言まとめ

きっかけ

最初Twitterでダラダラと呟いてたんですけど「後でまとめる」って自分で発言したのがきっかけです


次に来る金融危機のこと

1990年頃の日本不動産バブル崩壊、1997年頃のアジア通貨危機、2008年頃のリーマンショックなど金融危機は過去を振り返ると約10年周期で訪れてます。おそらく次の金融危機はもうすぐやってきますし、それを引き金に不況経済が始まると思います。

私はこの3回の金融危機を学生、バイト、会社員の立場でそれぞれ体験しました。特に記憶に新しいのがリーマンショックの時です。
駆け出しのエンジニアとして社内で小さな開発案件を回していた私は「仕事が無くなったから」という理由でSESとして現場に出されました。ところが現場に出ても1ヶ月ほどで「仕事がないから」と言われ返品されました(実話です)
その後ソフトウェアエンジニアではなく、しばらくはExcelマスターの道を歩むことになりました。若輩で会社員だったのもあり、仕事は点々としましたが解雇されたりすることはありませんでした。
しかし一緒に働いていたフリーランスの人はバッサバッサと切られていきました。
体感した人ならわかると思いますがこれは個人でどうにかなる問題じゃないです。みんな仕事がなくて、みんなお金を出さないように生活していました。新しく何かを生むことよりも、今日を精一杯生きることに必死でした。
不況はいつだってやってきます。
おそらく私も死ぬまでには後何回かの不況を経験すると思います。


今やってる仕事は5年、10年、20年と続けられるのでしょうか?

ブログやアフィリエイトなどで稼いでる人はたくさんいると思います。
1年先は同じことができるかもしれませんが、5年、10年、20年と同じことができるでしょうか?

モノやアイデアが物凄いスピードで消費される時代でGoogleは1年先をも見通しできないと判断し中長期計画を作成することを捨て、OKRを設定し時代の変化に適応する組織的な活動を行なっています。
私はフリーランスで客先常駐型のエンジニアリングサービスをやりながら個人でアプリサービスをリリースしたり、物品の中古売買のWEBサービスを運営していたことがあります。少額ではありましたが売上が上がることは楽しかったです。
自営業者としてこの売上を2倍3倍ではなく10倍、100倍にするためのことを日々考えていましたが、副業程度でたいした時間も投資せず、資金も潤沢でない私にはこのビジネスを成長させることは困難と断念し、撤退をします。
成長させられなかったことは今も残念に思いますが一番大きな理由は案外シンプルで、最も稼ぎの良いビジネスにリソースを集中させることが事業として正しいと考えたからです。
私は副業を縮小撤退し、客先常駐型のエンジニアリングサービスに傾注していくことになります。
割り切りというか覚悟するというか、切り替えてからは面白いものでスキルアップや技術力の習得に力を入れ始めます。
すると売上が徐々に上がっていくのです。当然といえば当然ですが使える言語や経験が増える度に売上は上がっていきました。


環境を作ってビジネスの難易度を下げる

フリーランスは社会的信用はほぼありません。
日本の会計制度上の扱いはアルバイトと何も変わりありません。
例えばビジネスチャンスが転がり込み、手を出そうにもお金がない時に普通は銀行から融資を受けたりします。
担保などを出せるのであれば話は別かもしれませんが、信用力のない自営業者に1,000万単位のお金を融通してくれる金融機関などほぼありません。
100万、200万ならなんとかなるかもしれませんが、その程度のお金でモノにできるチャンスというのはリターンも少ないものです。
少額投資で継続的なビジネスにできるか考えてみると難易度がわかります。

ビジネスチャンスはそう簡単に転がっていませんが、チャンスが訪れた時に行動できる環境を手に入れるためエンジニア仲間と一緒に会社を立ち上げることにしました。
会社を持つことでリスクに備えるのではなく、チャンスを手に入れるための環境づくりを行ないました。徐々に仲間は増えて最初4人から始まった会社は3年で13人になりました。1人や2人で請けられる仕事は限られてますが、10人もいると仕事の幅や質が大きく変わります。負荷分散もできて事業計画に柔軟性が出てきます。


起業は簡単だけど事業継続するのは難しい

インターネットが発達し、人と人、モノとモノ、アイデアとアイデアのマッチングは10年前よりも容易になったと思います。
毎日のように起業のためのセミナーはどこかで開かれ、サポートしてくれるサービスや機関はたくさんありますし、株式会社は1円から設立できるようになりました。
起業するのにこんなにもスムーズな時代はそうないと思います。

ですが事業継続となると話は別です。
サービスやモノ、アイデアが溢れる時代です。スタートはしたものの継続していくためには様々なことに工夫が必要になります。
私は18歳の頃からビジネスをやることを決意して勉強してきたのですが未だにこの秘訣については解明できてません。
能力がないのだと自覚して毎日勉強の日々ですが、それでもやってみるとわかることがたくさんありました。
本記事では事業を継続するための3つの最低要件を書きたいと思います。
3つ以下になると事業継続はかなり厳しいですが、3つ以上であれば事業継続するにあたってかなり強いビジネスになります。


事業継続する3つの最低要件

1つ目は「出口戦略」を作ることです。
これには撤退するための撤退戦略も含まれますが、私が伝えたい出口戦略とは「どの段階で市場で価値を出すか」ということです。
準備が全くないのは問題ですがやり過ぎるものではありません、いつか必ず本番が必要となります。最初から安売りし過ぎてしまうと、後になって継続することが困難になります。
何の価値を、どのタイミングで、どうやって市場に提供するか。
このポイントを考えることができていない事業はリソースが充足していても簡単に潰れます。

2つ目は「武器」を作ることです。
金融危機などによる不況でも継続できる事業は必ず武器を持っています。
他人が真似できない技術や製品、他人が持ち得ない権利などがこれにあたります。この武器を持つと市場が飽和してようが、独自性がなかろうがあまり関係ありません。
この武器にはたくさんの種類や形がありますが、作るための1番のヒントは目の前のお客様のニーズを満たすことです。
ニーズを知るためにはお客様との会話、接触の機会、引き出すためのスキルを積極的に持つことです。これは同業他社やディスプレイ画面の前ではわからないことも多いのでどんどんお客様と触れあいましょう。

3つ目は「シンプル」にすることです。
私は頭があまり良くないので頭の良い方のやり方を観察することで一つの共通点を見つけました。頭の良い方は複雑なことを好みませんし、行動の中から出来るだけ排除しているのです。
やるべきことと、やらないことを分別し、"まずやること"だけを決めます。
この"まずやること"だけを決めることができない事業はきっと継続が難しいです。実は"まずやること"というのは大半の事業で核となり、セールスポイントとなることなのです。
これを作り、シンプルに行動するだけで事業の継続は堅牢になります。
商品やサービスにお金を出してくれるお客様、一緒に働いてくれる仲間もシンプルであれば目的を理解しやすいのです。


まとめ

フリーランスは個人事業主です。本人が事業のことを考えなかったら不況下で生きることは非常に大変だと思います。
テクニカルなスキルを伸ばすことも必要かもしれませんが、それ以上に事業=ビジネスの勉強は必要不可欠なものです。
ただ自由に生きたいという目的であれば特に言うこともありませんが、友達や家族、一緒に時間を過ごしてくれる人のために未来を考え備えることは決して恥ずかしいことではないと個人的には思います。
私の希望としては一緒にビジネスやれる仲間が増えることは歓迎すべきことで、いろんなことを話し合ったり協力し合えるといいなと考えてます。
つい先日もエンジニア仲間がプレゼンしている場所に呼んでもらい、素晴らしい提案とディスカッションができました。
プレゼンの可能性に興奮しましたし、私の会社をバイネームでパートナー指名していただけました。あの場に呼んでくれたことを本当に感謝しています。

異論反論は全然オッケーですが、論点ずらしや冷やかしは時間の無駄なので申し訳ないですがレスは控えさせていただきます。

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